イタリア語の前置詞

イタリア語の前置詞 ~ 単純前置詞 Preposizioni semplici

イタリア語の前置詞

単純前置詞 preposizioni semplici

イタリア語には場所・目的・時間・方法などを示す前置詞が色々とあります。今回は1語から成る代表的な単純前置詞を学びましょう!


前置詞という概念は日本人からすると文法的に掴みづらい感じがしますが会話や文章では欠かせないものです。特に理由がなく「この場合はこの前置詞を使う」というものもありますがある程度ルールがありますので説明していきたいと思います。

“pre-posizione(前置詞)”はラテン語が起源であり”pre(前)”という意味が示す通り名詞、代名詞、動詞の原形などの前に置かれ、場所・目的・時間・方法などを示す役割を果たしています。
単純前置詞は単独で使われる場合はどのような語句が後にきても語尾などが変化することはありません。

今回は下記に示した代表的な単純前置詞9つについて解説したいと思います。

DI – A – DA – IN – CON – SU – PER – TRA – FRA

この単純前置詞は”定冠詞articoli determinativi (il, lo, la, i, gli, le)”と結合すると冠詞前置詞”preposizioni articolate (例として il libro è sul tavolo. sul=su+il)”というものを構成します。この前置詞と定冠詞が縮合した冠詞前置詞はまた別のブログでお話します。
今回は1語から成る単純前置詞をしっかり覚えましょう。

それでは代表的な単純前置詞が実際にどのような時に使われるか例文を見ながら勉強していきましょう。ネイティブによる音声テキストで発音もしっかり学びましょう。


☆前置詞 di の用法☆

di は英語でいうと “of ” に近い前置詞。所有や材質、出身を示すとき日本語では「~の」という意味で使われる。


  • 所有 possesso
    La macchina di Andrea è rossa.  アンドレーアの車は赤い。
  • 材質 materia
    Vorrei comprare un bichiere di vetro.  ガラスのコップが欲しいのですが。
  • 出身 origine
    Sono di Torino. 私はトリノ出身です。
  • 質 carattere
    Luigi è un uomo di cuore.  ルイジは気前がよい。
  • 主題 argomento
    Gli italiani parlano sempre di calcio. イタリア人はいつもサッカーの話ばかりする。
  • 時間 tempo
    Vado a fare spese di mercoledì.  私は普段買い物は火曜日に行く
    ※ 毎週~曜日というときに、曜日の前に前置詞 di を置く。
  • やり方・方法 modo
    Mia sorella è sempre di fretta.  私の姉はいつも急いでいる。
  • 比較 comperazione
    Lucia è più bella di Giorgia.  ルチーアはジョルジャより美しい。
    ※ 比較級についてのブログはこちらをご参照ください。


☆前置詞 a の用法☆

a は英語でいうと”to”や”at”に近い前置詞。場所や方向、時間を示し日本語では「~に」「~へ」と意味で使用される。


  • 動作の受け手 (間接目的語) termine
    Ho dato dei soldi a Giorgio.  私はジョルジョにいくらか渡した。
  • 場所  stato in luogo
    Ho studiato l’italiano a Perugia. 私はペルージャでイタリア語を勉強した。
  • 方向・動きの場所  movimento
    Vado in vacanza a Rimini.  私は休暇でリミニへ行く。
  • 年齢 età
    Mi sono sposato a ventotto anni. 私(男性)は28歳の時に結婚した。
  • 時間  tempo
    Ci vediamo mezzogiorno. 正午に会おう


☆前置詞 da の用法☆

da は英語でいうと”from”,”by” “since”に近い前置詞。時間や場所の起点として「~から」、動作の方向を表す「~の所に」(この場合はdaの後に人名や職業名がくる)という意味で使用される。


  • 起点・起源 provenienza
    Veniamo direttamente da Bologna. 私達はボローニャから直接来ます。
  • 受動態の動作主 agente
    La cena è stata preparata da Federica. 夕食はフェデリカが準備した。
    ※ 受動態についてのブログはこちらをご参照ください。
  • 人の名前と共に使い動きの場所・方向    movimento
    Io e mia sorella andiamo da Francesca.   私と姉はフランチェスカの所に行く。

※ 比較;Devo andare dal dentista.   私は歯医者に行かなければならない。〈dal = da +il〉

  • 時間「~以来 ,~前」  tempo
    Studio l’italiano da un sacco di tempo. 私はイタリア語をかなりの前から勉強している。
  • 目的  scopo
    Ho comprato una tavola da surf.   私はサーフボードを買った。


☆前置詞 in の用法☆

inは英語でいうと”in”に近い前置詞。日本語では場所や時間を示す「~の中へ」「~に」 という意味や移動手段を示す。

※固有名詞の地名と前置詞 “a” または “in” がどのような場合に使われるかの違いについて詳しくはまた別のブログでお話します。簡単にいうと

a;都市や町、小さな島など  (例) a Roma ローマに, a Trino トリノに, a capriカプリ島に

in; 州や県、国、大きな島など (例) in Veneto ヴェネト州に, in Italia イタリアに, in Siciliaシチリア島に


  • 場所  posizione
    Vivo in Francia.  私はフランスに住んでいる。
  • 動作の方向 movimento
    Loro vanno sempre in vacanza in Italia. 彼らはいつも休暇でイタリアに行く。
  • 移動手段  mezzo
    Quando c’è il sole, vado a fare un giro in bicicletta. 天気が良い時は自転車で出かける
  • 状態  modo
    Abbiamo passato una serata in compagnia. 私達は仲間と一緒に一晩を過ごした。

 


☆前置詞 con の用法☆

conは英語でいうと”with”に近い前置詞。日本語では「~と一緒に」「~で」「~がある」といった意味で使用される。

移動手段を表す前置詞として先の”in”との違いは

  • in    ;     in macchina 車で,   in treno  電車で
  • con;   con la macchina 車で,  con il treno 電車で

  • 連れ・同伴  compagnia
    Giuseppe abita con i suoi genitori. ジュゼッペは両親と暮らしている。
  • 合体・融合  unione
    Hai assaggiato il formaggio con le pere? 君は梨と一緒にチーズを食べたことがある?
  • 移動手段  mezzo
    Viaggio spesso con il treno.  私はよく列車で旅をする。
  • 態度・方法 modo
    Mia mamma cucina sempre con piacere. 私の母はいつも楽しんで料理する
  • 特性・所有   specifico/possesso
    Quella donna con i capelli lunghi è l’insegnante. あの髪の長い女性は先生です。


☆前置詞 su の用法☆

su は英語でいうと”on”に近い前置詞。日本語では「~の上に」「~に沿って」といった位置や方向を示す。また「~以上」、「~についての」という意味を持つ。


  • 位置  posizione
    Il gatto è sdraiato su una sedia.  その猫は椅子の上で横たわっている。
  • 移動の方向  movimento
    Saliamo su quella collina! あの丘に登ろう!
  • トピック  argomento
    Abbiamo visto un film su Michelangelo.   私達はミケランジェロについての映画を見た。
  • 算定 approssimazione
    Maria è una donna sui 30 anni.  マリアは30歳くらいの女性です。


☆前置詞 per の用法☆

perは英語でいうと”for” や “to” に近い前置詞。「~へ」「~を通って」といったような方向を示したり「~のために」という理由や原因、期間を示す前置詞として使用。


  • 移動の方向 movimento
    Questo è il treno per Ravenna.  これはラヴェンナ行きの列車です。
  • 通過 passaggio
    Abbiamo camminato per le strade del centro. 私達は旧市街の道を通った。
  • 期間  periodo
    Ho vissuto a Siena per un anno.  私はシエナで1年間暮らした。
  • 理由 motivo
    Hai telefonato per prenotare? (君は)予約の電話をした?
  • 原因 causa
    Cinzia è svenuta per il caldo. チンツィアは暑さで気を失った。


☆前置詞 tra又は fra の用法☆

tra/fra は英語でいうと”between” “through” “among”に近い前置詞。「~の間に」「~の中に」「(今から)~後」といった意味になる。traもまたはfra はほとんど同じ意味なので基本的にはどちらを使っても構わない。微妙な違いがあり、イタリア人はセンテンスや音の流れによって多少使い分けている。


  • 位置(~の間) posizione
    Verona è tra Milano e Venezia.   ヴェローナはミラノとヴェネツィアの間にある.
  • ~中で  all’interno 
    Giuliana lavora tra i bambini.  ジュリアは子供たちに囲まれて働いている。
  • 時間(今から~後 )  tempo
    Devo uscire tra dieci minuti. 私は10分後に出かけなければいけない。
  • 関係    relazione
    Tra Maria e Antonio c’è antipatia. マリアとアントニオは険悪な仲だ。


イタリア語の前置詞、いかがでしたか? 今回は前置詞の中でも単純前置詞という他の語句と合わせて使っても変化しない一語からなる前置詞を見ました。色々な種類がありますが後は何度も間違え、何度も使って覚えていくのみです。

それでは復習を兼ねてエクササイズクイズをお楽しみください。


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フォトクレジット: Baldassarre Estense – Portrait of Borso d’Este (1470 ca)

イタリア語の直接補語人称代名詞

イタリア語の直接補語人称代名詞

イタリア語で “Ti amo” というフレーズを知っていますか?そう、ロマンチックな言葉”君を愛している”という意味です。このフレーズに使われている “ti”は”君を”という直接補語人称代名詞になります。今回は”~を”という動詞の直接目的語である補語人称代名詞についての文法ブログです。普段の会話でよく出てくるので何度も使って自然なイタリア語を話せるようになりましょう。


  単数 複数
一人称・単数 私を mi 私達を ci
二人称・単数 君を ti 君達を vi
三人称・単数
彼を lo 彼らを li
それを(男性名詞) lo それらを(男性名詞) li
彼女を la 彼女らを le
それを(女性名詞) la それらを(女性名詞) le

イタリア語の補語人称代名詞には2種類あります。1つは直接補語人称代名詞で「~を」という動詞の直接目的語にあたります。もう一つは間接補語人称代名詞といい「~に」という間接目的語にあたります。


直接補語人称代名詞( i pronomi diretti ) は「~を」という意味の代名詞です。つまり”誰を?(chi?)”または”何を?(cosa?)”という疑問文に対応する場合の直接目的語になります。そのため動詞は直接目的語を必要とする他動詞となります。
まずは例文を見てみましょう。

io → mi
tu → ti
lui → lo

lei → la
noi→ ci
voi → vi
loro(M)→ li
loro(F)→ le

 

  1. Lucia guarda (Io)  -> Lucia mi guarda.
  2. Stefano ammira tanto (tu) -> Stefano ti ammira tanto
  3. Carla compra (il pane) al mercato -> Carla lo compra al mercato
  4. Quando comprerai (la casa) ? -> Quando la comprerai?
  5. Laura ha invitato (noi) -> Laura ci ha invitato
  6. Aspetto (voi) domani -> Vi aspetto domani
  7. Ho visto Luca e Carlo -> Li ho visti
  8. Ho accompagnato Carla e Gloria -> Le ho accompagnate
※ loro(M)のM=maschile 彼らの/それらの の中に1つでも男性名詞が含まれている。
※ loro(F)のF=femminile 彼女らの/それらの は女性名詞から成る。

1.ルチアは私を見る。
2.ステーファノは君をとても称賛している。
3.カルラはそれ(パンのこと)を市場で買う。
4.君はいつそれ(家のこと)を買うの?
5.ラウラは私達を招待した。
6.明日君たちを待っているよ。
7.私は彼らを(ルーカとカルロ)見た。
8.私は彼女達を(カルラとグローリア)送った。

上記の例文を見て気づかれたと思います。直接補語人称代名詞は「人」だけでなく「物」も含まれているのです。
イタリア語の名詞には性や数があることを覚えていますか?よって三人称の直接補語人称代名詞 lo,la, li, le は必ずしも指している目的語が人とは限らないので注意してください。

例えば上記の例文3番目でCarla compra (il pane) al mercato -> Carla lo compra al mercato. とありますがこの置き換えられた直接補語人称代名詞の”lo”は”彼を”という人ではなく”il pane”という男性名詞・単数形の”パン”を指しています。

例文にもあるように直接補語人称代名詞は近過去の場合は助動詞のavereの前に置かれます。注意すべき点として近過去などと組み合わせて使う時、avere+の部分の過去分詞がlo,la,li,leといった三人称の直接補語人称代名詞の影響を受けるということです。
説明だと何となく難しく感じるかもしれませんので例文を見てみましょう。

  • Ho comprato i libri. 私は(複数の)本を購入した。→ (Io) Li ho comprati.
  • Ho accompagnato Carla e Gloria.  私はカルラとグローリアを送った。→ (Io) Le ho accompagnate.

 

※名詞の性と数についてはこちらのブログをご参照ください。

更に理解を深めるための例文を見てみましょう。

 

質問文

  1. Mangi il formaggio? 君はチーズを食べる?
  2. Mangi la frutta?  君はフルーツを食べる?
  3. Mangi le lasagne? 君はラザニアを食べる?
  4. Mangi i tortellini? 君はトルテッリーニを食べる?

 

 

直接法現在

  1. Sì, lo mangio はい、(それを)食べます。
  2. No, non la mangio いいえ、(それを)食べません。
  3. Non le mangio mai  いいえ、(それらを)全く食べません。
  4. Li mangio spesso はい、(それらを)よく食べます。

 

 

近過去

  1. Sì, l’ho mangiato  はい、(それを)食べました。
  2. No, non l’ho mangiata いいえ、(それを)食べませんでした。
  3. Non le ho mai mangiate いいえ、(それらを)食べたことがありません。
  4. Li ho mangiati spesso はい、(それらを)よく食べました。

 

近過去ではlo, la はそれぞれ lo ho+ , la ho+ となりますが、  l’ho+ , l’ho+ というように l’ を使った省略された形が一般的です。口に出して発音してみると  l’ho+ , l’hai+ , l’ha + の方が自然な音になります。

今回のトピックである直接補語人称代名詞「~を」と、「~に」という意味の間接補語人称代名詞のクイズブログもご覧ください。こちらからチェックできます。

シンプルながらも意外と使いこなすのに苦労する直接及び間接補語人称代名詞。ただ本当によく使うのでしっかりとマスターして自然なイタリア語を身につけましょう。
ブログ購読、お疲れ様でした。


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    イタリア語の過去形 ~ 半過去 imperfetto

    イタリア語の過去形 ~ 半過去 imperfetto

    イタリア語の過去形の一つである半過去 ( imperfetto )は過去の出来事を叙述する直説法のひとつ。その名が示すように「半分の過去」=つまり動作が完了していない過去を表現します。今回はこの半過去について学習しましょう。


     

    普段の会話で過去のことを話すときには”近過去 passato prossimo“と”半過去 imperfetto”がよくつかわれます。

    近過去が「~した」というようにある一点の完了した動作の過去を表現するのに対し、 “imperfeto 半過去”は 「~していた」「~(の状態)だった」というように過去のある期間中続いていた動作や状態を表現するときに使います。

    半過去という過去の時制は英語やドイツ語などにもそれに同等するものがなく欧米の人でも最初はちょっとこの”半過去”という名前と用法に戸惑うようですが使っていくうちにどのような過去のときにこの半過去を使うのかがわかってきます。

    半過去の用法;

    1. 不特定期間の継続中の過去
    2. 過去において反復的・習慣的に行われていた行為
    3. 過去においての状況・様態
    4. 実現されなかった過去における条件

    それぞれ例文を見てみましょう

    1. Mentre guardavo la tivù, il telefono ha suonato.
      テレビを見ていたとき、電話が鳴った。
    2. Andavamo al mare ogni estate.
      私達は毎年夏には海に行っていた。
    3. Ero un fumatore. 私は喫煙家だった。
    4. Se me lo dicevi, venivo a vedere la partita.
      もし言ってくれたなら私も試合を見に行ったのに。

    ※注意)4の例の実現されなかった過去における条件は文法的に最も正しい叙法は【接続法大過去 (congiuntivo trapassato),条件法過去 (condizionale passato)】であり “Se me lo avessi detto, sarei venuto a vedere la partita” という言い方が最も文法的に正しい形になります。しかしこのように過去において実現しなかった条件を口語で話すとき半過去を使うことが普通になってきています。

     


    半過去は規則活用をする動詞が殆どです。

    規則活用;

    半過去 -are動詞 -ere動詞 -ire動詞
    io mangiavo scrivevo aprivo
    tu mangiavi scrivevi aprivi
    lui/lei mangiava scriveva apriva
    noi mangiavamo scrivevamo aprivamo
    voi mangiavate scrivevate aprivate
    voi mangiavano scrivevano aprivano

       ※ 現在形のときに-ire動詞は通常の規則変化をするものと-isc型で規則変化するものがありましたが半過去では両方とも同じ活用変化をします。

       ※ 上記の表をみてわかるように規則動詞の活用は -vo/ -vi/ -va/ -vamo/ -vate/ -vano

     

    半過去 dovere potere volere sapere
    io dovevo potevo volevo sapevo
    tu dovevi potevi volevi sapevi
    lui/lei doveva poteva voleva sapeva
    noi dovevamo potevamo volevamo sapevamo
    voi dovevate potevate volevate sapevate
    loro dovevano potevano volevano sapevano

     ※ 半過去の補助動詞 verbi servili ( dovere ~しなければならない …など) は規則活用をしますが重要な動詞なので紹介します。

     

    不規則活用;

      essere fare bere dire produrre
    io ero  facevo bevevo dicevo producevo
    tu eri  facevi bevevi dicevi producevi
    lui/lei era  faceva beveva diceva produceva
    noi eravamo facevamo bevevamo dicevamo producevamo
    voi eravate facevate bevevate dicevate producevate
    loro erano facevano bevevano dicevano producevano

    ※ produrre (生産する)、tradurre (翻訳する) …などのように不定形の語尾が -durre のものは -ducevo / -ducevi / -duceva….といったある程度ルールがある不規則活用。

    ※ comporre(作曲する、組み立てる)、proporre(提案する)…などのように不定形の語尾が -porre のものは -ponevo / -ponevi / -poneva ….といったある程度のルールがある不規則活用。

    ※ detrarre(削減する)、attrarre(魅了する)…などのように不定形の語尾が -trarre のものは -traevo / -traevi / -traeva ….といったある程度のルールがある不規則活用

     


    過去を語る上で半過去をどのように使うのか理解を深めるために音声付の例文をみてきましょう。

    ★ 過去において同時進行中の2つの動作 ★

    • Mentre cucinavo, Laura preparava il tavolo.
      私が料理していた時、ラウラはテーブルの準備をしていた。(⇒二つの継続した動作が同時に起こっている。共に動作は完了していない。

     

     


    ★ 過去において進行中の動作と完了した動作の組み合わせ ★

    • Mentre facevo la doccia, Luigi ha telefonato.
      私がシャワーを浴びているとき、ルイジが電話した。(⇒過去における進行中の動作中{fare la doccia}に完了した動作{telefonare}が起きた。)

     

     

    ※近過去と半過去の比較についての詳しいブログはこちらをご参照ください。


    ★ 過去においての習慣・反復的行為 ★

    • Quando ero studente, andavo spesso ai concerti.
      私は学生の時、よくコンサートに行っていた。(⇒過去において一度きりの完了した動作ではなく習慣や繰り返し行っていた動作)

     


    ★ 現在とは無関係の状況・状態 ★

    • Da bambino, ero molto magro.
      子供の頃、私は痩せていた。(⇒現在とは無関係の状態・状況を表現する。「私は子供の頃~だった」)

     

     


    ★ 過去の日課 ★

    • Lo scorso inverno, guadavo la televisione tutti i giorni.
      去年の冬、毎日テレビを見ていた。(⇒ “lo scorso inverno”という総括的な過去の期間において行われていた日課を表現する。)

     


    ★ 近い過去において完了した日課 ★

    • Oggi avevo  una lezione di inglese. 
      今日、英語のレッスンだった。

    (⇒この例文のように完了した過去において半過去を使用するのは稀なケース。「今日、英語のレッスンがあった」という完了した動作を表現するので本来は近過去だが英語レッスンを日課として行っていることを表現する意味で半過去を使える。もちろん完了した動作なので近過去を使って ” Oggi ho avuto una lezione di inglese.” と表現してOK)


    ★ 条件法過去で表現する文を口語として ★

    • Franco ha detto che andava in vacanza in Spagna.
      フランコは休暇でスペインへ行くと言っていた。

    (⇒この例文はよく口語としては使われる言い方。本来は”condizionale passato 条件法過去”を使い過去において未来の動作を表現する。口語では条件法過去の代わりに半過去を使ってしまうことがある。正しい文法は”Franco ha detto che sarebbe andato in vacanza in Spagna.” 表現されるので半過去を使った言い方は文法的に正しくはないが口語で使うのでこのような言い方もOK)

     

     


    お疲れ様でした。最後に復習を兼ねた『イタリア語の過去形 半過去 imperfetto』のクイズエクササイズをお楽しみください。

     

    [one_third][icon_font type="question-circle" color="#188aef" borderColor="rgba(24,138,239,1)" hoverColor="#188aef" size="4x" border="true"] [/one_third] [two_third_last]

    このブログのクイズ

    クイズ loading中.......

    Buona fortuna!

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    フォトクレジット Davide Ghirlandaio – Ritratto di Selvaggia Sassetti – 1487

    聖アントニオ祭-6月13日-特別レポート

    聖アントニオ祭-6月13日はヴェネト州パドヴァの守護聖人である聖アントニオが亡くなった日。毎年パドヴァを始めとするパドヴァ県の各地で聖アントニオに捧げる祭が行われます。今回のブログでは2013年6月13日のパドヴァの様子をレポート。

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    前回のブログでもお話したように聖アントニオはヴェネト州にあるパドヴァの守護聖人です。奇跡を沢山起こしたといわれる彼自身の遺骸にも奇跡が起きました。それは死後780年以上経っても腐敗していない舌と下顎。聖アントニオが亡くなった1231年にパドヴァにある教会に埋葬されましたがその後1263年に墓を移動するため掘り起こしたときに腐敗していない舌が発見されました。聖アントニオの舌が見つかって2013年でちょうど750年目を迎えました。sant'antonio-1-up 今年は彼の腐敗していない舌が見つかって750年という記念ある年だったので早速聖アントニオ祭を見にパドヴァに行ってみました。街中にこの写真にあるように赤児を抱く聖アントニオの旗や赤い旗がお店の前や家の窓、ベランダに飾られていました。

    そして他にも目につくのが”Dolce del Santo” という聖人に捧げられたタルト。バールやお菓子屋の前に所狭しと並べられていました。

    sant'antonio-2-up 中身はスポンジケーキ(pan di Spagna), パイ生地(pastasfoglia),杏のジャム( marmellata di albicocche)が主な材料。大きさも大・中・小と豊富でお土産に最適でした。このお菓子はこの日以外もパドヴァを訪れれば買えるので是非見かけたらお試しください。今日ばかりはサンタントニオ聖堂の中庭でも売られていました。

    それにしても思ったよりは人の数が少ない・・・というのが印象的でした。この”Dolce del Santo”の店員さん(彼女はこの地で20年も商売をしていると言っていました)によると今年は記念の年だというのに不況のせいか人が少ないとのこと。またそれ以上に敬虔な信者が数十年前に比べ少なくなったせいだともいっていました。
    それでもサンタントニオ聖堂の中には大勢の人がこの聖地を訪れていました。聖アントニオの墓では手をあて願い事、そして感謝の言葉をかけていく人々が後を断ちませんでした。
    大勢の巡礼者や観光客、そして13日の午後5時半からは聖アントニオの像がパドヴァの大通りを行進するため多くの警官(カラビニエーリ)が警備にあたっていました。珍しい制服の警官がいたので写真をお願いしたら快く引き受けてくれました。

    2013年の6月13日は晴天に恵まれ、気温も35度超になりました。屋台の聖アントニオが描かれたろうそくも溶けそうなくらいの暑さでした。
    サンタントニオ聖堂からプラート・デッラ・バッレ(Prato della Valle)というお堀がある楕円形の広場までは賑やかでしたが、細い道へ入ると静寂な空間が広がっていました。

    2013年6月13日

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    サンタントニオ聖堂- Basilica di Sant’Antonio –

    サンタントニオ聖堂- Basilica di Sant’Antonio –

    イタリア北部のヴェネト州・パドヴァの守護聖人・聖アントニオが眠るサンタントニオ聖堂。聖アントニオの聖遺物が祀られている聖堂には敬虔な信者が訪れ続けている。奇跡を沢山起こしたといわれる彼自身の遺骸にも奇跡が起こった。それは死後780年以上経っても腐敗していない舌と下顎。

    サンタントニオ聖堂の模型
    サンタントニオ聖堂の模型

    イタリアの各町には守護聖人がいる。ヴェネト州パドヴァの聖人は聖アントニオ(1195年-1231年)であり36歳という若さで亡くなったが多くの奇跡を起こしたことから世界的に崇められている聖人の一人である。
    聖アントニオの遺骸が安置されているのがサンタントニオ聖堂(Basilica di Sant’Antonio)。この聖堂は “イル・サント ( il Santo)” という名でも人々に親しまれている。

    聖堂はロマネスク様式、ゴシック様式、ビザンチン様式、イスラム様式が見事に融合したイタリアを代表する建築物になっている。
    聖堂は聖アントニオが亡くなった翌年である1232年に着工され16世紀に完成した。亡くなってすぐに聖人になりこうして彼を祀る聖堂の建築開始が早かったことにはそれなりの理由がある。多くの奇跡を起こしたからだ。
    750anniverisario-up

     彼の起こした奇跡の一部を紹介しよう。彼はもともとポルトガルのリスボンで生まれた。後にイタリアへ来て、アッシジの聖フランチェスコに感銘を受け、弟子となった。ある時彼はリミニでキリストの教えを説いた。当時リミニには異教徒が多く聖アントニオの教えに全く耳をかさなかった。そんな中、彼は海に向かって説教を始めるとなんと魚達が寄ってきて水面から顔を出し、熱心に聞いていたという。その様子を見た異教徒達はすぐに改宗したという。
    次にFerraraでの奇跡。聖アントニオはこの地で結婚し赤ちゃんができたばかりの夫婦と出会う。しかし夫は妻に対し不信感がありこの赤ちゃんは他の男との間にできたと疑っていた。聖アントニオがこの赤児を抱き話かけるとなんとまだ生まれたばかりの幼い赤ちゃんが「これが僕のパパだよ。」と言葉を発した。疑い深い夫は会心したという。この奇跡の影響か、赤児を抱いている聖アントニオの絵を目にする。

    その他切断した足を繋ぎあわせたという奇跡を起こしたことから病気治癒の聖人としても有名だ。
    最後に彼の有名な奇跡の話がこちら。ある異教徒は3日間餌を与えなかったラバを放ち、餌と教えのどちらをとるか聖アントニオを試した。空腹状態にかかわらずラバは迷わず聖アントニオの元へ行き跪いたという。この異教徒もこの奇跡に改宗したという。

    そんな聖アントニオ自身にも奇跡といえる出来事が起こっている。それは死後780年以上経っているにも関わらず彼の舌や顎は原形を留めており聖遺物としてサンタントニオ聖堂に祀られている。
    舌や顎は当然のことながら話すために必要な体の一部。その部位が780年以上経った現在でも奇跡的に原形をとどめているというのはまさにキリストの教えを説いた聖人にふさわしい聖遺物といえるのではないか。
    聖アントニオが亡くなった1231年にパドヴァにある教会に埋葬されたがその後1263年に墓を移動するため掘り起こしたときに腐敗していない舌が見つかった。聖アントニオの舌が見つかって2013年でちょうど750年目を迎えた。

    正面-up 聖堂全体

    サンタントニオ聖堂はプラート・デッラ・バッレ(Prato della Valle)というお堀がある楕円形の見事な広場から小道を行ったところにある。プラート・デッラ・バッレ(Prato della Valle)の直ぐ真ん前にも立派なサンタ・ジュスティーナ大修道院(Abbazia di Santa Giustina)がある。あまりに立派でこれがサンタントニオ聖堂かと間違う人も多くない。

    サンタントニオ聖堂は信者にとって非常に神聖な場所である。この荘厳な空気は信者でなくとも教会内に入れば感じることができるだろう。基本的に教会はフラッシュ撮影が禁止だがここはフラッシュなしでも撮影は禁止となっているのでマナーは守ろう。
    教会内の左側にはサント礼拝堂( Cappella del Santo)があり聖アントニオの墓がある。ここには沢山の信者達が彼の恩恵・奇跡に感謝し、写真がところ狭しと貼られていた。

    もう少し奥に進むと主祭壇の裏側に聖遺物礼拝堂(Cappella della Reliquia)があり聖アントニオの舌や下顎の他、彼が着ていた服や儀式用具等の遺物が飾られている。お棺もあり、小柄な人物だったような印象を受ける。この聖なる奇跡を見ようと世界中から訪れた信者や観光客でこの場所には常に列がある。

    奥に見えるのがサンタ・ジュスティーナ大修道院
    奥に見えるのがサンタ・ジュスティーナ大修道院

    サンタントニオ聖堂にはガッタメラータ(Gattamelata)という愛称で知られているヴェネツィアの傭兵隊長の墓が彼の遺言どおり聖堂入って直ぐ右側の礼拝堂にある。彼の勇姿はルネサンス時代に活躍した彫刻家ドナテッロ作のガッタメラータ騎馬像としては聖堂の広場に堂々と立っている。

    パドヴァにはジョットのフレスコ画で有名なスクロヴェーニ礼拝堂(Cappella degli Scrovegni)やラジョーネ宮( Palazzo della Ragione)などの重要な観光スポットもある。

    パドヴァを観光するならPadova cardというものがありこのカードで効率良く観光スポットや教会などに入ることができる。種類は2種類あり48時間用の16ユーロ, 72時間用の21ユーロがある(2013年6月時点)。
    バールでゆっくり時間を過ごしながらパドヴァを散策するものいいものだ。

    frittura-ズッキーニの花のフライを始めとするイタリア版天ぷら

    Frittura-イタリア版天ぷら

    今回のダンテクッキングでは揚げ物料理を紹介します。frittura(フリットゥーラ)というフライでいわば日本の天ぷらのようなもの。今回紹介するfritturaは卵を使用しないサッパリタイプのフライです。

    材料は今旬のズッキーニの花を使いたいと思います。イタリアにはズッキーニと一言にいっても色々な種類があります。ボールのように丸いズッキーニ(zucchina tonda fiorentina)やヒョウタンのような形をしたもの(zucchina trombetta)などがありますが今回のレシピで出てくるズッキーニは5月中旬から旬の花付きズッキーニでzucchina lunga fiorentinaといいます。
    ズッキーニの花はそのズッキーニが新鮮かどうかを見分ける目安にもなります。日本の市場でズッキーニの花を見つけるのはやや難しいかもしれませんが自宅のお庭、又はベランダで育てることもできるので日本の素晴らしい太陽を利用してマイ・ズッキーニを育てるのもいいかもしれません。

    -6 zucchine con i fiori
    -6-10 asparagi
    -4 filetti di pesce
    -metà mozzarella
    -acciughe sotto olio
    -acqua fredda quano basta
    – 300 farina
    – olio di semi

      -花付きズッキーニ   6個
    -アスパラガス     10本
    -鯛などの切り身   4切れ
    -モッツァレッラ     半個
    -アンチョビー               6切れ
    -冷水   適量(400ml程)
    -小麦粉又は天ぷら粉  300㌘
    -植物油

    frittura1 1. 材料はこちら。フライにする具は冷蔵庫にあるものを利用。でも今回はズッキーニの花がポイント。材料にモッツァレッラがありますがピザ用のモッツァレッラがあれば尚良し。フライにするので水分が少ない方がカラッと揚がる。
    お水は冷水の方が美味しく揚がるのでペットボトルなどに水を入れ冷蔵庫に入れておくよい。

    frittura2 2.ズッキーニは花と実に分ける。実は揚げやすいように更に半分に切る。その他アスパラガスも固い皮は軽く皮むきしておく。魚の切り身やフライにする具は適当な大きさに切る。ズッキーニの花の中に入れるモッツァレッラもサイコロ型に切る。

    frittura3 3.ズッキーニの花にサイコロ型に切ったモッツァレッラとアンチョビー1切れを入れ閉じる。揚げるときに花が開いて中身が出てしまわないように爪楊枝で花を閉じる。

    frittura4 4.フライ用の衣を用意。冷水と小麦粉を混ぜ衣を用意する。卵を入れるフリットゥーラもあるが今回はサッパリタイプのfritturaを紹介。日本の天ぷら用の粉でもとても美味しくできるので小麦粉の代わりに使える。

    frittura5 5.後は用意した具を揚げるだけ。油の温度は170度くらい。少し天ぷらの衣を油に垂らし直ぐに上がってきたら温度はOKの合図.少しずつ具を入れてfritturaを作ろう。 

    frittura6 6. Buon appetito!!!   天ぷらの付け合せにトマトのスライスがあると彩りも綺麗なのでお勧め。軽くバルサミコ酢をトマトスライスにかけると更にイタリア感が増します。

     

    イタリア語の近過去・不規則動詞

    イタリア語の近過去・不規則動詞 – passato prossimo

    近過去 passato prossimo は過去において完了した動作・状況を叙述するもので直説法・複合時制の一つです。今回は不規則活用の過去分詞をもつ近過去に焦点をあて学習しましょう。


    ブログ近過去その1で解説しましたが近過去の用法についてまず再確認しましょう。

    1. 過去において完了した動作・状況
    2. 動作・状況が完結したばかりで今現在に極めて近い過去
    3. 「~したことがある」「~したことがない」という過去における経験

    近過去は複合時制
    【 助動詞 avere / essere 現在形】+【過去分詞】 

    近過去 essere avere
    +
    過去分詞
    io sono ho
    -ato
    tu sei hai
    lui/lei è ha
    -uto
    noi siamo abbiamo
    voi siete avete
    -ito
    loro sono hanno

    基本的に助動詞としてavereをとるのは動詞が他動詞(目的語をとる動詞)のときです。一方 essereを助動詞としてとるのは動詞が自動詞であり状態や存在、変化を示す動詞や移動を表す動詞、再帰動詞のときになります。


     ✤ 助動詞がavere ✤


    • Ho visto un film interessante. 
      私は面白い映画を見た
    • Mi hai detto qualcosa? 
      (君は私に)何か言った?
    • Ieri sera abbiamo bevuto troppo. 
      昨日私達は飲みすぎた。
    • Abbiamo chiuso le finestre.  
      私達は窓を閉めた。
    • Paolo ha chiesto un prestito in banca.
       パオロは銀行にローンを頼んだ。
    • Le mie figlie hanno fatto la spesa on-line.
       娘たちはオンラインで買い物をした。
    • Abbiamo discusso tutta la notte.
      私達は一晩中話し合った。
    • Kazumi ha tradotto questo libro dall’italiano al giapponese. 
      カズミはこの本をイタリア語から日本語に翻訳した。
    • Ho perso la chiave di casa. 
      私は家の鍵を失くした。
    • Mio figlio ci ha offerto la cena al ristorante. 
      私の息子は私達にレストランで夕飯をご馳走してくれた。

    ✤ 助動詞がessere ✤


    • Sono rimasto a casa.
      私は家に残った。
    • Cos’è successo qua?
      ここで何があったの?
    • Federica non è venuta alla festa ieri sera. 
      昨晩フェデリカはパーティーに来なかった。
    • Mio nonno è morto due anni fa.
      私の祖父は2年前に亡くなった。
    • La loro bambina è nata una settimana fa.
      彼らの娘は一週間前に生まれた。
    • Giulia è stata molto gentile con noi.
      ジュリアは私達に対してとても親切だった。

    ✍ 助動詞 Essere又はAvereどちらを使うかについての詳しいブログ解説はここをクリック


    重要な動詞の過去分詞の多くが不規則活用をします。不規則動詞のうち代表的なものを紹介します。

    動詞の原形過去分詞意味
    accendereacceso(火などを)つける
    aprireaperto開ける
    berebevuto飲む
    chiederechiesto尋ねる
    chiuderechiuso閉める
    coglierecolto摘む・つかむ
    correrecorso走る
    decideredeciso決定する
    diredetto言う
    discuterediscusso議論する
    esserestatoいる・ある
    farefattoする・作る
    動詞の原形過去分詞意味
    leggereletto読む
    metteremesso置く
    moriremorto死ぬ
    nascerenato生まれる
    offendereoffeso気分を害する
    perdereperso失う
    permetterepermesso許可する
    piangerepianto泣く
    produrreprodotto生産する
    ridereriso笑う
    rispondererisposto返事をする,答える
    rompererotto壊す, 割る
    動詞の原形過去分詞意味
    scenderesceso 降りる・下がる
    scriverescritto書く
    smetteresmesso止める
    spenderespeso 消費する
    spengnerespento (火や電気を)消す
    spingerespinto押す
    starestatoいる・ある
    succederesuccesso起こる
    tradurretradotto翻訳する
    vederevisto見る
    vincerevinto勝つ
    viverevissuto生きる

    イタリア語の近過去・不規則動詞 – エクササイズクイズ

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    フォトクレジット: Silvestro Lega “Ragazza di Crespina” XIX sec.

    イタリア語の近過去・規則動詞

    イタリア語の近過去・規則動詞 – passato prossimo

    近過去は過去において完了した動作・状況を叙述するもので普段の会話でよく使われます。avereとessereの助動詞としての働き、そして規則的な活用をする過去分詞について解説します。


    イタリア語の過去を表現する時制には近過去、半過去、大過去、遠過去の4つがありますが近過去 ( passato prossimo )は「~した」と過去において完了した動作・状況を叙述するもので最もよく使われる過去形のひとつです。

    近過去は複合時制で【 助動詞 avere / essere の現在活用】+【過去分詞】という文型をとります。動詞の過去分詞には規則動詞と不規則動詞があります。今回のブログでは規則変化をする過去分詞の近過去を学習しましょう。


    ★ 近過去の用法 ★


    1. 過去において完了した動作・状況
    2. 動作・状況が完結したばかりで今現在に極めて近い過去
    3. 「~したことがある」「~したことがない」という過去における経験

    例文として

    • Sono andato in Italia.
      私はイタリアに行きました。

    • Giuseppe ha comprato una macchina nuova.
      ジュセッペは新車を買った。

    • Ho finito di mangiare.
      私は食べ終わりました。

    • Maria è appena arrivata.
      マリアはちょうど到着したところです。

    • Sono già stato due volte a Roma.
      ローマには2回行ったことがある。

    • Non siamo mai stati a Venezia.
      私達はヴェネツィアはまだ行ったことがない。


    ◆ 近過去は複合時制 ◆


    【 助動詞 avere / essere 現在形】+【過去分詞】 

    近過去 essere avere
    +
    過去分詞
    io sono ho
    -ato
    tu sei hai
    lui/lei è ha
    -uto
    noi siamo abbiamo
    voi siete avete
    -ito
    loro sono hanno

    ◆過去分詞(participio passato) 

    過去分詞はこの近過去の他、別の過去を叙述する時制で使われます。また形容詞として使われたり受動態の文を作る時にもこの過去分詞は必須となるので変化規則をきちんと覚えましょう。

    また不規則に変化する過去分詞もあります。不規則活用の過去分詞を使う近過去については別のブログで詳しく紹介します。

    《規則変化をする過去分詞の作り方》

    • -are動詞 ⇒  -ato  
      例) mangiare → mangiato, cucinare → cucinato
    • -ere動詞 ⇒  -uto 
      例) credere → creduto, piovere → piovuto
    • -ire動詞  ⇒  -ito
      例) capire → capito, finire → finito


    ◆助動詞としてのavereとesssere

    近過去は【avere又はessere の直説法現在+過去分詞】の複合時制で作られますがどのような場合に助動詞にavereを使い、どのような場合にessereを使うのかみていきましょう。

    ◇助動詞avere;

    助動詞としてavereをとるのは動詞が他動詞 verbi transitivi (目的語をとる動詞)のときです。またいくつかの自動詞は助動詞としてavereをとります。abitare(住む)、lavorare(働く)、correre(走る)などがその例です。例文を見てみましょう。

    • Ho mangiato un panino.
      私はパニーノをひとつ食べました。

    • Avete fatto i compiti?
      (あなた達は)宿題をしましたか?

    • Ieri Anna ha lavorato fino a tardi.
      昨晩アンナは遅くまで働いた。

    • Abbiamo abitato a Milano per tre anni.
      私達は3年間ミラノに住んでいた。

    ◇助動詞essere;

    助動詞としてessereをとるのは動詞が自動詞 verbi transitiviであり状態や存在、変化を示す動詞や移動を表す動詞のときになります。また再帰動詞というものがessereを助動詞にとります。

    自動詞で移動や動きを表す動詞の時には助動詞essereが基本的なルールですが、言語にはどうしても例外があり例えば camminare (歩く) viaggiare (旅行する) 、 correre (走る)など動きを表す自動詞ですが助動詞としてavereをとります。このような例外的なものは経験的にひとつずつ習得するしかありません。

    • Giuliana è nata nel 2001.
      ジュリアーナは2001年に生まれた。

    • Paolo è rimasto a casa ieri.
      昨日パオロは家にいた。

    • Siamo andati a Milano la settimana scorsa.
      先週私達はミラノに行った。

    ✍ 助動詞に essere をとる場合は過去分詞の語尾を主語の性と数に合わせる。

    例)動詞 andare

    • Mario è andato a Firenze.
      ※男性・単数
    • Maria è andata a Roma.
      ※女性・単数
    • Mario e Luigi sono andati a Napoli.
      ※男性・複数
    • Maria e Luisa sono andate a Venezia.
      ※女性・複数
    • Mario e Maria sono andati a Bologna.
      ※ここでの主語は男性と女性。一人でも男性を含む場合、複数の性は男性に合わせる


    冒頭でもふれたようにイタリア語の過去を表す叙法はいくつかありますがこの近過去とそして半過去という叙法が通常よく使われます。

    それではどこが違うのか? 近過去の用法をより理解するために例文を見ながら①近過去と半過去の比較、そして②近過去と遠過去の比較をざっくりとみてみましょう。

    ◆ 近過去(passato prossimo) VS 半過去(imperfetto)◆

    1. Sono andato a Roma la scorsa settimana.  
    2. Andavo a Roma quando ero piccolo.

    まず(1)の文が近過去です。意味は「先週私はローマに行きました。」です。この例文に見られるように一回切りの動作が完了した過去の出来事、過去の時期も”先週=la scorsa settimana” とはっきりしています。

    一方で(2)の文は半過去で意味は「私は幼い頃、ローマに(反復的に)行っていました。」です。実はこの例文には二つ半過去の動詞が含まれています。まず”Andavo”は過去において習慣的・反復的に行われていた過去の動作を表します。つまり1回だけの過去の経験ではなく幼い頃は習慣的にローマに行っていたというニュアンスになります。二つ目の半過去は”ero”でこれは時期が明確ではない過去の期間に継続した状態や動作をいうときに使う表現になります。

    ◆ 近過去(passato prossimo) VS 遠過去(passato remoto)◆

    1. Mario è nato a Firenze nel 2000 .
    2. Dante nacque a Firenze nel 1265.

    まず(1)の文は近過去で意味は「マリオは2000年にフィレンツェで生まれました。」です。(2)の遠過去の意味は「ダンテは1265年にフィレンツェで生まれました。」となり日本語では変わりがないように思えます。

    しかし近過去は現在にも影響している過去、つまりマリオはまだ生きています。一方ダンテはご存じの通りあのダンテ・アリギエーリであり生まれたのは遠い昔の1265年です。このように現在とは無関係で遠い昔にできた過去を述べるときは遠過去が使われます。

    用法の違いがあるものの最近は口語的には遠過去を近過去で代用してしまうことが多くなってきているのが現状です。
    (2)の例文をもし Dante è nato a Firenze. と書き換えてみましょう。文法的には最も正確な言い方ではありませんが間違えともいえません。しかし(1)の例文はMario nacque a Firenze. と遠過去で言い換えるのは間違えですので注意してください。


    イタリア語の近過去・規則動詞 – エクササイズ

    助動詞として avere なのか essereなのかクイズに挑戦して理解度をチェックしてみてください。

    [one_third][icon_font type="question-circle" color="#188aef" borderColor="rgba(24,138,239,1)" hoverColor="#188aef" size="4x" border="true"] [/one_third] [two_third_last]

    このブログのクイズ

    クイズ loading中.......

    Buona fortuna!

    [/two_third_last]


    いかがでしたか、近過去のブログ第一弾。覚えることがたくさんあるように見えますがルールを覚え、あとは口に出していくことが大切です。是非dante-learningのメンバーになって会話としてのイタリア語力も延ばしてください。引き続き近過去の不規則動詞のブログもありますので楽しみにしていてください。

    フォトクレジット Antonello da Messina – Ritratto di un uomo

    Bigoli al ragù -ビーゴリ・アル・ラグーのレシピ

    美味しいイタリア料理をご家庭で

    Bigoli al ragù - ビーゴリ・アル・ラグー

    bigoli-400x300

    今回のdante-learning料理教室(corso di cucina )は bigoli al ragù。 ”al ragù”とはパスタ・ボロネーゼ、もう少し平たくいうとミートソースといえばイメージしやすいと思います。しかし本場イタリアにはパスタ・ボロネーゼといったメニュー名はありません。
    因みにパスタ・ナポリタンといったものもありません。これは日本の洋食であってイタリアのレストランでこのメニューは存在しません。挽肉と野菜を使ったソースはragù ラグーといいます。本場の”al ragù”をマスターして美味しいイタリアンを食卓へ並べてください。

    “al ragù”を使ったパスタは北イタリアの郷土料理です。 パスタはスパゲッティでもペンネ等と相性よく絡んで美味しくいただけますが今回は “bigoli ビーゴリ” というヴェネト州特有のパスタと一緒に頂きましょう!

    材料や作り方はイタリア語と日本語を用意しました。まずはイタリア語レシピから読むと勉強になります。


     

     

    Bigoli al ragù - ビーゴリ・アル・ラグーのレシピ

     

    ◉italiano

    • Una carota
    • Una cipolla
    • Un gambo di sedano
    • Carne macinata grossa, mista di maiale e manzo 500g
    • Una salsiccia italiana (a piacere)
    • Un bicchiere di vino bianco
    • Erbe del giardino (alloro, rosmarino, timo, salvia, chiodi di garofano)
    • Un cucchiaio di concentrato di pomodoro
    • Sale quanto basta
    • Olio di oliva extravergine
    • Bigoli freschi (250g per due persone)

     

     

    ◎日本語

    • 人参 1本
    • 玉葱 1個
    • セロリ 1本
    • 合い挽き挽肉 500g
    • イタリアの生ソーセージ1本(あればで可)
    • 白ワイン コップ1~2杯
    • ハーブ(ローリエ, ローズマリー,タイム, セージ, クローブ)
    • 濃縮トマトペースト スプーン1杯
    • エクストラバージンオリーブオイル
    • 生パスタのビーゴリ(二人分で250g )

    ※ 生パスタのビーゴリは250gで二人分ですが “al ragù”自体は4人分の量です。
    ※ 乾燥パスタを使用する場合、茹でる前のパスタ1人前=80~90グラムが目安

     

     


    ◔Tempo di preparazione: due ore

    ❶Pulire e tritare finemente cipolla, sedano e carota. Fare soffriggere in una padella alta o pentola con due cucchiai di olio di oliva. La ricetta originale vorrebbe il burro, ma noi preferiamo usare un condimento più leggero.

    ◔ 所要時間;2時間

    ①玉葱、人参、セロリを洗いミジン切りにする。深型フライパンにオリーブオイル(スプーン2杯ほど)を入れミジン切りにした野菜を炒める。本場のラグーはバターで炒めるがダンテクッキングではよりヘルシーにオリーブオイルのみで調理

    ❷Aggiungere la carne macinata e la salsiccia. La salsiccia dà un po’ più di sapore e non è obbligatorio aggiungerla, ma a noi piace. Lasciare cuocere la carne a fuoco medio mescolando ogni tanto.

    ②挽肉とイタリアン生ソーセージ(サルシッチャ)を加え中火で炒める。サルシッチャは皮を剥がして中の肉のみ追加。サルシッチャはなければ入れなくてもいいけれどあれば味に深みが増すのでダンテクッキングでは投入!時々焦げ付かないようにフライパンを混ぜる。

    ❸Aggiungere un bicchiere di vino e lasciare evaporare l’alcol. Quando sarà ridotto, aggiungere le erbe del giardino. Noi preferiamo metterle in un sacchetto da tè, per poi toglierle quando la cottura sarà terminata.

    ③白ワイン1~2杯を入れ、アルコールをよく飛ばす。その後ローズマリーやセージ、タイムなどのハーブを入れる。ハーブはよくお茶の葉を入れるパックを利用するといい。袋にまとめて入れることにより、後で取り除く手間が省ける。

    ❹Aggiungere il concentrato di pomodoro, mescolare e abbassare la fiamma al minimo. Coprire e lasciare cuocere per un ora e mezza, controllando che non si attacchi al fondo della pentola. Aggiungere del sale.

    ④濃縮トマトペーストをスプーン1杯入れ弱火にする。量はお好みで調節。蓋をして弱火でゆっくり1時間半ほど火を通す。フライパンに焦げ付かないように時々チェックするのを忘れずに!煮詰まった頃に味を確認し、塩気が足りなければ適量塩を追加して味を整える。

    ❺Nel frattempo, fare bollire abbondante acqua salata e aggiungere i bigoli. Per una cottura al dente, lasciare bollire per almeno 8 minuti. Scolare i bigoli, mescolarli con un po’ di ragù. Aggiungere dell’altro ragù in cima al piatto e spolverare a piacere con del parmigiano reggiano. Buon appetito!

    Consigli: abbiamo deciso di usare del vino bianco perché è più delicato del vino rosso e non colora la carne. Qualcuno usa il vino rosso. La ricetta originale di Bologna prevede l’uso del burro invece che dell’olio di oliva. Non aggiungere pomodori freschi o in scatola, la ricetta vuole il concentrato. A Bologna, si usa ancora aggiungere i fegatini di pollo e un goccio di latte, noi abbiamo preferito una versione più leggera.

    ⑤ラグー完成に合わせ、パスタを茹でるためのお湯を沸かす。たっぷりのお湯でパスタを茹でるといい。パスタ用のお湯に塩を入れるが粗塩(sale grosso)だとより美味しくできる。お湯の塩加減は塩気を舌で感じる程度。よく言われるのが水1リットルに対し塩は7~10グラム程度。茹ですぎずアルデンテになるように!あとはパスタにラグーを絡めるだけ。お好みでパルミッジャーノをすりおろして召し上がれ。 Buon appetito!

    料理のポイント: ダンテクッキングでは赤ワインではなく白ワインを使用。白ワインの方が味が繊細に出来上がり、ラグーの色を損ねないから。白ワインがない場合は赤ワインでもOK。ボローニャのオリジナルラグーはオリーブオイルではなくバターを使用しよりコクを出します。私達はオリーブオイルの方が胃もたれしづらく美味しくいただけるのでオリーブオイルで紹介しました。ラグーにトマトペーストを入れましたが生のトマトやトマトピューレはボローニャオリジナルのレシピでは推奨していません。あくまで濃縮トマトペーストです。またレシピによっては鶏のレバーや牛乳を隠し味に入れます。皆さんと試してオリジナルの本場ラグーを作ってください。


    実際にこのラグーを作ってみると如何に今までイメージしていたパスタ・ボロネーゼやミートソースパスタと異なりソースの色が赤過ぎないことに気づきます。これは少量の濃縮トマトペーストを使用したから。大量のトマトピューレやケチャップではこうはいきません。イタリア産の美味しい濃縮トマトペーストは輸入食料品店などで購入できます。

    今回ダンテクッキングで使用したパスタはビーゴリというヴェネト州特産のパスタ。太麺で食感としてはポキポキした感じのするスパゲッティ。ビーゴリはトルキオというビーゴリを作るための圧搾機で作られ表面がザラザラしているのでパスタソースがとてもよく絡みます。ヴェネト州を訪れるときはビーゴリをお試しください。本場ボローニャではこのラグーはフェットチーネという平麺パスタで食されることが多く、フェットチーネやタリアテッレは今や日本のスーパーでも簡単に手に入ることができるので美味しいパスタ・ラグーを作って本場イタリアを体感してください。


     

    役立つ料理に関するイタリア語

    • cucinare 料理する
    • tagliare 切る
    • pulire  綺麗にする・下準備する
    • mescolare 混ぜる
    • tritare みじん切りにする
    • grattare おろす
    • aggiungere 付け加える
    • pelare 皮をむく
    • bollire 茹でる
    • friggere 揚げる
    • saltare 炒める
    • condire 味付けする
    • assaggiare 味見する
    • scolare  水を切る

     


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      イタリア語の直説法 – indicativo italiano

      イタリア語の直説法
      I tempi dell’indicativo italiano


      イタリア語文法の中核ともいえる直説法(indicativo)。この直説法は事実や事柄を客観的に述べる叙法です。イタリア語を第二言語として習う私達にとって始めの頃に学習する現在形や過去を表現する近過去や半過去は直説法に分類されます。
      一方、意見や願望、疑念など主観的な観点から述べるときや不確実なことを述べるときには接続法という叙法が使われます。

      直説法は更に単純時制(tempo semplice)と複合時制(tempo composto)に分けられます。単純時制とは動詞一つで構成される時制であり動詞の語尾変化を伴います。複合時制は【助動詞】+【動詞】で構成される時制です。


      ♦直説法の単純時制には4つ♦

      1. 現在形 – presente indicativo

      用法;

      • 現在の事実・出来事
        例;Adesso mangio una mela. 今リンゴを食べます。

      • 近い未来に起こる事実・出来事
        例; Domani mangio una mela. 明日リンゴを食べます。

      • 現在の習慣
        例;Mangio sempre una mela a pranzo. いつもお昼にリンゴを食べます。

      規則活用;

      現在形-are動詞-ere動詞-ire動詞-ire動詞(isc型)
      iocomproprendodormofinisco
      tucompriprendidormifinisci
      lui/leicompraprendedormefinisce
      noicompriamoprendiamodormiamofiniamo
      voicomprateprendetedormitefinite
      lorocompranoprendonodormonofiniscono

      Esempi con il presente indicativo;

      • La mattina leggo sempre il giornale.
      • Non capisco bene il francese.
      • Stefano gioca a calcio il mercoledì.
      • Federica cammina per andare in ufficio.
      • Mio fratello non mangia mai i broccoli.

      2.  半過去 – imperfetto indicativo

      用法;

      • 過去において反復的・習慣的に行われていた行為
        例; Quando ero piccolo, leggevo tanto. 幼い頃沢山本を読んだ。

      • 過去のある時点で行われていた継続した行為、完了していない過去
        例; Ieri sera guardavo la televisione. 昨晩テレビを見ていた。

      • 近過去の従属節として
        例; Mentre guardavo la tivù, Maria ha telefonato. テレビを見ているとき、マリアから電話があった。

      規則活用;

      半過去-are動詞-ere動詞-ire動詞
      iomangiavoscrivevoaprivo
      tumangiaviscriveviaprivi
      lui/leimangiavascrivevaapriva
      noimangiavamoscrivevamoaprivamo
      voimangiavatescrivevateaprivate
      voimangiavanoscrivevanoaprivano

      Esempi con l’imperfetto indicativo;

      • L’autobus arrivava sempre in ritardo.
      • I miei amici non uscivano mai la sera.
      • Laura giocava a pallavolo durante il liceo.
      • L’anno scorso tornavo sempre tardi dal lavoro.
      • Quando l’ho chiamato, Giorgio dormiva.


      3. 単純未来 – futuro semplice indicativo 

      用法;

      • 未来においての予測や予定を述べるとき
        例; La settimana prossima comprerò una bicicletta. 来週自転車を買う(予定)。

      • 不確かなことを述べるとき
        例; Quest’orologio costerà 1000 euro. この時計は1000ユーロだろう

      規則活用;

      未来形-are動詞-ere動詞-ire動詞
      iocominceròleggeròcapirò
      tucominceraileggeraicapirai
      lui/leicominceleggeràcapirà
      noicominceremoleggeremocapiremo
      voicomincereteleggeretecapirete
      lorocomincerannoleggerannocapiranno

      Esempi con il futuro indicativo;

      • Tra cinquant’anni, tutti guideranno una macchina elettrica.
      • Non sappiamo cosa cucineremo questa sera.
      • Domani tornerò più tardi del solito.
      • la settimana prossima pioverà.

      遠過去-passato remoto

      用法;

      • 遠い昔に起こった出来事を述べるとき
        例; Colombo scoprì l’America nel 1492. 1492年コロンボはアメリカ大陸を発見した。
      • 現在とは無関係の完了した過去の出来事
        例; Leonardo da Vinci nacque nel 1452. レオナルド・ダ・ヴィンチは1452年に生まれた

      上記の通り遠過去は遠い昔に起こった過去の出来事について述べるときに使います。歴史的な事実や文学作品、またイソップ物語など童話の中でよく使われる叙法です。遠過去は口語で使われるというよりも文章で使われることが多いのが現状です。特にに北イタリアの口語ではこのような過去は近過去で代用されることが多いのが現状です。一方南イタリアでは上記のような過去の内容を述べるときは遠過去が使われています。

      規則活用;

      遠過去-are動詞-ere動詞-ire動詞
      iolavoraivendei

       

      vendetti

      capii
      tulavorastivendesticapisti
      lui/leilavoròvendé

       

      vendette

      capì
      noilavorammovendemmocapimmo
      voilavorastevendestecapiste
      lorolavoraronovenderono

       

      vendettero 

      capirono

      ♦直説法の複合時制には4つ♦

      5.近過去 – passato prossimo

      用法;

      • 起こったばかりの完了した過去の出来事
        例; Marco è appena arrivato. マルコは到着したばかりです。

      • 過去において完了した動作や状況(その結果が現在にも影響)
        例; Anna è nata nel 1980. アンナは1980年に生まれた。

      • 「~したことがある」「~したことがない」という過去における経験
        例;Sono già stato due volte a Roma. ローマには2回行ったことがある。

      近過去はよく使用される過去形で一般的に過去に起こった出来事を表現するときに使われます。近過去は助動詞の直説法現在(presente)と過去分詞(participio passato)を組み合わせて作ります。その形には2種類あり【avere + 過去分詞】又は【essere + 過去分詞】の形になります。どちらの助動詞(avere, essere)を使うかは動詞の種類によって異なります。

      ※ 助動詞にessereを使う場合、過去分詞の語尾は主語の性と数によって変化します。

      • 【avere + 過去分詞】
        例; Ho mangiato una mela a colazione. 私は朝食にリンゴ一つを食べました。

      • 【essere + 過去分詞】
        例; Ieri sono andato al cinema. 昨日私は映画に行きました。

       

       

      近過去 essere avere
      +
      過去分詞
      io sono ho
      -ato
      tu sei hai
      lui/lei è ha
      -uto
      noi siamo abbiamo
      voi siete avete
      -ito
      loro sono hanno

      6. 大過去-trapassato prossimo

      用法;

      大過去はある時点の過去よりも更に遡って完了した過去の出来事を述べるときに使われます。大過去は助動詞の直説法半過去(imperfetto)と過去分詞(participio passato)を組み合わせて作ります。その形には2種類あり【avere + 過去分詞】又は【essere + 過去分詞】の形になります。どちらの助動詞(avere, essere)を使うかは動詞の種類によって異なります。

      ※ 助動詞にessereを使う場合、過去分詞の語尾は主語の性と数によって変化します。

      1. 【avere + 過去分詞】
        例; Ho finalmente visto il film che tu mi avevi consigliato di vedere. 君が勧めてくれた映画をようやく見ました。


      2. 【essere + 過去分詞】
        例; Quando sono arrivata all stazione, il treno era già partito. 私が駅に着いたときにはもう既に電車は出発していた。

       

       

      大過去 essere avere
      +
      過去分詞
      io ero avevo
      -ato
      tu eri avevi
      lui/lei era aveva
      -uto
      noi eravamo avevamo
      voi eravate avevate
      -ito
      loro erano avevano

      7.先立未来-futuro anteriore

      用法;

      • 実際に起こる前に完了した未来の出来事を表現するとき
        例; Quando avrò finito l’università, farò un viaggio. 大学が終業したら旅にでよう。

      • 過去の事実についての憶測
        例; Ho mal di pancia. Avrò mangiato troppo. お腹が痛い。多分食べすぎたんだろう。 

      先立未来は助動詞の単純未来(futuro semplice)と過去分詞(participio passato)を組み合わせて作ります。

      1. 【avere + 過去分詞】 
        例; L’anno prossimo a maggio avrò finito l’università. 来年の5月には大学を終業する。

      2. 【essere + 過去分詞】
        例; Maria sarà andata al cinema.  マリアは多分映画に行ったのだろう

       

       

      先立未来 essere avere
      +
      過去分詞
      io sarò avrò
      -ato
      tu sarai avrai
      lui/lei sarà avrà
      -uto
      noi saremo avremo
      voi sarete avrete
      -ito
      loro saranno avranno

       8.先立過去-trapassato remoto

      用法;

      先立過去(=前過去)は遠過去時制を使っている過去よりも少し前に起こった完了した過去について述べるときに使います。

      1. 【avere + 過去分詞】 
        例; Quando ebbi finito di cenare, lessi un libro. 私は夕飯を済ませた後、本を読んだ。

      2. 【essere + 過去分詞】
        例; Quando lui fù tornato a casa, andò a letto subito. 彼は家に着くと直ぐにベッドに行った。

       

       

      先立過去 essere avere
      +
      過去分詞
      io fui ebbi
      -ato
      tu fosti avesti
      lui/lei fu ebbe
      -uto
      noi fummo avemmo
      voi foste aveste
      -ito
      loro furono ebbero

       それぞれの直説法・単純時制(現在形、半過去、単純未来、遠過去)と複合時制(近過去、大過去、先立未来、先立過去)についてはまた詳しく別のブログで解説していきます。


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