essere o avere?  助動詞としてどちらを選ぶ

近過去などの複合時制では助動詞としてessere又はavereを使います。どのような動詞の時にavereなのか、それともessereなのか。わかりやすい指標の一つに助動詞の後の動詞が他動詞か自動詞かという条件があります。


近過去 passato prossimo等の複合時制での助動詞 Essere とAvere。Essere又はAvereどちらを使うかポイントを学習しよう

Presente 現在形

  • Oggi vado al lavoro in macchina.
    今日、私は車で仕事に行く
  • Oggi mangio una pizza.
    今日私はピザを食べる

Passato Prossimo 近過去

  • Ieri sono andato al lavoro in macchina.
    昨日、私は車で仕事に行った
  • Ieri ho mangiato una pizza.
    昨日、私はピザを食べた

上記の近過去の例文を見て essere 又は avere のどちらを選択すればよいかどんな基準があるだろうか? 多くのイタリア語学習のテキストで『移動を表す動詞の時は助動詞としてessereを使い、それ以外はavere』と説明があるがこれだけではちょっと不十分なこともある。
移動を表す動詞で” viaggiare 旅行する” ” camminare 歩く” などは移動を表す動詞だが助動詞として avere をとり近過去では”Ho viaggiato.” Ho camminato” となる。

語学のルールは例外が多く、数学のように絶対的なルールはない。しかし幾つか確信できる文法ルールがある。下記に助動詞essere/avere どちらを選択するのかポイントとなるルールを紹介しています。

Verbi transitivi & intransitivi 他動詞/自動詞 

助動詞の後の動詞が他動詞 verbi transitivi  の場合はAVERE 、自動詞 verbi intransitibi の場合は ESSERE .


《 AVERE 》

助動詞 AVERE : 他動詞のとき。他動詞は直接目的語を必要とする。 ” CHE COSA? = 何を? “ という質問形式が成り立つ。

例;gardare ~を見る
現在形: Io guardo (che cosa?) —> un film.
近過去: Io HO GUARDATO (che cosa?) —> un film.

※近過去についての詳しいブログはこちらをご参照ください。


《 ESSERE 》

助動詞 ESSERE : 自動詞のとき。自動詞は直接目的語を必要としない。CHE COSA? という目的語を問う質問形式は成り立たない。

例;andare  行く,進む
現在形: Io  vado (che cosa? dove?) —> al cinema
近過去: Io SONO ANDATO (che cosa? dove?) —> al cinema 

✤ 移動や動きを表す自動詞

代表的な動詞: andare, apparire, arrivare, entrare, fuggire, partire, penetrare, ritornare, scomparire, scappare, sparire, tornare, uscire, venire.
例)Michele è partito per le vacanze.


✍先程もふれたように自動詞でありながら助動詞として avere をとる動詞もある。camminare (歩く), correre (走る), viaggiare (旅行する), saltare (ジャンプする), volare (飛行する) など。 これらの例外を除けば自動詞の場合はessereと覚えておけばOK!


✤ 再帰動詞 verbi riflessivi 


再帰動詞を近過去にする場合は必ず助動詞にessereをとる。再帰動詞についての詳しいブログはこちらをご参照ください。

例)Mi lavo la faccia —> Mi SONO lavato la faccia
例)Loro si conoscono —> Loro si SONO conosciuti


✤ 受動態 Forma passiva

受動態にするとき

例)Giulio ha invitato Maria al cinema. —> Maria è stata invitata da Giulio al cinema.

※ 受動態についての詳しいブログはこちらをご参照ください。


✤ 物理的変化 Cambiamento fisico

人や物事の物理的変化を表現する動詞は大体自動詞であり、これらは助動詞としてessereを使う。crescere (育つ,成長する), ingrassare (太る), invecchiare (年をとる、老いる), impazzire (気が狂う), migliorare (回復する、改善する), peggiorare (悪化する), fiorire (開花する) …など

例)Fabio è dimagrito quindici chili.


《 どちらもOK: essere o avere? 》

天候に関する動詞においては essere 又は avere どちらも助動詞として使用できる。例として

  • Ieri HA piovuto = Ieri E’ piovuto
  • A dicembre HA nevicato = A dicembre E’ nevicato

piovuto < piovere 雨が降る
nevicato < nevicare 雪が降る


言語は数学のように全てがルール通りにはいきません。どのような時にavere 又は essere なのかは学習していくうちに身についていきます。
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    Mariko & Riccardo
    留学経験や豊富なイタリア語教授経験を活かし、小さなスクールならではのアットホームで個々のニーズに対応したサービス提供をモットーとする。 無類の猫好き、そして美味しいものが大好きでイタリアや日本の食文化をこよなく愛する。最近は食への探求心から家庭菜園でズッキーニやちょっと珍しいトマトを栽培中

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