イタリア語の所有形容詞

イタリア語の所有形容詞- aggettivi possessivi


私の~”や“君の~”といった所有を表す形容詞です。所有形容詞は修飾する名詞の性と数によって形が変化します。どのようなルールがあるのか学習しましょう


“mamma mia マンマミーア ” は映画やミュージカルでもすっかりお馴染みとなった言葉。 “mia” は”私の”という所有形容詞で英語でいうと “my” に相当します。”mamma mia”は慣用的な表現で直訳すると ” 私のお母さん(強調)”ですが ” なんてこった!/ ヤバイ、大変だ!” という意味。最初に登場した “mamma mia ” は特別な使い方で通常所有形容詞は修飾する名詞の前に置きます。


普通に『私のお母さん』という場合は  mia mamma / mia madre, 『私のお父さん』 は mio padre となります。ここで注意すべきは『mio 私の』という所有形容詞が修飾する名詞の性と数によって変化するということ、つまり“私”が男性だろうが女性だろうが『私のお父さん』 は mio padre。


aggettivi possessivi 

男性・単数 男性・複数 女性・単数 女性・複数
私の mio miei mia mie
君の tuo tuoi tua tue
彼の/彼女の suo suoi sua sue
私達の nostro notri nostra nostre
あなた達の vostro vostri vostra vostre
彼らの/彼女らの loro loro loro loro
 
  • 所有形容詞は通常の形容詞と同じように修飾する名詞の性・数によって語尾変化する。ただし三人称・複数である「彼らは/彼女達は」の所有形容詞は常に loro
  • 所有形容詞は修飾する名詞の性・数によって変化するのであって所有者の性・数には影響されない。
  • 所有形容詞の前に冠詞を忘れずに:  “il mio amico Luigi” , “la mia amica Laura”
  • 基本的に【冠詞 + 所有形容詞 +名詞】というルールがあるが、親族メンバーで単数の名詞においては例外的に定冠詞が不要。ただし所有形容詞がloroの場合は家族・親族メンバーが単数でも複数でも定冠詞をつける
    例)mio marito 私の夫/ mia madre 私の母/ mia nonna 私の祖母 / la loro madre 彼らの母 …等

    イタリア語の家族についてのブログはこちらをご参照ください。

※ 修飾する家族メンバ-が複数の場合は冠詞が必要。
例えば i tuoi genitori 君の両親、i nostri nonni 私達の祖父母・・・といったように所有形容詞の前に冠詞が必要。
例)Mio fratello si chiama Luigi ( IL MIO FRATELLO )
例)Mia cugina è bionda ( LA MIA CUGINA )

  • 所有形容詞は所有代名詞となりうる。英語の場合、所有形容詞『私の』は my, 所有代名詞『私のもの』は mine となるがイタリア語は代名詞的に表現する場合そのまま所有形容詞を使えばよい。

    💭 Di chi è questa macchina?  この車は誰のですか? 
    💭 È mia.  私のです。

    この場合の”mia” 代名詞的な役割を果たしています。所有形容詞又は所有代名詞としての働きをしているのかは文章構成によって異なります。

📚  本来個人の名前に定冠詞は付けませんが地方又は人によっては定冠詞をつけて話している場合があります。例えばマリという女性の名前、”Mari” を “la Mari” と定冠詞をつけて呼びます。注意深く聞くと飼い猫や犬にも定冠詞をつけて話している場合が・・・。イタリア語は面白いです。

★修飾する名詞 AMICO 男友達, AMICA 女友達, AMICI 友達(複数), AMICHE(女友達)を例にとって所有形容詞 (io, tu, lui/lei, noi, voi, loro) がどのように活用するか音声をチェックしながら確認しよう!

Singolare 単数


Maschile 男性名詞

  • il mio amico
  • il tuo amico
  • il suo amico
  • il nostro amico
  • il vostro amico
  • il loro amico

Femminile 女性名詞

  • la mia amica
  • la tua amica
  • la sua amica
  • la nostra amica
  • la vostra amica
  • la loro amica

Plurale 複数


Maschile 男性名詞

  • i miei amici
  • i tuoi amici
  • i suoi amici
  • i nostri amici
  • i vostri amici
  • i loro amici

Femminile 女性名詞

  • le mie amiche
  • le tue amiche
  • le sue amiche
  • le nostre amiche
  • le vostre amiche
  • le loro amiche

所有形容詞の例文;

  • Questa è la mia scuola.
    これは私の学校です。
  • Hai trovato i tuoi occhiali?
    君の眼鏡は見つかった?
  • Federica va in discoteca con le sue amiche.
    フェデリカは彼女の女友達(複)とディスコに行く。
  • I bambini hanno portato i loro libri.
    子供たちは彼らの本を持ってきた。
  • Vado al cinema con mio fratello.
    私は弟と一緒に映画に行く。
  • Vivo con i miei genitori.
    私は両親と一緒に住んでいる。

☞ イタリア語の所有形容詞エクササイズクイズ

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フォトクレジット – “Ritratto di donna Vittorio”  Matteo Vittorio Corcos

Buon Pescato ITALIANO – 魚食文化の普及促進運動

Buon Pescato ITALIANO

“Buon Pescato ITALIANO″はイタリアで開催される魚食文化の普及促進フェスタのことをいいます。イタリアは周囲を海に囲まれ魚介類の種類・量ともにとても豊富な国。その豊かな海の恵みをもっと知ろう、もっと食べようというプロモーションが-Buon Pescato Italiano 2013″。今年はヴェネト州、カラブリア州、プーリア州、カンパーニャ州、そしてシチリアの各都市を周り消費者に魚介類の素晴らしさを伝えました


“Buon Pescato Italiano” というイベントはイタリア農林政策省( Ministro delle policithe agricole alimentari e forestali) の漁業部が発足したものです。その目的はスタンダードな魚介類はもちろんのことあまり知られていない海産物を消費者や外食産業、同業者などにもっと知ってもらおうというもの。2013年はヴェネト州を皮切りに2月からスタートし、プーリア州、カンパーニャ州、カラブリア州、シチリアを周ります。

Buon Pescato ITALIANOのマスコット
Buon Pescato ITALIANOのマスコット

イタリアは周囲を海に囲まれ海産物がとても豊富です。獲れる魚は青魚が多くイタリア語では青魚を”pesce azzurro”といいます。イワシ、サンマ、アジなど日本ではとてもポピュラーでよく食される青魚ですが下ごしらえ等調理が面倒、そして日本人のように生で食べるという文化がほとんどないためにイタリアでは種類・量が豊富な割に消費量が乏しいのが現状。そのため青魚は” pesce povero 哀れな魚 ”又は “pesce dimenticato 忘れられた魚 ”などといわれてしまっています。しかし青魚は栄養的に素晴らしい食材でオメガ3、ビタミン群が豊富であり、高血圧予防や血液をサラサラにする効果があります。こんな栄養豊富で体に良い青魚をはじめイタリア海域で獲れる質が高く新鮮な魚介類をもっと知り、もっと食卓に並べようという魚介類消費推進企画がこうしてイタリアでは行われています。

2013年 “Buon Pescato Italiano”の最初の舞台・ヴェネト州ではBelluno→Viceza → Verona → Rovigo → Padova → Venezia → Treviso を周りました。今回のブログではヴェネト州の最終開催地であるTreviso(トレヴィーゾ)からのレポートを皆さまに報告致します。

spaghettli alle vongole~フォークセットもイタリアンカラー
spaghettli alle vongole~フォークセットもイタリアンカラー

最終日であった3月10日は日曜日ということもありかなりの人で賑わっていました。開催地はトレヴィーゾのチェントロを少し出たところにあるスタジアム駐車場で行われました。お昼時は行列もでき入場制限をしながらの開園。開催地といってもスペースは小さかったです。しかし入場無料、そして会食無料ということでなんとも嬉しく楽しいイベント!イタリア人の皆さまもちゃんと列を守っていました。

エントランスではチケットと食事を載せるトレーとお水が配られました。会場入りすると自分が食べたいブースに並び3皿ほど無料で新鮮な魚介類料理が堪能できる仕組み。少量のひと皿ですが3皿頂くとちょうどお昼としてはお腹がいい感じに満たされる量でした。それぞれのブースではボンゴレスパゲッティやツナのペンネ、小魚のフリットやFasolaro フゾラーロ(アサリやハマグリと同じ仲間の二枚貝)、Le sarde in saorといった料理が提供されました。このLe sarde in saorは云わばイワシの南蛮漬けのような料理で開催地であるヴェネト州の郷土料理。酢漬けにすることで魚を保存を良くしたこの料理は船乗りが漁に出ている時の保存食として生まれたそうです。
会場内にはイタリア近海で獲れる16種の魚介類にスポットをあて、どのような場所に生息するか・漁獲方法・栄養成分などが紹介されたパネルが置かれ魚料理文化推進に貢献していました。イタリアの新鮮魚介類の試食の他、料理教室、昔のヴェネト州ならではの漁獲方法デモンストレーションなどのイベントが人々の胃袋と関心を満たしました。会場に訪れた女性全てに可愛い花の鉢がプレゼントされ、家庭の真のボスである女性陣の心をしっかり掴むという技はさすがイタリアといったところでしょうか。

今回のBuon Pescato Italiano 2013の参加はヴェネト州以外はすべて南イタリアからです。南イタリアのアドリア海に面する州とティレニア海、地中海に面する州からの参加がありそれぞれの土地に根付いた料理や漁業の歴史が楽しめます。

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最後にイタリア語ではサンマやマグロは何というのでしょうか?覚えておくと今度のイタリア行きの際にとても役立ちます。レストランで是非ともお目当ての魚料理を楽しんでください。 をクリックすると魚の名前がでてきます。

  • カツオ tonnetto

  • イワシ  sardina

  • アジ  suro

  • 真サバ lanzardo

  • サバ sgombro

  • マグロ tonno

  • マス trota

  • ウナギ anguilla

  • タイ orata

  • メカジキ pesce spada

  • 鱈 merluzzo

  • 鮭 salmone

  • フグ pesce palla

  • 舌平目 sogliola

  • ヤリイカ calamaro

  • タコ polpo

  • ホタテ貝 cappesante

  • 牡蠣 ostrica

  • エビ gambero

  • カニ granchio

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Il Duomo di Milano -ミラノ大聖堂-(外部編)

Il Duomo di Milano -ミラノ大聖堂(外部編)

ロンバルディア州の州都であるミラノには完成歳月約500年のミラノ大聖堂があります。世界最大のゴシック様式のこの大聖堂はミラネーゼの誇りでもあり世界中の観光客に愛されています。


ミラノの中心地にありシンボルとなっているミラノ大聖堂 ( il Duomo di Milano). このゴシック様式の大聖堂の着工は1386年当時のミラノの領主 ジャン・ガレアッツォ・ヴィスコンティの命令によって始まりました。

豪華で圧倒的な存在感のあるファサードや全ての尖塔が完成するまで約500年。全長158メートル、幅93メートル(ミラノ大聖堂を上から見ると十字架のような型になっています。この幅とは十字架の横にクロスしている長さのことをいっています)そして高さは108.5メートルあります。総床面積は11700㎡あり最大で4万人を収容できる大きさです。ミラノ大聖堂はヨーロッパで4番目に大きい聖堂でありイタリア半島に存在する聖堂としてはバチカン市国のサン・ピエトロ寺院に継ぎ2番目の大きさを誇ります。

この素晴らしいゴシック様式の大聖堂のピンクの大理石はミラノの北西にあるマジョーレ湖の近くにあるCangoglia(カンドレア)という採石場から運ばれてきました。
長い年月をかけて作られた大聖堂には135本の尖塔と3400体の彫像(内部・外部合わせて)がぎっしりと装飾されています。



Madonnina

最も高い所に凛として輝きを放ちミラノの町を守っているのがMadonnina(マドンニーナ: 意味は“小さな聖母”)です。地上からは小さく見えるこのMadonninaの身長は4.16メートルあり、1774年12月30日に一番高い位置にある尖塔に置かれました。1960年代には老朽化のためMadonninaの骨組みが交換されました。ミラノ大聖堂にエレベーターまたは階段で登ることができ(有料、階段のほうが安い)素晴らしい彫刻とMadonninaをちょっと近くで堪能することができます。

大聖堂の外観は何度みても圧倒されますが内部もまた素晴らしいステンドグラスを堪能することができます。以前は単に大聖堂の内部入場は無料でしたが2022年現在では大人は3ユーロほどかかります。シーズンによってはかなり行列もできるようですが時間があるのであれば入場料を払ってでも鑑賞することをお勧めします。


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    イタリア語で「いくらかの~、いくつかの~」

    イタリア語で「いくらかの~、いくつかの~」

    今回のブログ文法解説は部分冠詞(articoli partitivi)について。前置詞 “di” と 定冠詞 ” il, la…など” と結合した形は del, della…となりこの結合した形は『いくらかの~、いくつかの~』という意味で使われます。


    部分冠詞とは・・・・?!
    これは[前置詞di]+[定冠詞]の結合形で「いくらかの~、いくつかの~」という意味になります。”部分冠詞”は実際に例文を見ていくと決して難しいものではなく、とても便利なもの語句です


    まず定冠詞についてと前置詞についてのブログはそれぞれのブログを参照ください。
    ☞ 定冠詞のブログ

    ☞ 前置詞のブログ

    前置詞の “di” と 定冠詞である ” il, lo, l’, la, i, gli, le ” と結合した形はそれぞれ del, dello, della, dei, degli, delle となります。この結合した形を使うと『いくらかの~』『いくつかの~』といった意味になります。

    数えられない名詞定冠詞部分冠詞と例
    男性名詞・単数(s+子音)lodello zucchero
    男性名詞・単数(母音)l’dell’olio
    男性名詞・単数(上記以外)il del vino
    女性名詞・単数(子音)ladella carne
    女性名詞・単数(母音)l’dell’acqua
    数えられる名詞定冠詞部分冠詞と例
    男性名詞・複数(s+子音、母音)glidegli studenti
    男性名詞・複数(上記以外)idei fiori
    女性名詞・複数ledelle amiche

    例文;

    • il vino ;  Vorrei del vino
      ワインをいくらか欲しいのですが。
    • l’olio ; Ho comprato dell‘olio.
      オリーブオイルを少し買った。
    • la carne ;  Mango della carne
      お肉をいくらか食べる。

    • i fiori ;  Le ho regalato dei fiori
      彼女に何本かの花をプレゼントした。
    • gli amici ;  Ho invitato degli amici
      何人かの友人を招待した。
    • le uova ;  Vai a comprare delle uova
      いくつか卵買ってきて!


    不可算名詞、つまり数えられない名詞は単数形として使われ『いくらかの~』『少しの~』という意味になります。

    数えられない名詞の代表例として acqua 水,  vino ワイン,  caffè コーヒー, latte 牛乳,  formaggio チーズ, verdura 野菜,  carne 肉類 などの食べ物や素材としての紙や木など材料は不可算名詞として扱います。

    これらの数えられない名詞の数え方として

    • un bicchiere di vino グラス一杯のワイン
    • tre fette di pane 3枚のスライスしたパン
    • due tazze di caffè  二杯のコーヒー
    • una bottiglia dell’acqua ボトル一本の水
    • un chilo di farina  1㎏の小麦粉
    • due litri di latte  2㍑の牛乳
    • due cucchiaino di zucchero ティースプーン2杯の砂糖
    • una lattina di birra  1缶のビール
    • tre etti di prosciutto crudo 300グラムの生ハム
      ※ etto = 100g でハム類やお惣菜、パンなどを買うときによく使われる単位

    …….などがあります。

    一方可算名詞、つまり数えられる名詞は複数形として扱われ『いくつかの~』『少しの~』という意味になります。例文にもあるように例えば花をプレゼントしたときに“何本の”と具体的な数字より“何本かの花”と大体の数で答えることが多いですよね。このように漠然とした数や量を表すときに使います。


    それでは更に例文を見て部分冠詞の使い方を見てみましょう。

    • Devo comprare del caffè.
      コーヒーを買わないといけない。
    • Nei piatti giapponesi c’è spesso dello zenzero.
      日本食にはよくショウガが少し使われている。
    • Insieme alla carne mangerei della polenta.
      お肉と一緒に少しポレンタを食べたいなぁ。
    • Ho assaggiato dei cioccolatini buonissimi.
      私はとても美味しいチョコレートをいくつか味見した。
    • Vado a una festa con degli amici.
      私は何人かの友人らと一緒にパーティーに行く。
    • Sul giornale ci sono sempre delle cattive notizie.
      新聞にはいつも悪いニュースがいくつか載っている。

    なんとなく理解できてきたでしょうか。この部分冠詞は『少しの~/いくらかの~』という意味でイタリア語で ” un po’ di ~” という語句で置き換えていうこともできます。数えられる名詞にも数えられない名詞にも使えます。

    例)Ho mangiato dei cioccolatini. ≒ Ho mangiato un po’ di cioccolatini.  
    私はいくつかのチョコレートを食べました。

    ※ チョコレート自体は不可算名詞なのでcioccolatoと表現。ただし色々な種類があり一口で食べられるサイズの小さなチョコレート菓子は可算名詞として表現されるのでcioccolato(単数形)→cioccolati(複数形)と変化します。なので上記の例文は一口サイズのチョコレートを意味します。

    チョコレートの数え方の例として板チョコレートの場合
    una tavoletta di cioccolato(板チョコ1枚)→ due tavolette di cioccolato (板チョコ2枚)


    イタリア語で「いくらかの~、いくつかの~」という表現ができる部分冠詞 articoli partitivi の学習、お疲れ様でした。会話でもよく出てくる『いくつかの~』『少しの~』という使い方を使いこなせるように是非ネイティブ講師とのレッスンでしっかり学習してください。トライアルレッスンもあります。ご希望の方は下記のフォームよりお申込みください。

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      イタリア人が好きなこと-#3-ジェラート

      イタリア人が好きなこと-#3-ジェラート

      イタリア人が好きなものといえば-ジェラート-gelato! 日本でもイタリアのジェラートといえばそこらのアイスクリームとは格が違います。世界各国の有名アイスがありますが、果たしてHäagen-Dazsはイタリアンジェラートに打ち勝つことができるのか?

      gelato-up

       イタリアがワールドカップで優勝したのは1982年、その時私はまだ9歳でした。でもあの日のことを私は鮮明に覚えています。
      あの日のミラノはとても暑い日でした。優勝の歓喜で人々は盛り上がり、大声をあげ、祝いに駆けつけた沢山の車がギッシリと無秩序に道を埋め尽くしていました。きちんと整備され秩序ある北イタリアを代表するミラノですらあの日ばかりは秩序も規則もなく、誰もがそんなことを気にしなかった特別な日でした。

      車の屋根からジャンプする人がいたり、トリコローレカラーの国旗を掲げる人がいたりと国際試合でイタリアが優勝したときに見られる特別な光景がそこにはありました。そしてこの光景以上に私の心に強く残っているのが無口で気難しい父親が私と妹達に青いジェラートを買ってくれたこと。そう、イタリア代表チームと同じカラーの”AZZURRO(青い)”色のジェラートを。

      イタリア人はジェラートが大好きです。私のように70年代生まれの人はジェラートと共に蘇る暑い夏休みの思い出;タンクトップとショートパンツ、そして煩わしい靴下なしのサンダル姿で500リラを握りしめ nocciola(ヘーゼルナッツ)とピスタチオのジェラートを買いに行った日々。そう、今現在の通過はユーロですが私が子供の頃は”リラ”という通貨だったんです。
      私達の子供達の世代もきっとイタリア人と愛すべきジェラートの関係は変わらないことでしょう。もちろんこの先今までになかったようなテイストがどんどん追加されていき進化を続けることでしょう。しかし驚くべきことに最も好まれるジェラートのコンビネーションは不動のままなのです。
      panna(生クリーム)&ciocciolato(チョコレート)、nocciola(ヘーゼルナッツ)& pistacchio(ピスタチオ)、limone(レモン)& fragola(イチゴ)これらのゴールデンコンビはいつの時代も変わらずトップ10にある人気のテイストなのです。

      私は以前何度か出張で他国に行きました。そして外国人がどんなにイタリアンジェラートが好きなのか何度も目のあたりにしました。私は色々な国に行ったことがあるので有名なHäagen-Dazs(ハーゲンダッツ)を知っていましたが、ジェラートがあるイタリアではHäagen-Dazsを知らない友人は多かったのです。
      初めてHäagen-Dazsのアイスを食べた時は新鮮でとても美味しいと思いました。しかしイタリアのジェラートとはやはり違うと感じました。キャラメルやクッキー、マカデミアンナッツが入っているHäagen-Dazsのアイスクリームですがイタリアのスーパーで売られているようなジェラートですら私達イタリア人にとって”ジェラート”なのです。(私の母は”何?! マカデミアンナッツって!”といっているくらいです。)

      イタリアにおけるアメリカのアイスクリーム参入は非常に難しいものです。このマップを見れば一目瞭然。どこにHäagen-Dazsのアイスクリームショップがあるかを示したマップです。EU大陸を埋め尽くすHäagen-Dazsはイタリアだけすっぽり空白になっています。Häagen-Dazsアイスクリームショップはイタリアにはまだありませんが、幾つかのスーパーでは売られるようになりました。

      日本はというと・・・美味しいアイスクリームといえば抹茶アイスクリーム。日本の繊細な食文化とアイスクリームが融合した抹茶味や黒蜜きな粉などの伝統的で斬新な味は素晴らしいものです。
      日本で驚いたことの一つがイタリアのジェラテリアのチェーン店 Grom が東京をはじめ4軒存在することでした。この Grom は若き二人のイタリア人・ジェラート販売者が2003年にトリノで創業したまだ新しいジェラテリア・チェーン店です。食品添加物を使わない自然素材のジェラートが特徴で設立当初は両親から60,000ユーロの借金をして始めましたそうです。そんな彼らのジェラートビジネスはどんどん成長し、今やイタリア国内の他日本やアメリカ(NY,カルフォニア州のマリブ)、パリなどに店舗を構え年商1600万ユーロまで売り上げるようになりました。日本でのジェラートはイタリアと比べ少し高いのが難ですが美味しいジェラートをここでも食べられるというのはとても嬉しいことです。

      というわけで最初に投げかけた疑問”Häagen-Dazsはイタリアンジェラートに打ち勝つことができるのか?”の答えはNO! いくらHäagen-Dazsが美味しいアイスクリームだとはいえやはりイタリア国内にある20万のジェラテリア・ネットワークを打ち負かすことは無理でしょう。
      私の人生の中でもう一度イタリアがワールドカップで優勝し、あの幼い頃に経験した夏の暑い日の”AZZURRO”色のジェラートを食べられることを切に願います。

      R.Cristiani

      日本語訳 Mariko.W 

      役立つ関連語句(イタリア語-日本語)

      • Cialda – チャルダ(ウエハース似の菓子)
      • Vaniglia – バニラ
      • Cannuccia – ストロー
      • Coppa – カップ
      • Gusto – 味・テイスト
      • Gelataio – ジェラート販売者
      • Crema – クリーム
      • Cioccolato – チョコレート
      • Fragola – ストロベリー
      • Cucchiaino – ティースプーン

      イタリア人が好きなこと-#2-La Gazzetta dello Sport

      イタリア人が好きなこと-#2-La Gazzetta dello Sport

      イタリア人はスポーツが大好き! スポーツが大好きといっても実際にスポーツをしているわけではない。そう、スポーツの話をするのが大好きなのです。
      プロサッカーのイタリア・セリエAには監督が6千万人いると例えられるくらい誰もが監督気取りでピンクのスポーツ紙 ” La Gazzetta dello Sport” を片手に勝利戦略を語るのです。

      ピンク色は女っぽい又は子供っぽいイメージがあります。しかし少なくともイタリアではそうではありません。イタリア人はピンク色の紙に印刷された “La Gazzetta dello Sport(ラ・ガゼッタ・デッロ・スポルト)” という日刊スポーツ紙を読むのが大好きなのです。
      ラテンラバーとして世界に名を馳せるイタリア人達はバールや広場で熱く、そして時には声を荒げて”calcio”すなわちイタリアのサッカーについて語るのが大好きなのです。あなたもイタリアでこんなイタリア人達の姿を見たことがあるのではないでしょうか。

      『イタリアには6千万人のサッカーチーム監督がいる』という表現があるくらい各自がサッカーに熱い自論を持っています。皆、監督気分で前日行われたセリエAの試合に何故チームが負けたのかを語りますが、その素晴らしい戦略論は”La Gazzetta dello Sport” が発行されてから。
      イタリア人のバイブル的存在のこのスポーツ紙は現代オリンピックがギリシャ・アテネで最初に開催された1896年にイタリア・ミラノで誕生し、その後毎日発行されています。

      では何故このスポーツ紙はピンク色なのでしょうか?色んな説がありますが真相は謎に包まれています。最も有力な説はイタリア人にとってはあまり受け入れたくないもので、お隣の国・フランスの考えを真似たのが始まりのようです。
      “La Gazzetta dello Sport”は最初からピンク色ではありませんでした。当初は白、または薄い緑色でした。それが1899年のある時フランスのスポーツ紙 “ Juornal de Sport“からヒントを得たこのスポーツ紙はピンク色で発行されました。これが大ヒット! 瞬く間にイタリア人の心を鷲掴みにしました。たとえこの愛らしいピンク色がイタリア人のラテンラバーとしてのチョイ悪度や男らしさを危うい地位に陥れようが不動のものになりました。

      そして “La Gazzetta dello Sport” は1908年Giro d’Italia(ジーロ・ディタリア)のスポンサーになりました。Giro d’Italiaはフランスの The Tour the France と並ぶ自転車プロロードレースで毎年5月にイタリア国内で開催されるものです。
      Giro d’Italiaではランキング1位の選手は栄光あるピンクのユニホーム、その名も”maglia rosa(マリア・ローザ)”を身に纏いレースに参加します。そう、”La Gazzetta dello Sport”と同じあのピンク色で!

      ピンクという想定外の色を選択したことはポップカルチャーに大きなインパクトを与えました。独裁者ムッソリーニ政権時は一時このピンク色での発行を禁止されましたがこの色に対するイタリア人の特別な想いはムッソリーニ政権崩壊後また復活することになったのでした。
      カップチーノから始まる朝からアペリティーボの夜までイタリア人は”サッカー”ではなく”サッカーについて語る”ことが大好きでたまらないのです。もちろんその片手にはしっかりと彼らのバイブル”La Gazzetta dello Sport”がしっかり握られています。

      Riccardo Cristiani

      • Quotidiano – 日刊紙
      • Edicola – 新聞雑誌売店
      • Inchiostro – インク
      • Carta – 紙
      • Titolo – タイトル
      • Pubblicità – 広告
      • Campionato – リーグ戦
      • Squadra – チーム
      • Allenatore – 監督
      • Giocatore – 選手

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      イタリア語の定冠詞・不定冠詞

      イタリア語の定冠詞・不定冠詞 – articoli determinativi e indeterminativi

      イタリア語の冠詞は名詞の性と数によって形が変化します。冠詞には定冠詞と不定冠詞があります。定冠詞は英語でいう”the”に値し、不定冠詞は”a / an”に値します。それぞれの用法についてみていきましょう


      イタリア語には2種類の冠詞があります。ひとつは定冠詞 (articoli determinativi),もうひとつは不定冠詞 (articoli indeterminativi)です。参考書や語学学校によっては部分冠詞と呼ばれるものも冠詞のグループにいれますが今回は定冠詞・不定冠詞に的を絞って解説します。


      名詞のブログでイタリア語の名詞には性と数があり、語尾変化することを説明しました。性には男性名詞(maschile)、女性名詞(femminile)の2種類が存在し、中性名詞というものはありません。またその名詞が単数(singolare)か複数(plurale)かによっても語尾変化を伴います。
      不定冠詞または定冠詞はそれぞれ指し示す名詞の性と数によって形が異なります。


      ◆ 定冠詞 articoli determinativi ◆

      定冠詞は名詞の前に置かれ(名詞の直前に限りません、例えば形容詞や所有形容詞がある場合)その名詞の性と数により変化します。定冠詞は英語でいう”the”に値し、その名詞が既に話題に上がっているものなど特定できる場合や唯一の物の場合に定冠詞が使われます。

      例) La casa è grande.  その家は大きいです。

      この場合”その家”と特定した家を指しており、casa〔家〕は女性名詞・単数であり、子音から始まる単語なので下記の表を見てもわかるように定冠詞は la になります。

      男性名詞定冠詞単数定冠詞複数例(単数→複数)
      語頭が子音iliil tavolo → i tavoli
      語頭が母音l’glil’amico → gli amici
      s+子音, z-, gn-, pn-, psloglilo zio → gli zii

      女性名詞定冠詞単数定冠詞複数例(単数→複数)
      語頭が子音lalela donna → le donne
      語頭が母音l’lel’isola → le isole

      ※    下記のような物質名詞は定冠詞をつけます。
      例)il sale 塩,  il pane パン, lo zucchero 砂糖,  l’acqua 水 …など

      ※    国や地名などの固有名詞は定冠詞をつけます。
      例) il Giappone 日本, la Cina 中国, il Po ポー川, il Monte Fuji 富士山 …など

      ※ この ❜ アポストロフィーはイタリア語でapostrofo【アポストロフォ】

      男性名詞 – Maschile



      単数形

      • l’amico
      • l’aeroporto
      • l’errore
      • lo stadio
      • lo straniero
      • lo psicologo
      • lo zio
      • il bar
      • il telefono
      • il mese
      • il negozio

      複数形

      • gli amici
      • gli aeroporti
      • gli errori
      • gli stadi
      • gli stranieri
      • gli psicologi
      • gli zii
      • i bar
      • i telefoni
      • i mesi
      • i negozi

      意味

      • 男友達
      • 空港
      • エラー、間違い
      • スタジアム
      • 外国人
      • 心理学者
      • 叔父、伯父
      • バール
      • 電話
      • (暦の)月

      女性名詞 – Femminile



      単数

      • La donna
      • La birra
      • La carta
      • L’amica
      • L’anima
      • L’arma

      複数

      • Le donne
      • Le birre
      • Le carte
      • Le amiche
      • Le anime
      • Le armi

      意味

      • 女性
      • ビール
      • 用紙
      • 女友達
      • 武器

      ◆ 不定冠詞 articoli indeterminativi◆

      不定冠詞も名詞の前に置かれ「ある~」「ひとつの~」といったように不特定のものを指すときに使います。英語でいうと”a”や”an”に相当します。日本語ではわざわざ「ひとつの~」といったりしないので不定冠詞や冠詞は忘れがちになりますがイタリア語では必要になりますので忘れないようにしましょう。

      例)Vorrei una casa grande 私は大きい家がほしいのです。

      この場合の家は特定の家を指しているわけではなくひとつの大きな家ということになります。casa は女性名詞・単数であり、子音から始まる単語なので不定冠詞は una になります

      男性名詞不定冠詞
      語頭が子音・母音unun gatto, un amico
      s+子音, z-, gn-, pn-, psunouno straniero, uno zaino

      女性名詞不定冠詞
      語頭が子音unauna stazione, una donna
      語頭が母音un’un’isola, un’amica

      ✍🏻 イタリア語の定冠詞・不定冠詞 エクササイズクイズ


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      フォトクレジット – “Bacchus and Ariadne” Guido Reni

      イタリア人が好きなこと-#1 エスプレッソ

      イタリア人が好きなこと-#1 エスプレッソ

      ”エスプレッソ”がイタリア人の好きなことと聞いて「そんな事は知ってるわ・・・」と思った人は多いのでは? でもあなたの想像とは違ったイタリア人のこだわりがエスプレッソの裏側に隠れています。

      私はイタリア人です。今回はイタリア人代表として-イタリア人の好きなこと-を話したいと思います。今回はその第一弾。エスプレッソに対するイタリア人のこだわりをお話したいと思います。
      以前オランダにEU拠点があるアメリカの会社で働いていました。
      ある時出張でヴェネツィアに行く機会があり、そこで多くのアメリカ人同僚と会いました。彼らは『クールな国、イタリアに居る』という現状にとても興奮しており仕事後のフリータイムを謳歌。
      そんなアメリカ人同僚の1人がバールで”latte(ラッテ)”を注文。彼女はいつも通りバールで過ごす楽しいひと時を想像していましたが、そんな彼女の元にウェイターが運んできたのはコップ一杯の”牛乳”だったのです。
      彼女の思い描いていた”latte”はスターバックスのものと同じあのミルクとエスプレッソカフェが混ざったコーヒー色の”ラテ”。しかしイタリアでは”latte”とは牛乳のことを言います。せっかく楽しみにしていたイタリアでのコーヒータイムは残念な結果になってしまいました。

      あなたは近い将来イタリア人が好んでキャラメルフラペチーノやスターバックスラテを注文すると思いますか? 答えはNO! イタリアに行って気づかれた方も多いと思いますがイタリアにはまだスターバックスはありません。そのうちマクドナルドがイタリアのあちこちにできてきたようにスターバックスもイタリア国内にオープンする日もそう遠くはないかもしれませんがそうなったら食文化革命と言わざるを得ないでしょう。

      イタリアのcaffèは単なるイタリアンライフのシンボルではありません。私達イタリア人のDNAに組み込まれたものとでもいいましょうか。
      日本ではイタリアで飲むような少量のエスプレッソを注文するとき”カフェ”ではなく”エスプレッソ”と注文しないとあのイタリアンcaffèは運ばれて来ません。しかしイタリアでは”エスプレッソ”と注文するのではなく”caffè カフェ”と注文するのが当たり前。

      イタリア人はバールに入り、caffèを注文し、砂糖を入れて飲み終わったら支払いしバールを後にします。最近は経済危機のため支払いは先にということが多くなってしまいました。

      イタリア人にとって”caffè”はエンターテイメントではありません。caffèをオーダーしてのんびりバールで読書したり、ガールズトークする・・・等というcaffèスタイルではありません。エンターテイメントはcaffèを飲み終わりバールを出てから。イタリアンcaffèの後味がまだ口の中に広がった満足感を味わいながら友人と楽しい会話を楽しんだり、スッキリした頭で仕事に取り掛かるのがイタリア流です。

      最後に皆さんは”caffè sospeso”が何かわかりますか?これはナポリで生まれた”caffè sospeso”という伝統的習慣。残念ながらこの素晴らしい習慣は年々消えつつあります。
      caffè sospeso”とはオーダーする人が二人分のcaffè を支払います。しかし飲む分は一人分。支払ったもう一人分は見知らぬ誰かのために前払いしたcaffè になります。そしてその後バールにやってきた全く無関係の人が”caffè sospesoはある?”と尋ねると運よくばフリーcaffè をバールで飲むことができるのです。
      これはナポリから始まった習慣ですがイタリア全国で知られています。金持ちも貧乏人も老若男女も皆別け隔てなく
      美味しいイタリアンcaffè をシェアする精神は今後も忘れたくない素晴らしい習慣であり、DNAに組み込まれたcaffè を愛するイタリア人ならではのものだと思います。

      リッカルド・クリスティアーニ

      イタリア語の未来形 - 単純未来 futuro semplice

      イタリア語の未来形 – 単純未来 futuro semplice

       

      イタリア語の未来形

      イタリア語の未来形は単純未来 futuro semplice といい直説法・単純時制のひとつで未来のことを叙述するときに使います。


      そんなに遠くない未来を表現するときには現在形がよく使われます。単純未来は少し時間軸上遠い未来を示す時に使われます。
      例えば「明日、出発する」という場合;
      Domani parto.  ← これは現在形(presente)
      Domani partirò. ← これは単純未来(futuro semplice)

      現在形、単純未来のどちらを使っても構いません。口語的にはより文法を単純化するため現在形を使うことが多いです。それでは単純未来がどのようなときに使われるか見てみましょう。

      ◆未来形の用法◆

      1. 未来の事・予定を表現するとき
      2. 不確かなことを推測・推定するとき
      3. 不確かなことを算定するとき

      ※用法(1)は英語でいうと(will/going to…)にあたります。

      ※(2)、(3)はよく似ています。言い換えれば(3)は(2)のグループの一部です。(3)でよく使われる動詞はcostare(値段がする)、 valere(価値がある)、pesare(重さがある)、avere(年齢が~である)などの動詞がよく使われるものです。どちらも “forse たぶん”という意味があります。

      例文として

      1. Finalmente il prossimo mese andremo a Napoli. Visiteremo anche Pompei. Non vediamo l’ora di andarci!!!!!
        ついに来月、私達はナポリに行きます。ポンペイも訪れる予定です。今から行くのが楽しみ‼
      2. Maria sarà ancora fuori.  
        マリアはまだ外にいるのだろう。
      3. Questa macchina costerà 50,000 euro.
        この自動車は5万ユーロくらいだろう。

      単純未来は単に未来の予定や出来事を表現するだけでなく現状況から後に起こるだろうと予測されることや天気予報、占いなども表現されます。例えば

      • Se continui a mangiare sempre, ingrasserai.
        いつも腹いっぱい食べ続けると君は太るよ。
      • Questo fine settimana un uragano arriverà sulla isola.
        今週末、ハリケーンがその島に上陸する。
      • Il segno della Vergine avrà occasioni favorevoli.
        おとめ座は幸運期に恵まれることでしょう。


      ◆単純未来の規則活用表◆

      ※スマートフォンでご覧の方;活用表が全て表示されない場合はスマートフォンを横向きにしてください。

      未来形-are動詞-ere動詞-ire動詞
      iocominceròleggeròcapirò
      tucominceraileggeraicapirai
      lui/leicominceleggeràcapirà
      noicominceremoleggeremocapiremo
      voicomincereteleggeretecapirete
      lorocomincerannoleggerannocapiranno

       

      ※  -are動詞と –ere動詞は同じ語尾変化活用( -erò, -erai, -erà, -eremo, -erete, -eranno)です。

      ※ -ire動詞は現在形では活用規則が2種類ありましたが普通の-ireもisc型の-ireも同じ活用をします。

      ※ 語尾が-care, -gare で終わるものは カ行、 ガ行の音を保つために “h” が入ります。例えば

      • cercare ;(io)cercherò, (tu) chercherai, (lui/lei) cercherà, (noi) cercheremo, (voi) cercherete, (loro) cercheranno
      • pagare (io) pagherò, (tu) pagherai, (lui/lei) pagherà, (noi) pagheremo, (voi) pagherete, (loro) pagheranno

      ※ 語尾が -ciare, -giare で終わるものは “i” を省略して活用します。例えば

      • annunciare ; (io)annuncerò, (tu) annuncerai, (lui/lei) annuncerà, (noi) annunceremo, (voi) annuncerete, (loro) annunceranno
      • mangiare ; (io) mangerò, (tu) mangerai, (lui/lei) mangerà, (noi) mangeremo, (voi) mangerete, (loro) mangeranno

      ◆単純未来の不規則動詞◆

      ※スマートフォンでご覧の方;活用表が全て表示されない場合はスマートフォンを横向きにしてください。

       avere
      持っている
      essere
      ~である
      andare
      行く
      dare
      与える
      ioavsaanddarò
      tuavraisaraiandraidarai
      lui/leiavsaanddarà
      noiavremosaremoandremodaremo
      voiavretesareteandretedarete
      loroavrannosarannoandrannodaranno
       fare
      ~する
      stare
      ~である
      dire
      言う
      dovere
      しなければならない
      iofaròstaròdidov
      tufaraistaraidiraidovrai
      lui/leifaràstaràdidov
      noifaremostaremodiremodovremo
      voifaretestaretediretedovrete
      lorofarannostarannodirannodovranno
       potere
      できる
      sapere
      知る
      vedere
      見る
      vivere
      生きる
      iopotsapvedviv
      tupotraisapraivedraivivrai
      lui/leipotsapvedviv
      noipotremosapremovedremovivremo
      voipotretesapretevedretevivrete
      loropotrannosaprannovedrannovivranno
       cadere
      倒れる
      bere
      飲む
      rimanere
      残る
      venire
      来る
      iocadberròrimarròverrò
      tucadraiberrairimarraiverrai
      lui/leicadberràrimarràverrà
      noicadremoberremorimarremoverremo
      voicadreteberreterimarreteverrete
      lorocadrannoberrannorimarrannoverranno
       volere
      欲しがる
      tenere
      維持する
      ridurre
      減少する
      tradurre
      翻訳する
      iovorròterròridurròtradurrò
      tuvorraiterrairidurraitradurrai
      lui/leivorràterràridurràtradurrà
      noivorremoterremoridurremotradurremo
      voivorreteterreteridurretetradurrete
      lorovorrannoterrannoridurrannotradurranno

      未来の事・予定を表現する

      • Io imparerò l’italiano. 
        私はイタリア語を勉強する予定だ。
      • Tu arriverai a casa tardi. 
        君は遅く帰宅する。
      • Federica dormirà fino alle dieci di domani. 
        フェデリカは明日の10時まで眠る。
      • Io e mia moglie cucineremo per tutti gli ospiti. 
        私と妻は来客のために料理するつもりです。
      • Tu e Fabio non ruiscirete a scalare quella montagna. 
        君とファビオはあの山に登ることができない。
      • Quasi tutti gli italiani saranno in vacanza a ferragosto. 
        フェラゴスト休日は殆どのイタリア人は休暇中です。

      不確かなことを推測・推定、算定する

      • Dove sarà Michele?  (Dove può essere – adesso) 
        ミケ―レは今どこかな?
      • Questo telefonino costerà 1000 euro. (forse costa 1000 euro) 
        この携帯電話は1000ユーロくらいだろう。
      • La madre di Lucio avrà 40 anni. (forse ha 40 anni) 
        ルーチョの母親は40歳くらいだろう。
      • Per andare a Milano, ci vorranno due ore.  (forse ci vogliono due ore) 
        ミラノまで2時間くらいかかるだろう。
      • Non ho l’orologio ma saranno le 4 del pomeriggio.  (forse sono le 4 – adesso) 
        時計は持っていないけれどもたぶん午後4時くらいじゃないかな。

      今回の単純未来-futuro semplice-のブログはどうでしたか?更に詳しく学ぶには是非dante-learningのメンバーになって洗練された楽しいライブレッスンをお試しください。ネイティブイタリア人先生に自分の未来の予定を話してみよう!

      ☆イタリア語の未来形 – 単純未来のクイズ ☆

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      フォトクレジット;Agnolo Bronzino – Ritratto di Eleonora di toledo con il figlio Giovanni – 1544

      イタリア語-始めない、続けない5つの言い訳

      イタリア語-始めたいと思っている人も続けられない人もありがちな理由で学習しないことに言い訳していませんか?
      日常の仕事や家事があると何か新しい事やどうしても必要でないことはどうしても後回しにしたり手をつけなかったりしてしまいます。
      言い訳をして自分自身を納得させているけれどもそんな自分自信にも苛立ちを感じる。

      今回は代表的言い訳5つを分析。思い当たる節はありませんか? 

      やらない言い訳1; イタリア語って話せたらカッコイイけれども、少しの英語で十分でしょ。

      検証; 一般的に日本人は少なくとも義務教育で英語を3年間学んできているから少しだけなら英語は理解できます。しかも国際社会の共通語は英語。だから旅行やビジネスでもわざわざイタリア語を学習する必要はないように思えます。
      確かに英語を話せればそれに越したことはありません。世界が広がります。でもイタリアに興味があるのならばやはりイタリア語でしょう。平均的にイタリア人の英語力もそれ程高くないので通じない所の方が多いでしょう。フィレンツェやミラノなどの観光都市へ行けば英語がある程度通じます。それでも英語で”thanks”というより”grazie”とイタリア語で言う方がずっと気持ちが通じ合えます。

      やらない言い訳2; もう若くないし、今更イタリア語を学ぶのは無理。

      検証; 年齢を言い訳にするのはありがちです。確かに若い脳の方が柔軟で記憶力にも優れています。しかし大人だからこそ計画性があり集中して学習することができます。また年齢を重ねた分、色々な経験があり様々な角度から考察することができます。始めたい、やってみたいと思った時が適齢期です。誰かと比べるのではなく、あなたのペースで学習していけばいいのです。

      やらない言い訳3; 英語の発音も難しかったし、外国語の発音は無理。

      検証; 発音は言語を学ぶとぶつかる壁でもあります。しかしイタリア語は日本人にとってはとても発音しやすい言語なのです。それは母音が同じようにはっきりしているため英語程難しくないのです。イタリア語は基本的にそのままローマ字読みすれば良いだけです。イタリア語は音楽のように心地よく、圧迫感がないので日本人には非常に耳障りがよい言語です。
      日本人にとって多少区別が難しい音もありますが、それでもイタリア語を一生懸命話そうとするあなたをイタリア人は温かく見守ってくれます。

      やらない言い訳4; 時間がないからイタリア語なんて無理。

      検証; 毎日仕事、家事や子育てでヘトヘト。学校の宿題があって時間がない。確かに毎日忙しいです。でも本当に空き時間はありませんか?
      毎晩同僚と居酒屋で軽く一杯、友達と長時間のカラオケタイム、ソファーでゴロ寝、毎晩楽しいお笑い番組や今ときめくドラマ番組を見る…等の時間はあるのでは?
      毎日とはいいません。週に数時間、自分自身に時間をかけてみませんか?言い訳してやらなかった興味のあるイタリア語。時間を作るのはあなた次第。

      やらない言い訳5; イタリアに行かないとイタリア語は学べないから。

      検証;確かにイタリア語をイタリアで勉強するのはとても効果的な方法です。それは四六時中イタリア語漬けになることができるからです。しかし誰もが留学するだけの時間と費用があるわけではありません。
      イタリア語を学ぶ良い方法は決してイタリア留学だけではありません。ひと昔前と違って今はネットを通して活きたイタリア語をネイティブイタリア人講師から学べるようになりました。dante-learningもそのオンラインイタリア語スクールのひとつです。
      自宅に居ながらライブレッスンでイタリア語を始めませんか?イタリア語を始めるのに最初からイタリアに行かなても構わないのです。またせっかく留学して習得したイタリア語を化石化させるのはもったいないと思います。母国語以外は使わないと退化します。せっかく始めた大好きなイタリア語を継続しましょう。

      どうでしたか?思い当たる言い訳が1つはあったのではないでしょうか。
      ”好きこそ物の上手なれ”という言葉があります。イタリアへの情熱があればイタリア語学習はできます。
      このブログがイタリア語を始める又は再開するモチベーションになったならば幸いです。
      まずは無料トライアルレッスンをお試しください。皆さんとライブレッスンでお会いできるのを楽しみにしています。イタリア語-一緒に始めましょう!

       

       

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