Buon Pescato ITALIANO – 魚食文化の普及促進運動

Buon Pescato ITALIANO

“Buon Pescato ITALIANO″はイタリアで開催される魚食文化の普及促進フェスタのことをいいます。イタリアは周囲を海に囲まれ魚介類の種類・量ともにとても豊富な国。その豊かな海の恵みをもっと知ろう、もっと食べようというプロモーションが-Buon Pescato Italiano 2013″。今年はヴェネト州、カラブリア州、プーリア州、カンパーニャ州、そしてシチリアの各都市を周り消費者に魚介類の素晴らしさを伝えました


“Buon Pescato Italiano” というイベントはイタリア農林政策省( Ministro delle policithe agricole alimentari e forestali) の漁業部が発足したものです。その目的はスタンダードな魚介類はもちろんのことあまり知られていない海産物を消費者や外食産業、同業者などにもっと知ってもらおうというもの。2013年はヴェネト州を皮切りに2月からスタートし、プーリア州、カンパーニャ州、カラブリア州、シチリアを周ります。

Buon Pescato ITALIANOのマスコット
Buon Pescato ITALIANOのマスコット

イタリアは周囲を海に囲まれ海産物がとても豊富です。獲れる魚は青魚が多くイタリア語では青魚を”pesce azzurro”といいます。イワシ、サンマ、アジなど日本ではとてもポピュラーでよく食される青魚ですが下ごしらえ等調理が面倒、そして日本人のように生で食べるという文化がほとんどないためにイタリアでは種類・量が豊富な割に消費量が乏しいのが現状。そのため青魚は” pesce povero 哀れな魚 ”又は “pesce dimenticato 忘れられた魚 ”などといわれてしまっています。しかし青魚は栄養的に素晴らしい食材でオメガ3、ビタミン群が豊富であり、高血圧予防や血液をサラサラにする効果があります。こんな栄養豊富で体に良い青魚をはじめイタリア海域で獲れる質が高く新鮮な魚介類をもっと知り、もっと食卓に並べようという魚介類消費推進企画がこうしてイタリアでは行われています。

2013年 “Buon Pescato Italiano”の最初の舞台・ヴェネト州ではBelluno→Viceza → Verona → Rovigo → Padova → Venezia → Treviso を周りました。今回のブログではヴェネト州の最終開催地であるTreviso(トレヴィーゾ)からのレポートを皆さまに報告致します。

spaghettli alle vongole~フォークセットもイタリアンカラー
spaghettli alle vongole~フォークセットもイタリアンカラー

最終日であった3月10日は日曜日ということもありかなりの人で賑わっていました。開催地はトレヴィーゾのチェントロを少し出たところにあるスタジアム駐車場で行われました。お昼時は行列もでき入場制限をしながらの開園。開催地といってもスペースは小さかったです。しかし入場無料、そして会食無料ということでなんとも嬉しく楽しいイベント!イタリア人の皆さまもちゃんと列を守っていました。

エントランスではチケットと食事を載せるトレーとお水が配られました。会場入りすると自分が食べたいブースに並び3皿ほど無料で新鮮な魚介類料理が堪能できる仕組み。少量のひと皿ですが3皿頂くとちょうどお昼としてはお腹がいい感じに満たされる量でした。それぞれのブースではボンゴレスパゲッティやツナのペンネ、小魚のフリットやFasolaro フゾラーロ(アサリやハマグリと同じ仲間の二枚貝)、Le sarde in saorといった料理が提供されました。このLe sarde in saorは云わばイワシの南蛮漬けのような料理で開催地であるヴェネト州の郷土料理。酢漬けにすることで魚を保存を良くしたこの料理は船乗りが漁に出ている時の保存食として生まれたそうです。
会場内にはイタリア近海で獲れる16種の魚介類にスポットをあて、どのような場所に生息するか・漁獲方法・栄養成分などが紹介されたパネルが置かれ魚料理文化推進に貢献していました。イタリアの新鮮魚介類の試食の他、料理教室、昔のヴェネト州ならではの漁獲方法デモンストレーションなどのイベントが人々の胃袋と関心を満たしました。会場に訪れた女性全てに可愛い花の鉢がプレゼントされ、家庭の真のボスである女性陣の心をしっかり掴むという技はさすがイタリアといったところでしょうか。

今回のBuon Pescato Italiano 2013の参加はヴェネト州以外はすべて南イタリアからです。南イタリアのアドリア海に面する州とティレニア海、地中海に面する州からの参加がありそれぞれの土地に根付いた料理や漁業の歴史が楽しめます。

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最後にイタリア語ではサンマやマグロは何というのでしょうか?覚えておくと今度のイタリア行きの際にとても役立ちます。レストランで是非ともお目当ての魚料理を楽しんでください。 をクリックすると魚の名前がでてきます。

  • カツオ tonnetto

  • イワシ  sardina

  • アジ  suro

  • 真サバ lanzardo

  • サバ sgombro

  • マグロ tonno

  • マス trota

  • ウナギ anguilla

  • タイ orata

  • メカジキ pesce spada

  • 鱈 merluzzo

  • 鮭 salmone

  • フグ pesce palla

  • 舌平目 sogliola

  • ヤリイカ calamaro

  • タコ polpo

  • ホタテ貝 cappesante

  • 牡蠣 ostrica

  • エビ gambero

  • カニ granchio

dante-learningではオンラインイタリア語レッスンを行っています。家に居ながらイタリア留学気分でライブレッスンができます。トライアルレッスンもありますのでどうぞご利用ください。

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Mariko & Riccardo
留学経験や豊富なイタリア語教授経験を活かし、小さなスクールならではのアットホームで個々のニーズに対応したサービス提供をモットーとする。 無類の猫好き、そして美味しいものが大好きでイタリアや日本の食文化をこよなく愛する。最近は食への探求心から家庭菜園でズッキーニやちょっと珍しいトマトを栽培中

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