stesso と uguale 完全ガイド|同一と等価の使い分け (A2)

🔍 ひとことで言うと。イタリア語のstessouguale はどちらも「同じ」を表しますが, ニュアンスがはっきり違います。stesso は「まさにそれ・同一の」(identical, the same one), uguale は「等しい・等価の」(equal, the same kind)。「È lo stesso libro che ho letto.(私が読んだのと同じ本だ – まさにその一冊)」と「Ho un libro uguale al tuo.(君と同じ種類の本がある – 別の本だが同じ)」は意味がまったく違います。A2・伊検4級から3級にかけて頻出する基本表現で, 区別が試験と日常会話の両方で問われます。


stesso と uguale の基本
同じの使い分け:同一 vs 等価

日本語の「同じ」は二つの意味を持ちます。「これ、昨日見たのと同じ本だ」(まさにその本)と「私のと同じ本を持っている」(別の本だが同じ種類)。イタリア語ではこの二つをstesso(同一)とuguale(等価)でしっかり区別します。「È lo stesso libro che ho letto ieri.」(昨日読んだのと同一の本)と「Ho un libro uguale al tuo.」(君のと同じ種類の本)。同じスペルでも区別を間違えると意味が違ってきます。

判断のコツはシンプルです。その一つ・その人本人を指すなら stesso。同じ種類・同じ価値・同じ大きさを指すなら uguale。「la stessa città」は「(私たちが話していた)まさにその街」、「una città uguale」は「同じ規模の別の街」。どちらも変化形があります。stesso は男性単数, stessa は女性単数, stessi は男性複数, stesse は女性複数。uguale は男性女性同形, uguali は複数。覚えやすい変化です。

イタリア語の同じの使い分けで大切なのは, 「同一」か「等価」かという問いです。日本語の「同じ」一語が, イタリア語では二つに分かれます。まさにそのもの一つを指すなら stesso, 別々だけれど性質が等しいなら uguale。この区別を意識するだけで, 表現がぐっと正確になります。

A2レベルでこの同じの使い分けを押さえておくと, 日常会話で誤解を生みません。「同じ本」と言いたいとき, それが「まさにその一冊」なのか「同じタイトルの別の本」なのかで, 選ぶ語が変わります。最初は迷っても, たくさんの例文に触れるうちに, 自然と感覚がつかめてきます。

stesso の使い方
「同一の」「まさにそれ」

stesso には主に三つの用法があります。第一は「同一の・まさにそれ」。定冠詞と組み合わせて名詞の前に置きます。「Lavoriamo nella stessa azienda.(同じ会社で働いている)」「Abitiamo nello stesso quartiere.(同じ地区に住んでいる)」「Abbiamo letto lo stesso libro.(同じ本を読んだ)」のように, 一つの対象を共有していることを表します。

第二は強調の「〜自身」。名詞や代名詞のあとに置いて「〜自身」を強調します。「Marco stesso me l’ha detto.(マルコ自身が私に言った)」「L’ho fatto io stesso.(私自身がやった)」「Il direttore in persona ha aperto la cerimonia.(館長その人が式を開いた)」のように。意思を強めるための便利な表現です。第三は慣用句fa lo stesso」(同じだ・どっちでもいい)「nello stesso tempo」(同時に)「per la stessa ragione」(同じ理由で)のような決まり文句で頻出します。

  • Abbiamo studiato nella stessa università di Padova.
    私たちはパドヴァの同じ大学で勉強した。
  • Sakura ha gli stessi occhi della madre.
    サクラは母親と同じ目をしている。
  • Marco stesso ha confermato la notizia.
    マルコ自身がその知らせを認めた。
  • Caffè o tè, per me fa lo stesso.
    コーヒーかお茶か、私はどっちでもいい。

stesso は「定冠詞 + stesso + 名詞」の形がいちばん多いパターンです。「lo stesso treno(同じ電車)」「la stessa scuola(同じ学校)」のように, 「私たちが共有しているまさにそれ」を指します。同じの使い分けの第一歩は, この「定冠詞 + stesso」を反射的に作れるようになることです。

「〜自身」を強める stesso も覚えておくと便利です。「io stesso(私自身)」「lei stessa(彼女自身)」のように, 名詞や代名詞のあとに置きます。同じ stesso でも, 前に置けば「同一の」, 後ろに置けば「〜自身」と, 位置で意味が変わるのが面白いところです。

uguale の使い方
「同じ種類の」「等しい」

uguale は「等しい・等価の・同じ大きさの」を表します。不定冠詞とよく組み合わせ、二つの異なる対象が同じ性質を持つことを示します。「Ho una macchina uguale alla tua.(君のと同じ車を持っている)」「Due triangoli uguali.(同じ二つの三角形)」「Hanno opinioni uguali su questo problema.(この問題で同じ意見を持っている)」のように, 別々の対象が同等であることを伝えます。

uguale には「同じ大きさ・同じ価値」というニュアンスも強くあります。「I due fratelli sono di altezza uguale.(二人の兄弟は同じ身長だ)」「Ricevono uno stipendio uguale.(同じ給料をもらっている)」「Pari per pari, uguale è uguale.(同じは同じ)」のように。数学的な等式や法律の場面でも頻出します。「davanti alla legge tutti i cittadini sono uguali」(法の前ではすべての市民は等しい)のような表現も基本人権の話で頻出します。

  • Ho una sciarpa uguale alla tua, ma di un altro colore.
    君と同じ種類のスカーフを持っている、でも色は違う。
  • I due gemelli sono uguali fisicamente, ma diversi nel carattere.
    双子は身体的には同じだが、性格が違う。
  • Sakura e Marco hanno gusti uguali in fatto di musica.
    サクラとマルコは音楽の好みが同じだ。
  • Tutti gli studenti hanno gli stessi diritti, sono tutti uguali.
    すべての生徒は同じ権利を持ち、みな等しい。

uguale は「不定冠詞 + 名詞 + uguale」の形が典型です。「un vestito uguale(同じような服)」のように, 「別物だけれど同じ種類・同じ価値」を表します。同じの使い分けでは, この uguale が「等価・同等」を担当すると覚えておきましょう。stesso の「同一」と, きれいに役割が分かれます。

uguale は男女同形なのも覚えやすい点です。男性名詞でも女性名詞でも uguale, 複数になると uguali。stesso が4つの形に変化するのに対し, uguale は2つだけ。変化が少ないぶん, 使うときの負担も軽くなります。「等しい」を表す数学や法律の文でも, この uguale が活躍します。

直接比較するとき
uguale a の使い方

uguale は前置詞 a と組み合わせて「〜と同じ」を表します。「uguale a + 名詞」が定番の形です。「Una macchina uguale alla tua.(君のと同じ車)」「Una persona uguale a Marco.(マルコと同じ人)」「Una situazione uguale alla mia.(私のと同じ状況)」のように。比較の対象を a で示すのが特徴です。前置詞 a を忘れると意味が曖昧になるので, セットで覚えると安全です。

essere uguale a」(〜と等しい)は数学や論理でも頻出します。「Due più due è uguale a quattro.(2+2は4に等しい)」「La somma è uguale al totale.(合計は総数と等しい)」のように。法律や経済の場面でも「uguale dignità」(同じ尊厳)「uguale opportunità」(同じ機会)のような表現が頻出します。これは平等を表す重要な概念です。

二つのものを直接くらべるときは, 「uguale a 〜」の形が便利です。「Questo è uguale a quello.(これはあれと同じだ)」のように, a のあとに比較の相手を置きます。同じの使い分けでは, この「uguale a」が「〜と等しい」を表す基本パターンになります。

stesso で比較するときは「lo stesso di 〜」を使います。「Ho la stessa macchina di mio fratello.(兄と同じ車を持っている)」のように。uguale a は「等価」, stesso di は「同一・共有」と, 前置詞まで含めてセットで覚えると, 使い分けが確実になります。

日常で使う15例文
家庭, 仕事, 友達

  • Lavoriamo nella stessa azienda da cinque anni.
    5年間同じ会社で働いている。
  • Sakura ha una sciarpa uguale alla mia.
    サクラは私と同じ種類のスカーフを持っている。
  • Abbiamo letto lo stesso libro di ieri.
    昨日と同じ本を読んだ。
  • I due cuginetti hanno gli occhi uguali.
    二人のいとこは同じ目をしている。
  • Mio fratello stesso me l’ha confermato.
    兄自身がそれを私に確認した。
  • Caffè o tè? Per me fa lo stesso.
    コーヒーかお茶?私はどっちでもいい。
  • Davanti alla legge tutti sono uguali.
    法の前ではみな平等だ。
  • Abitiamo nello stesso palazzo di Modena.
    モデナの同じ建物に住んでいる。
  • Ricevono uno stipendio uguale, ma ruoli diversi.
    同じ給料だが役職は違う。
  • L’ho preparata io stessa.
    私自身が用意したわ。
  • Non c’è due senza tre, dicevano nello stesso modo i miei nonni.
    二度あることは三度ある、と祖父母は同じように言っていた。
  • Due triangoli sono uguali se hanno i lati identici.
    二つの三角形は辺が同一なら等しい。
  • Nello stesso tempo, dobbiamo trovare una soluzione.
    同時に解決策を見つけなければならない。
  • Hanno tutti diritto a uguale dignità e a uguale rispetto.
    みな同じ尊厳と同じ尊敬を受ける権利がある。
  • Abbiamo gli stessi gusti in fatto di film.
    映画の趣味は同じだ。

上の例文を, 「同一か等価か」を意識しながら読み返してみてください。同じの使い分けの感覚は, 一つひとつの文で「これはまさにその一つ? それとも同じ種類?」と自問するうちに, だんだん身についていきます。最初は時間がかかっても, 慣れれば一瞬で判断できるようになります。

例文を声に出して読むのもおすすめです。stesso なら「定冠詞 + stesso」, uguale なら「uguale a」のリズムを, 耳と口で覚えます。文法的に考えるより, よく使うパターンを音で覚えるほうが, 会話ではずっと役に立ちます。

映画や歌の中でも, 同じの使い分けはよく耳にします。「Siamo tutti uguali(私たちはみな同じ)」という平等のメッセージや, 「la stessa storia di sempre(いつもと同じ話)」という決まり文句。お気に入りの作品で stesso と uguale を探してみると, 教科書とは違う生きた使い方に出会えて, 学習がぐっと楽しくなります。

慣用句と固定表現
10のよく使うフレーズ

stesso と uguale を含む慣用句は日常会話で頻繁に登場します。10個まとめました。覚えると会話の自然さが一気に上がります。

表現意味
fa lo stessoどっちでもいい・同じだCaffè o tè? Fa lo stesso.
è la stessa cosa同じことだAndare o restare, è la stessa cosa.
nello stesso tempo同時にLavora e studia nello stesso tempo.
per la stessa ragione同じ理由でPer la stessa ragione non vengo.
allo stesso modo同じようにPensa allo stesso modo di me.
è uguale同じだ・関係ないPer me è uguale.
uguale a zeroゼロに等しい・無意味L’impegno suo è uguale a zero.
più o meno uguale大体同じI prezzi sono più o meno uguali.
tutti i giorni la stessa storia毎日同じ話Tutti i giorni la stessa storia in ufficio.
tale e quale, ugualeそっくり同じÈ uguale a suo padre.

慣用句は, 同じの使い分けの知識を会話で生かす近道です。「fa lo stesso(どっちでもいい)」「nello stesso tempo(同時に)」「allo stesso modo(同じように)」は, どれも stesso を使った決まり文句。意味ごと覚えておけば, 考えずに口から出るようになります。

これらの固定表現では, stesso の「同一」の意味が薄れ, ほとんど一つの単語のように働きます。だから文法的に分析するより, フレーズまるごと暗記するのが効率的です。日常会話で何度も出てくるので, 覚えた分だけ自然なイタリア語に近づきます。

ビジネスと法律での使い方
平等と等価の表現

ビジネスや法律の場面では stesso と uguale が公的な表現の柱になります。「Tutti i dipendenti hanno lo stesso diritto alle ferie.(すべての従業員は同じ休暇の権利を持つ)」「Gli stipendi sono uguali per pari ruolo.(同じ役職には同じ給料が支払われる)」のような表現は, 人事や労働契約で頻出します。「pari opportunità」(同じ機会)や「uguali diritti」(同じ権利)も基本人権の表現として頻出です。

法律文書では憲法的な表現も登場します。「Tutti i cittadini sono uguali davanti alla legge.(すべての市民は法の前で等しい)」はイタリア憲法第3条の有名な一節です。日本国憲法の「すべて国民は、法の下に平等であって」とほぼ同じ意味で、両国の基本人権の考え方を比較するときに便利な表現です。試験の作文でも、社会問題を語るときに自然に使えると評価されます。

  • Le donne devono avere le stesse opportunità degli uomini.
    女性は男性と同じ機会を持つべきだ。
  • I bambini hanno tutti uguale dignità.
    子供たちはみな等しい尊厳を持つ。

ビジネスや法律の場面では, uguale の「等価・平等」の意味が前面に出ます。「a parità di condizioni(同条件で)」「diritti uguali(平等な権利)」のように, 公平さや同等性を表すのに使われます。同じの使い分けを知っておくと, 契約書やニュースの理解にも役立ちます。

ポップカルチャーでの使い方
映画と歌でよく聞く表現

イタリアの映画や音楽でも stesso と uguale が頻繁に登場します。フェデリコ・フェリーニやパオロ・ソレンティーノの映画では「Siamo tutti uguali davanti al destino.(私たちはみな運命の前で等しい)」のようなセリフが登場人物の内面を伝えます。歌では「Sempre lo stesso amore」(いつも同じ愛)「Tutti i giorni la stessa storia」(毎日同じ話)のようなタイトルや歌詞が頻出します。日本人がイタリア映画や音楽を楽しむときに、これらの表現を耳で覚えると自然に身につきます。

SNS のキャプションやハッシュタグでも便利な表現です。「#stessoposto」(同じ場所)や「#stessigusti」(同じ趣味), 「#ugualespirito」(同じ精神)のようなハッシュタグはInstagramでよく使われます。日本人がイタリア人とつながるSNSでこれらの表現を使えるようになると, より自然な投稿ができます。

家族や人間関係を語るとき, 同じの使い分けはとても役に立ちます。「双子は顔が同じ(uguali)だが性格は違う」「親子で目が同じ(gli stessi occhi)」のように, 「同一の特徴を共有」なら stesso, 「似た性質」なら uguale。身近な話題で練習すると, 区別が自然に身につきます。

家族と人間関係での使い方
双子, 兄弟, 親子の表現

家族の話で stesso と uguale はとくに頻出します。双子の子供がいる家庭では「I gemelli hanno gli occhi uguali.(双子は同じ目をしている)」「Hanno la stessa madre ma padri diversi.(同じ母親だが父親は違う)」のような表現が日常的に出てきます。「uguale a + 人」は「〜にそっくり」を表すのにとても便利です。「Sara è uguale a sua madre.(サラは母親にそっくり)」のように, 顔つきや性格の類似性を伝えます。

家族の話で頻出する表現を10個まとめましょう。「uguale al padre」(父親にそっくり), 「stesso nome」(同じ名前), 「la stessa casa di nascita」(同じ生家), 「gli stessi nonni」(同じ祖父母), 「gusti uguali」(同じ趣味), 「carattere uguale」(同じ性格), 「stesso cognome」(同じ苗字), 「uguale altezza」(同じ身長), 「stessa scuola」(同じ学校), 「uguale età」(同じ年齢)。これらを覚えると、家族紹介や友達との会話で自然な表現ができるようになります。

  • Sakura è uguale a sua madre nel sorriso, ma uguale al padre negli occhi.
    サクラは笑顔は母親に、目は父親にそっくり。
  • Mio fratello e io abbiamo gli stessi gusti musicali.
    兄と私は同じ音楽の趣味だ。
  • I miei cugini portano lo stesso cognome ma vivono in città diverse.
    いとこたちは同じ苗字だが、別々の街に住んでいる。

スポーツと数字での使い方
同点と平等の表現

スポーツや数字の話で uguale が大活躍します。サッカーで「Hanno fatto lo stesso numero di gol.(同じゴール数を決めた)」「Il punteggio è uguale a zero.(スコアは0対0)」「Le due squadre hanno punti uguali in classifica.(二チームは順位で同点)」のような表現で頻出します。試合の結果やランキングを語るときに必要な表現です。

数字でも頻出です。「Due più due è uguale a quattro.(2+2は4に等しい)」「La somma totale è uguale a duecento euro.(合計金額は200ユーロに等しい)」のような数学的・経済的な表現は, 学校, ビジネス, 家計管理の場面で日常的に使います。日本人がイタリアで生活するうえで, こうした実用的な表現を一つでも覚えておくと, 毎日の場面で役に立ちます。

国際比較で使うとき
二つの文化を語るために

イタリアと日本の文化を比較するときに stesso と uguale はとても便利です。「In Italia e in Giappone si beve il tè, ma non è uguale.(イタリアと日本ではお茶を飲むが、同じではない)」「I valori familiari sono uguali nei due paesi.(家族の価値観は両国で同じだ)」のように, 共通点と相違点を整理して話すことができます。留学生や国際交流の場で頻出する表現です。

言語比較でも便利です。「L’italiano e il giapponese hanno la stessa origine indoeuropea? No, sono diversi.(イタリア語と日本語は同じインド・ヨーロッパ語族の起源を持つ?いいえ違う)」「I sistemi scolastici sono uguali in Italia e in Giappone?(イタリアと日本の学校制度は同じか?)」のような会話で活躍します。日本人がイタリア人と文化交流をするときに、表現の幅が広がります。

同じの使い分けでいちばん多い間違いは, 何でも stesso ですませてしまうことです。「君のと同じ車」を「la stessa macchina」と言うと「(共有している)まさにその一台」になり, 不自然です。別物なら「una macchina uguale alla tua」。「同一」か「等価」かを一瞬考える習慣が, 自然な表現への近道です。

もう一つの注意点は, uguale の比較の前置詞です。「〜と同じ」は「uguale a」で, 「uguale di」ではありません。「uguale al tuo(君のと同じ)」のように a を使います。同じの使い分けでは, stesso は di, uguale は a, と前置詞をセットで覚えると間違えません。

スポーツや数字の世界でも同じの使い分けは出てきます。試合の「同点」は「pari」や「uguale」, 「同じ記録」は「lo stesso record」。点数や数値が「等しい」ことを言うときは uguale, 「まさにその記録」を指すときは stesso。場面ごとに, どちらの「同じ」かを考える癖をつけましょう。

国どうしや文化を比べるときも同じです。「二つの国で制度が同じ(uguale)」「同じ問題(lo stesso problema)に直面している」のように, 等価なら uguale, 共有された一つなら stesso。同じの使い分けを使いこなせると, 少し複雑な話題でも, 言いたいことを正確に伝えられます。

日本人がつまずくポイント
三つの落とし穴

日本語話者が stesso と uguale でつまずく主な理由は三つです。一つ目は, 同一性と等価性を混同すること。「Ho lo stesso libro che ho letto」(前に読んだのと同一の本がある)と「Ho un libro uguale al tuo」(君と同じ種類の本がある)は意味が違います。文脈で「まさにその一つ」か「同じ種類のもの」かを判断します。二つ目は, stesso の性数一致を忘れること。stesso(男性単数), stessa(女性単数), stessi(男性複数), stesse(女性複数)。三つ目は, uguale のあとに前置詞 a を忘れること。「Uguale al tuo」が正解で、「Uguale il tuo」は誤りです。前置詞 a で比較対象を導きます。

Come parlano gli italiani
イタリア人はこう話す

イタリア人は, 同じの使い分けを意識せず自然に使い分けています。待ち合わせで「Prendiamo lo stesso treno?(同じ電車に乗る?)」と言えば「まさにその一本」, 服を見て「Ne ho uno uguale!(同じの持ってる!)」と言えば「同じ種類の別物」。文脈と冠詞で, どちらの「同じ」かが伝わります。

会話でとくに多いのが, stesso を使った決まり文句です。「Per me fa lo stesso.(私はどっちでもいい)」「Allo stesso tempo…(同時に…)」は, 日常で何度も耳にします。同じの使い分けを学ぶときは, こうしたフレーズごと覚えてしまうと, すぐに使えるようになります。

一方, uguale は感想や評価でよく登場します。「Sono tutti uguali!(みんな同じだ!)」と少しあきれた調子で言ったり, 「Per me è uguale.(私には同じこと)」と stesso の代わりに使ったり。話し言葉では uguale が stesso の領域に少し入ってくることもあり, 生きた同じの使い分けの幅広さが感じられます。

  • Abbiamo lo stesso gusto in musica.
    音楽の趣味が同じだ。
  • Ho comprato una borsa uguale alla sua.
    彼女のと同じ種類のかばんを買った。

ここまでの同じの使い分けを, 一言でまとめます。「まさにその一つ」なら stesso, 「同じ種類・同じ価値の別物」なら uguale。この問いを立てるだけで, 9割の場面で正しく選べます。残りの慣用句や比較の形は, 使いながら少しずつ足していけば十分です。

カフェで、サクラとイタリア人ルカが新しい服を買った話をしています。stessouguale がどう違うかが自然に出てくる場面です。

👩🏼‍🦰 Sakura: Luca, ho comprato una sciarpa uguale alla tua!
ルカ、あなたと同じ種類のスカーフを買ったの!

👨🏽‍🦱 Luca: Sul serio? Allora abbiamo gli stessi gusti.
本当に?じゃあ私たちは同じ好みだね。

👩🏼‍🦰 Sakura: Sì, ma il colore è diverso. La mia è rossa, la tua è blu.
うん、でも色が違う。私のは赤、あなたのは青。

👨🏽‍🦱 Luca: Quindi è la stessa marca ma uguale solo nello stile.
じゃあ同じブランドだけど、スタイルだけが同じってことね。

👩🏼‍🦰 Sakura: Esatto. Ho preso l’ultimo modello, lo stesso che hai tu, ma rosso.
その通り。最新モデルを取ったの、あなたが持ってるのと同じものを、でも赤で。

👨🏽‍🦱 Luca: Bello! Possiamo indossarle nella stessa giornata, faremo coppia!
素敵!同じ日に着られるね、ペアになろう!

👩🏼‍🦰 Sakura: Va bene. Allora ti invito ad andare allo stesso bar di sempre alle cinque.
いいわよ。じゃあいつもと同じバルに5時に誘うわ。

🎯 ミニチャレンジ
mini sfida

🎯 ミニチャレンジ。かっこに stesso, stessa, stessi, stesse, uguale, uguali のどれかを入れてください。

  1. Lavoriamo nella ___ azienda.
  2. Ho una macchina ___ alla tua.
  3. Abbiamo gli ___ amici a Padova.
  4. I due triangoli hanno lati ___.
  5. Davanti alla legge tutti sono ___.
👉 答えを見る

1. stessa(同一の同じ会社)
2. uguale(同種の別の車)
3. stessi(共有する友達)
4. uguali(同じ長さの辺)
5. uguali(平等)

クイズ
quiz

理解できたか、クイズで確認しましょう。

(クイズ準備中)


よくある質問
Domande frequenti

stesso と uguale について、A2 の日本人学習者からよく寄せられる質問をまとめました。

stesso と uguale はどう使い分けますか?

stesso は「まさにそれ・同一の」を表します。一つの対象を共有しているとき。「Lavoriamo nella stessa azienda」(同じ会社で働いている – 一つの会社を共有)。uguale は「同じ種類の・等価の」を表します。別の対象が同じ性質を持つとき。「Ho una macchina uguale alla tua」(君と同じ種類の車を持っている – 別の車だが同じ種類)。同一性なら stesso, 等価性なら uguale と覚えると判断が楽になります。

stesso の変化は?

stesso(男性単数), stessa(女性単数), stessi(男性複数), stesse(女性複数)の四つの形があります。普通の形容詞と同じ変化です。「lo stesso libro」「la stessa casa」「gli stessi amici」「le stesse idee」のように、後ろの名詞の性数に合わせます。

uguale の変化は?

uguale は性の区別がなく、数だけ変化します。単数 uguale, 複数 uguali。「un uomo uguale」「una donna uguale」「uomini uguali」「donne uguali」のように、性は同じでも数で形が変わります。覚えやすい変化です。

uguale a の a は省けますか?

いいえ、原則として省けません。「uguale al tuo」「uguale a quello」のように、比較する対象は必ず a で導きます。a を省くと意味が曖昧になります。「al = a + il」「alla = a + la」のように、結合した形を使うこともよくあります。

stesso の強調用法はどう使いますか?

名詞や代名詞のあとに置いて「〜自身」を強調します。「Marco stesso me l’ha detto」(マルコ自身が私に言った)「Io stesso l’ho fatto」(私自身がやった)。これは「自分自身」を強く示す用法で、行為者を強調するのに便利です。

試験(伊検4級・3級)に出ますか?

はい、頻出します。選択問題や穴埋め問題で stesso と uguale の使い分けが問われます。とくに「同一」と「等価」の区別が定番です。日常的に自作の例文を作って練習することをおすすめします。


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