代名小詞の CI と NE

今回は代名小詞(particella pronominale )の “ci” と “ne”について学習しましょう 。会話や文章でも出てくるこの短いシンプルな単語ですが意外と使いこなすまで時間がかかります。”ci” と “ne”をマスターしてより自然でグレードアップしたイタリア語を話しましょう!

 


livello: intermedio

NE

★ 数量の代名詞として

既に話題に出た名詞に対してその量や数を示す代名詞として使われます。

  • Quante macchine avete? Ne abbiamo due.
    君たちは何台車を持っている? - 2台持っています。

  • La benzina sta finendo. Appena possibile, ne mettiamo 10 litri.
    ガソリンがもうなくなる。できるだけ早く10リットル入れよう。

  • Quanti gatti avete? Ne abbiamo molti.
    君達は何匹猫を飼っているの?-たくさんいます。

  • Ieri ho comprato una torta al cioccolato. Ne ho mangiata metà.
    (私は)昨日チョコレートケーキを買った。もう半分食べてしまった。
  • Quel vino era molto buono. Ne ho bevuto troppo.
    そのワインはとても美味しかったので(私は)飲みすぎた。

  • Ho usato tutti i soldi che avevo nel portafoglio. Ora non ne ho più.
    (私は)財布の中のお金を全部使い果たした。もういくらもない。

代名小詞 “ne” は数や量 (litriリットル, bicchieri グラス~杯, chili キログラム ) を示す代名詞として使われます。既に何について話しているかわかっているので繰り返し同じ名詞を使うのではなく代名小詞の”ne”を使ってよりシンプルに言い換えます。

上記例文のように具体的な量を示す場合はあとに具体的な数字を付けます。“たくさん molto ”や”少し un po’ ”といった不特定な量や数を表現する場合にも使います(~過ぎる troppo, , 十分な abbastanza, いくつかの alcuno )。数量が何もない場合は “per niente”, “affatto”, “mai”, “nessuno”  “più” などが “ne”と共に使われます。


★ 場所を示す副詞として

“ne”は【da + questo / quel + posto】、つまり【 da + 場所 】としての働きがあり既存の場所を示し「(その場所)から」という意味になります。しばしばmi, ti, si, ci, viといった再帰代名詞と共に用いられます。

  • Il concerto a teatro era terribile. Ne siamo usciti delusi.
    劇場でのそのコンサートは酷かった。私達はがっかりしてその場を後にした。

  • Appena arrivata alla festa, me ne sono andata subito.
    パーティーについたばかりだけれど私(女性)は直ぐに帰った。

  • Quel film era troppo noioso, ce ne siamo andati prima della fine.
    その映画はかなり退屈だったのでエンディングを待たず立ち去った。
    andarsene =ANDARE + SI + NE ( 立ち去る/離れる)

上記二つ目と三つ目の例文は代名動詞( verbo pronominale)の andarsene。代名動詞”は再帰動詞のような文型ですがmi, ti, si…などの再帰代名詞が人称代名詞としての機能がなく動詞とこれらの代名詞を含めて熟語を成します。場所を示す代名小詞としては”ci” の方が代表的ですがこのように決まった言い回しのイディオムなどは “ne” を伴います。場所の ne  を含むイディオムとしてandarsene の他、starsene , tornarsene などがあります。

参考までに代表的な動詞 andarsene の現在形と近過去の活用形は下記の通りです。

(io) me ne vado   (noi) ce ne andiamo
(tu) te ne vai(voi) ve ne andate
(lui/lei) se ne va(loro) se ne vanno
(io)  me ne sono andato/andata (noi) ce ne siamo andati/andate
(tu)  te ne sei andato/andata(voi) ve ne siete andati/andate
(lui/lei)  se n’è andato/andata(loro) se ne sono andati/andate

 

★ 前置詞 di, da で導かれる内容の代名詞として

前置詞 di や da で導かれる名詞、不定詞(動詞の原形)や文章に置き換わる代名詞として使われます。“ne” は【前置詞 + questa/quella + cosa / persona 】に置き換えることができ既存の話題の代名詞の役割を果たし「それについて」「その人から」等という意味になります。

  • Ho deciso di comprare una vespa.  Che ne dici?
    ヴェスパを買おうと思っている。どう思う? ※ヴェスパはイタリアのスクーター

  • Si è sposato un attore famoso. Ne parlano tutti.
    有名な俳優が結婚した。みんなその話をしている。

  • Abbiamo parenti in Australia, ma da tanto tempo non ne abbiamo più  notizie.
    私達はオーストラリアに親戚がいるけれど久しく連絡を取っていない。

  • Ieri dovevamo pagare l’affitto, ma mio marito se ne è dimenticato.
    昨日私達は家賃を払わなければいけなかったが夫はすっかり忘れてしまった。

  • Vai a Capri, è bellissima! Ne vale la pena!
    カプリ島に行ってみな、とても綺麗だよ!行く価値がある!

  • Ho appena saputo una notizia incredibile, ne sono rimasto colpito.
    (私は)信じがたいニュースを知ったばかりだ。衝撃を受けた。

  • Sono italiano, ma non me ne frega niente del calcio.
    僕はイタリア人だけれどもサッカーなんでどうでもいいね。

parlare di ~ ~について話す】 【 dimenticarsi di ~ ~について忘れる】 【 pensare di ~ ~と思う】 【 pentirsi di ~ ~について後悔する】などのdi を含む熟語があります。


最後の代名動詞 【 fregarsene  興味がない、気にしない】という意味でne を含むイディオムです。ちょっと難しく聞こえますがエクササイズをしていくうちに自然と身についてくるようになります。

Se volete saperne di più, possiamo parlarne a lezione su Skype. もっと(このこと=”ne”について)知りたい場合はSkypeのレッスンでこのことについて話しましょう!”


☆ 文章中での位置について

代名小詞”ne は通常動詞の前に置かれます。ただし不定詞(INFINITO)や命令形(IMPERATIVO)、ジェルンディオ(GERUNDIO)の場合は動詞の後ろに結合して置かれます。

  • Il mio telefono è rotto. Voglio comprarne uno nuovo (anche ne voglio comprare…).   INFINITO
  • Abbiamo finito i pomodori. Prendine un chilo. IMPERATIVO
  • Amo il pane italiano, ma sono ingrassato mangiandone troppo. GERUNDIO

 


☆ neに伴い語尾変化をする過去分詞

近過去のような複合時制の文型で ne が数量の代名詞としての働きをしているときには過去分詞の語尾は ne が示すものの性と数に一致して語尾変化します。

  • Avevo bisogno di calze. Ne ho comprate due paia.
  • Volevo tutti quei cioccolatini, ma ne ho mangiati solo due.
  • Le tue amiche erano qui e poco fa e se ne sono andate.

 


CI

まず最初に”ci”には代名小詞の “ci”の他、直接補語人称代名詞の“私達を”、間接補語人称代名詞の“私達に”、そして再帰代名詞の “ci” があります。

  • Mio padre ci porterà al cinema. (lui porterà noi) 直接補語人称代名詞
    父は私達を映画に連れて行ってくれる

  • Ci hanno detto che loro si sposeranno. (loro hanno detto a noi) 間接補語人称代名詞
    彼らは結婚すると私達に言った。
  • Ci siamo divertiti tanto alla festa. (noi, reciprocamente) 再帰代名詞
    私達はそのパーティーでとても楽しんだ。

一方、今回のブログのトピックである代名小詞”ci”はこれらの”ci”と異なります。

 


★場所の代名詞としての”ci”

“ci”は 【 in + questo / quel + luogo 】 に置き換えられます。場所を示す代名詞として既に述べられた特定の場所を示す「そこに」「あそこで」という意味をもちます。

  • Mi piace Alberobello. Ci vado ogni anno. (= vado ad Alberobello)
    私はアルベロベッロが好きです。毎年そこに行きます。

  • Devo andare in banca. Ci passerò durante la pausa pranzo. (= passerò per la banca)
    私は銀行に行かないといけない。昼休みに行くつもりだ。

  • Ci sono due macchine parcheggiate. Non so se ci passo. (passo tra le due macchine)
    駐車場に2台車がある。(その間を)通れるかどうかわからない。

☆場所を示す特別な”ci” の用法として動詞 essere と共に用いられ esserci として慣用的用法で使われます。英語でいうと ” there is / there are  ~がいる、ある”にあたります。

  • Ci sono tanti animali in questo zoo.
    この動物園にはたくさん動物がいる。

  • A Firenze c’erano un sacco di turisti americani.
    フィレンツェにはたくさんのアメリカ人観光客がいる。

  • Penso che ci siano troppe zanzare in estate.
    私が思うに夏は蚊が多すぎる。

 


★ 前置詞で導かれる内容の代名詞として

ciは前置詞の “a” “in” “con” で導かれる名詞、不定詞(動詞の原形)や文章に置き換わる代名詞として使われます。”ci” は【前置詞 + questa/quella + cosa / persona 】に置き換えることができ「このことについて」 「それについて」などと訳され既に述べた内容を指し示す。

  • Secondo me Mario dice la verità. Io ci credo. (= credo a quello che dice Mario)
    マリオは本当のことを言っていると思う。私は(彼が言っていることを)信じるよ。

  • Riesci a riparare questa porta? Sì, ci riesco! (= riesco a fare questa cosa = riesco a riparare…)
    この扉を直せる?ーできるよ!

  • Ti aiuterò per il trasloco. Ci puoi contare. (= puoi contare su questo)
    引越し手伝うよ。頼りにしていいよ。

  • Abbiamo pochi soldi. Ci possiamo comprare solo un panino. (= con questi soldi)
    (私達は)少ししかお金がない。パニーノだけなら(このお金で)買える。

  • Se Federico non vuole vederti, ci parlo io. (= parlo con questa persona)
    もしフェデリコが君に会いたくないというなら私が(彼と)話すよ。

 

“ci” を含む代名動詞であるfarcela, avercela などで使われるイディオム中の”ci” 自体の意味は特にありません。ただし同じような組み合わせの熟語(例えばfarla, averla) との違いを明確にするため必要な存在といえます。

● fare + ci + la → farcela ; うまくやる、上手にできる
Le borse della spesa sono troppo pesanti, non ce la faccio.
買い物袋が重すぎてもう我慢できない。

● fare + la → farla finita con qualcosa ; ~と縁を切る、おしまいにする
È ora di farla finita questa storia assurda.
このバカげた話をおしまいにする


★ その他の”ci”

“ci” は特別な動詞と共に使われイディオムとして決まった言い回しをします。特に ” volerci  必要である/ (時間などが)かかる” はよく使う言い方なのでマスターしておくとよいです。

  • Ci vuole mezz’ora per finire il lavoro.
    ※volerci 必要である/ (時間などが)かかる= essere necessario
    この仕事を終えるのに30分はかかる。

  • Ci vuole una prenotazione per entrare nei Musei Vaticani.
    ヴァチカン美術館に入場するのには予約が必要です。

  • Ci vogliono molti soldi per riparare il tetto della casa.
    家の屋根を修理するにはかなりのお金がかかる。

  • Per pulire la mia camera ci metto due ore.  
    ※metterci (時間を)かける、犠牲などを払う
    私の部屋を掃除するのに2時間かかる。

  • Se comprate un regalo per Michele, ci sto anch’io.  
    ※starci 加わる、賛成する
    もし君達がミケーレにプレゼントを買うなら私も加わる。

  • Non c’entra niente con quello che ho detto.
    ※entrarci 関係がある
    私が言ったこととは関係がない。

  • Laura c’è rimasta male perché non l’hai invitata. 
    ※rimanerci male がっかりする、気分を害する
    (君が)ラウラを招待しなかったので彼女は気分を害した。


代名小詞の “ne” “ci” はなかなか奥が深い単語です。様々な場面で使うこの代名小詞についてもっと詳しく、より自然に使えるようになりたい方は是非レッスンで学習してください。
Se volete, ne possiamo discutere a lezione. Alla prossima!

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