今回のブログは色について。イタリア語で代表的な色が何というのか見ていきましょう。
色鮮やかな街並みや花々などを見ると自然と心が明るくなります。普段の生活でも勿論そうですが特に旅先で見る風景や食品の色はいつも以上に心を躍らせてくれます。
色を選ぶシチュエーションは様々。洋服、化粧品、家具、草花、洗礼式や金婚式などのお祝い事…などがあります。一言に『青』といっても様々な青色があります。空色や紺色、ターコイズブルーなど。イタリア語でもそれぞれの色が何というのか、そして『もっと薄い色』や『もう少し押さえた色』などの言い方が分かるとより自分の好みのものを伝えることができます。
というわけで早速代表的な色がイタリア語でなんというのかみていきましょう。
- bianco 白
- nero 黒
- rosso 赤
- rosa ピンク
- arancione オレンジ
- giallo 黄色
- verde 緑
- verde chiaro 黄緑
- azzurro 青色
- blu 濃い青色
- celeste 空色
- beige ベージュ
- marrone 茶色
- fucsia 赤紫
- magenta マゼンタ 深紅
- viola 紫色
- lilla 薄紫色
- prugna プラム色、濃厚な紫
- grigio グレー
- argento 銀色
- oro 金色
- avorio アイボリー
- pallido 淡い、青白い
- sgargiante 鮮やかな、けばけばしい
- scuro 濃い、暗い
- chiaro 明るい
- appariscente 派手な、人目をひく
- pastello パステルの
- trasparente 透明な
- opaco マットな
- lucido ツヤツヤした、光沢のある
- satinato 光沢のある、サテンの
- brillante 華やかな
- vivo 生き生きとした、強烈な
イタリア語でも食べ物や植物など名前から色を示すものがあります。上記の音声付で紹介している色でprugna (プラム色)の他に、ciliegia サクランボ色, limone レモン色、melanzana 茄子紫色、carbone 炭色。。。などがあります。
色は本当に様々な種類があり日本語でも専門的な『萌黄色』『菖蒲色』といってもピンとこない場合も多くあります。そんなとき、赤や緑、黄色といったベーシックの色の名前に『パステルの』『濃い』などの形容詞をつければより自分が欲しい色が見つかりやすくなります。例えばターコイズブルー(ターコイズブルーはベーシック色ではないかもしれませんがより多くの色を覚えるためにあえて選択)とピンクを例にすると;
ターコイズブルーやピンクなどの色をベースに形容詞を加えることにより幅広い表現ができます。
『黒』『赤』『青』などの色は名詞ですが『黒い』『赤い』『青い』など形容詞的に表現するときも上記の単語と同じです。ただし形容詞として《~色》と表現する場合には修飾する名詞の性と数により形容詞の語尾は変化します。
例えば;
- un gatto nero 黒い猫
- una camicia azzurra ( azzurra < azzurro ) 青色のシャツ
- gli stivali marroni ( marroni < marrone ) 茶色いブーツ
- le melanzane bianche ( bianche < bianco ) 白い茄子(複数)
名詞の性と数についてはこちらを、形容詞についてはこちらのブログをご参照ください。
代表的な色がイタリア語で何というのかチェックできたところで実際に色に関する様々なフレーズを見ていきましょう。買い物や楽しい会話に役立ちます。
A; Quale colore ti piace?
君の好き色は何?
B; Il mio colore preferito è il turchese.
私の好きな色はターコイズブルーです。
Commesso – Buongiorno. Posso aiutarla?
店員 – こんにちは。何かお探しですか?
Cliente – Si, grazie. Voglio cambiare colore ai muri della mia stanza. Preferisco un colore che non sia troppo forte, tipo un bianco avorio.
客 – えぇ、お願いします。私の部屋の壁の色を変えたくて。色は主張しすぎない感じの色、例えばアイボリーホワイトのような色がいいです。
Commesso – Vediamo… Preferisce un bianco opaco o uno satinato?
店員 – そうですね…白色はマットなもの、それとも光沢のあるものがお好みですか?
Cliente – Preferisco quello opaco, grazie.
客 – マットなものがいいです。
Commesso – Eccolo, che ne pensa?
店員 – どうぞ、これはどうですか?
Cliente – Umm…. avete un colore più vicino al giallo ma neutro ?
客 – うーん…、もう少し黄色っぽいでどんなものにもあう中間色はありますか?
Commesso – Allora Le consiglio questo, il nome del colore è “grano”.
店員 – それならこの色なんかはどうでしょうか、”小麦色”という名前の色です。
Cliente – Sì, mi sembra che vada bene, lo compro. Grazie.
客 – えぇ、たぶん良さそうだわ、これにします。ありがとうございます。
Commesso – Di niente. Ecco il colore, può andare alla cassa. Arrivederci.
店員 – どういたしまして。どうぞ、この塗料カラーは会計へお持ちください。ありがとうございました。
Cliente – La ringrazio. Arrivederci.
客 – どうもありがとうございました。さようなら。
”opaco マットな”, ”satinato 光沢のある”といった色の質感を表現する形容詞は上記の例文では部屋の模様替えで使うペンキ塗料で使いましたが口紅やアイシャドウなどの化粧品を選ぶ際にも使う単語なので是非ともマスターしてあなたにより合う色を選んでください。
『人生バラ色』『ブルーな気分』など人の心の状態は選ぶ色からも汲み取れることがあります。イタリア語にも色を使った慣用表現があります。代表的なものをいくつか例文と共に紹介します。
- essere al verde お金がない、金欠状態である
Il mio prossimo stipendio sarà pagato dopodomani, adesso sono al verde.
次回の給与は明後日支払われる予定だが、今は金欠状態だ。
- Avere il pollice verde 庭仕事・園芸が得意である
Mia suocera ha il pollice verde, infatti ha fatto rinascere la nostra ortensia.
私の姑は庭仕事が得意だ。実際、私達の紫陽花を生き返らせてくれた。
- passare la notte in bianco 徹夜する
Domani darò l’esame di matematica. Sicuramente dovrò passare la notte in bianco.
明日、数学のテストがある。もちろん徹夜しなければならない。
- Mettere nero su bianco 合意したことを正式に書面化する、契約書などに記入する
Prima di firmare il contratto, dobbiamo mettere nero su bianco alcuni dettagli.
契約書にサインする前に私達はいくつか記入しなければならない。
- Andare in settimana bianca 休暇でスキーに行く
L’anno scorso i miei cugini hanno fatto una settimana bianca sulle Dolomiti.
去年、私のいとこ達はドロミテ渓谷へスキーをしに行った。
- Essere arrabbiato nero 憤慨する
Dopo avere perso la partita, l’allenatore era arrabbiato nero.
試合で負けた後、その監督は憤慨した。
- Arrossire (diventare rossi) 赤面する、恥じる
Laura è così timida che arrossisce spesso.
ラウラはよく赤面するほど恥ずかしがり屋
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☕ ちょっと一息コラム ☕
ヴェネト州・パドヴァにある歴史あるカフェ il Caffè Pedrocchi(カフェ・ペドロッキ)。
このカフェにはいくつか区切られた広間があり” La sala Verde 緑の広間”は昔、貧しい人や経済的に厳しい学生に注文などをしなくても居心地よくお喋りしたり寒い時には暖を取ったりできるように開放されていたスペースだった。ここのソファーの色=verde(緑)より先程紹介したこの慣用句が生まれています。
essere al verde お金がない、金欠状態である
フォトクレジット Jacopo Pontormo – Deposizione 1526-1528