イタリア語の疑問詞(interrogativi)とは、「何?」「誰?」「どこ?」など、具体的な情報を求めるときに文頭に置く言葉です。che cosa、chi、come、dove、perché など、イタリア語の疑問詞を使いこなせれば、イタリア語の会話がぐっと広がります。
イタリア語の疑問詞 完全一覧
Tutti gli interrogativi in una tabella
イタリア語の疑問詞(interrogativi)は全部で8種類。そのうち6つは形が変わりませんが、quanto と quale は後ろの名詞の性と数によって語尾が変わります。まず全体を確認してみてください。
Gli interrogativi italiani sono 8. Sei di loro sono invariabili; solo quanto e quale si accordano con il sostantivo che seguono.
| 疑問詞 | 意味 | 語尾変化 |
|---|---|---|
| che cosa / che / cosa | 何が・何を | 変化なし |
| chi | 誰が・誰を | 変化なし |
| come | どのように | 変化なし |
| dove | どこ | 変化なし |
| perché | なぜ / なぜなら | 変化なし |
| quando | いつ | 変化なし |
| quanto / quanta / quanti / quante | どのくらい・いくつ・いくら | 変化あり(4形) |
| quale / quali | どれ・どの | 変化あり(2形) |
La regola: che cosa・chi・come・dove・perché・quando は形が変わりません。quanto と quale だけ後ろの名詞の性と数に合わせて変わります。ここが最初のポイントです。
イタリア語の文法体系については、ウィキペディア日本語版のイタリア語の文法ページも参考になります。
che cosa / che / cosa 「何」を聞く3つの形
Tre modi equivalenti per chiedere “cosa”
「何?」を聞くとき、イタリア語には che cosa、che、cosa の3つの形があります。どれを使っても意味は同じです。書き言葉では che cosa が多く、会話では cosa や che だけの短い形がよく出てきます。
Le tre forme sono sinonimi: nessuna è sbagliata. Il parlato preferisce la forma breve; la scrittura usa spesso che cosa.
疑問代名詞として , 「何が・何を」:
- Che cosa vuoi? / Cosa vuoi? / Che vuoi?
何がほしいの? - Che cos’è questo? / Cos’è questo?
これは何ですか? - Cosa volevi dirmi?
私に何を言いたかったの?
疑問形容詞として , 後ろに名詞が続く「何の・どんな」:
che の後ろに名詞を続けると「何の / どんな」という意味になります。後ろの名詞の性・数に関係なく che の形は変わりません。
- Che giorno è oggi?
今日は何曜日ですか? - Che lavoro fa tuo marito?
ご主人の仕事は何ですか? - Che tipo di musica ti piace?
どんな種類の音楽が好き? - Che ora è? / Che ore sono?
今何時ですか? - Che tempo fa oggi?
今日の天気はどうですか?
chi 「誰」を聞く , 常に人専用
Chi: invariabile, solo per persone
chi は「誰が?」「誰を?」と人について質問するときに使います。形は変わらず、物には使えません。前置詞と組み合わせると di chi(誰の)、a chi(誰に)、con chi(誰と)など、便利な表現が作れます。
- Chi è quell’uomo?
あの男性は誰ですか? - Chi ha telefonato stamattina?
今朝、誰が電話してきましたか? - Chi vuole un altro caffè?
もう一杯コーヒーがほしい人は? - Chi hai incontrato ieri?
昨日、誰に会ったの? - Di chi è questa macchina?
この車は誰のものですか? - A chi posso chiedere aiuto?
誰に助けを求めればいいの? - Con chi andate al cinema?
誰と映画に行くの?
前置詞は chi の前に来ます。「誰と行くの?」は Con chi vai? です。Chi vai con? という英語式の語順はイタリア語では使えないので注意しましょう。前置詞の基本(di・a・da・in)もあわせて学ぶと、chi との組み合わせがよりスムーズに使えるようになります。
come, dove, quando 縮約形に注意
Le contrazioni: com’è, dov’è, che cos’è
come(どのように)、dove(どこ)、quando(いつ)は日常会話で最もよく使われる疑問詞です。形は変わりませんが、come と dove の後ろに動詞 essere の è(三人称単数)が来るときは縮約形になります。
Come funziona: come e dove の後に è が来ると、母音がひとつ省略されます。
- come + è → com’è (come è とは書きません)
- dove + è → dov’è (dove è とは書きません)
- che cosa + è → che cos’è
come の例文:
- Come stai?
元気ですか?(直訳:どんな状態ですか?) - Com’è questa pasta?
このパスタはどう?(縮約形に注目) - Come si chiama il tuo cane?
あなたの犬の名前は何ですか? - Come si dice “sakana” in italiano?
イタリア語で「魚」はどう言うの?
dove の例文:
- Dove abiti?
どこに住んでいるの? - Dov’è la fermata dell’autobus?
バスの停留所はどこですか?(縮約形 dov’è) - Di dove sei? / Da dove vieni?
どこ出身ですか? - Dov’è la Galleria degli Uffizi?
ウフィツィ美術館はどこですか?
quando の例文:
- Quando ci vediamo?
いつ会おうか? - Quando parte il treno?
電車はいつ出発しますか? - Quando vanno in Giappone i tuoi genitori?
あなたのご両親はいつ日本へ行くの? - Da quando studi l’italiano?
いつからイタリア語を勉強しているの?
quanto / quanta / quanti / quante 語尾が変わる疑問詞
Quanto: accordo in genere e numero
quanto は「どのくらい・いくら・いくつ」を表します。後ろに名詞が続くとき(疑問形容詞として使うとき)、その名詞の性と数に合わせて語尾が変わります。4つの形を覚えましょう。
| 男性単数 | 女性単数 | 男性複数 | 女性複数 | |
|---|---|---|---|---|
| quanto | quanto | quanta | quanti | quante |
- Quanto costa questa borsa?(borsa = 女性単数 → quanto)
このバッグはいくらですか? - Quanti anni hai?(anni = 男性複数 → quanti)
何歳ですか? - Quanta acqua vuoi?(acqua = 女性単数 → quanta)
水をどのくらいほしいですか? - Quante persone lavorano nel tuo ufficio?(persone = 女性複数 → quante)
あなたのオフィスでは何人働いていますか? - Quanto tempo ci vuole per arrivare a Milano da Roma?
ローマからミラノまで車でどのくらいかかりますか?
quanto が名詞なしで単独で使われるときはほぼ quanto のまま変わりません。例えば Quanto? だけで「いくら?」という意味になります。レジで使える便利な一言です。
quale / quali 「どれ・どの」を選ぶ疑問詞
Quale: per scegliere tra più opzioni
quale は「どれ・どの」と選択肢の中から一つ選ぶときに使います。複数になると quali になります。疑問代名詞(単独で使う)と疑問形容詞(名詞と一緒に使う)、両方の用法があります。
- Quale film vuoi vedere?
どの映画が見たい? - Qual è il vostro indirizzo?
あなた方の住所はどれですか?(quale + è → qual è) - Quali studenti hanno trovato lavoro?
どの学生が就職先が決まったの? - Quali sono le città italiane più belle da visitare?
観光するのにおすすめのイタリアの町はどこですか?
quale は essere の前で qual になります(quale + è → qual è)。アポストロフォなしで書くのが正しいスペルです。quale è と書いてしまう間違いが多いので気をつけましょう。
perché 理由を聞くのも答えるのも同じ言葉
Perché: domanda e risposta con la stessa parola
perché は「なぜ?」と理由を聞くとき、そして「なぜなら〜」と答えるときの両方に使います。日本語では「なぜ」と「なぜなら」は別の言葉ですが、イタリア語では perché 一語でどちらの意味にもなります。
質問するとき , 「なぜ?」:
- Perché?
なんで? - Perché studi l’italiano?
なぜイタリア語を勉強しているの? - Perché non mangi?
どうして食べないの? - Perché non le piacciono i formaggi?
なぜ彼女はチーズが嫌いなの?
答えるとき , 「なぜなら〜」:
- Perché voglio visitare Roma.
なぜなら、ローマを訪れたいからです。 - Perché ho già mangiato.
もう食べたからです。 - Perché studio per viaggiare in Italia.
イタリアを旅行するために勉強しています。
前置詞+疑問詞の組み合わせ
Interrogativi con le preposizioni
疑問詞に前置詞を組み合わせると、より細かいニュアンスが出せます。前置詞は必ず疑問詞の前に置くのがイタリア語のルールです。
| 前置詞+疑問詞 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| di dove | どこ出身 | Di dove sei? / どこ出身ですか? |
| da dove | どこから | Da dove cominciamo? / どこから始めようか? |
| da quando | いつから | Da quando studi italiano? / いつからイタリア語を? |
| per quando | いつまでに | Per quando è pronto? / いつまでに用意できますか? |
| con chi | 誰と | Con chi vai al cinema? / 誰と映画に行くの? |
| di chi | 誰の | Di chi è questa bici? / この自転車は誰の? |
| a chi | 誰に | A chi hai scritto? / 誰に手紙を書いたの? |
| per chi | 誰のために | Per chi hai cucinato? / 誰のために料理したの? |
イタリア語の疑問詞と前置詞の組み合わせはパターンが決まっています。da quando(いつから)と con chi(誰と)が特によく使われます。前置詞についてもっとくわしく学びたい方は、前置詞と冠詞の結合(preposizioni articolate)のページも役に立ちます。
日本人がよく間違える4つのポイント
Errori tipici degli studenti giapponesi
イタリア語の疑問詞を使うとき、日本人学習者がよく間違えるパターンを4つまとめました。読んでおくだけで、よくある失敗を避けられます。
1. quale と che の混同
Che film vuoi vedere? も Quale film vuoi vedere? も使えますが、quale は選択肢の中から選ぶニュアンス(「どの映画?」リストの中から)、che は種類や性質を聞くニュアンス(「どんな映画?」)です。
2. quante persone vs. quanta gente の混同
persone(人々)は複数名詞なので quante persone。gente(人々)は単数扱いなので quanta gente。名詞の数に合わせることを忘れずに。
3. quale è と書いてしまう
Qual è il tuo numero di telefono? はアポストロフォなしの qual è が正しいスペルです。quale è と書くのは間違いです。試験でも頻出の確認ポイントです。
4. 前置詞の位置を間違える
「誰と行くの?」を Con chi vai? と言うべきところ、Chi vai con? と言ってしまうケースがあります。イタリア語では前置詞は必ず疑問詞の前に来ます。英語の影響で後ろに置いてしまいやすいので、意識的に確認してみてください。
対話:カフェでの会話
Dialogo: al bar, tra Emi e Alessandro
👩🏻 エミとイタリア人の友人 👨🏻 アレッサンドロがカフェで話しています。イタリア語の疑問詞がどのように使われているか確認してみてください。
👩🏻 Emi: Ciao Alessandro! Cosa fai questo weekend?
アレッサンドロ、こんにちは!今週末、何するの?
👨🏻 Alessandro: Vado a Napoli con un amico. Perché?
友達とナポリへ行くよ。なんで?
👩🏻 Emi: Che bello! Con chi vai, esattamente?
いいね!具体的には誰と行くの?
👨🏻 Alessandro: Con Marco, il mio collega. Sai dove si mangia bene a Napoli?
同僚のマルコと。ナポリでどこかおいしいところ知ってる?
👩🏻 Emi: Sì! Dov’è quella trattoria vicino al Lungomare? L’ho vista su una rivista.
うん!ルンゴマーレ近くのあのトラットリア、どこだっけ?雑誌で見たんだけど。
👨🏻 Alessandro: Quante persone ci vanno di solito?
そこはいつもどのくらいの人が行くの?
👩🏻 Emi: Tante! Quando andate? Il sabato sera è meglio prenotare.
たくさんよ!いつ行くの?土曜の夜は予約した方がいいかも。
👨🏻 Alessandro: Domenica a pranzo. Che tipo di pasta preferisci di solito?
日曜のランチ。君はいつもどんな種類のパスタが好きなの?
👩🏻 Emi: Adoro la pasta al pomodoro! Quale piatto napoletano mi consigli?
トマトソースのパスタが大好き!どのナポリ料理がおすすめ?
👨🏻 Alessandro: Spaghetti alle vongole, senza alcun dubbio!
スパゲッティ・アッレ・ヴォンゴレ、これしかない!
対話の中の疑問詞まとめ:
- Cosa fai → 何するの(cosa)
- Perché → なんで(理由を聞く)
- Con chi vai → 誰と行くの(con + chi)
- Dove si mangia → どこで食べる(dove)
- Dov’è → どこですか(dove + è の縮約形)
- Quante persone → 何人(quante + 女性複数名詞)
- Quando andate → いつ行くの(quando)
- Che tipo di pasta → どんな種類の(che + 名詞、疑問形容詞)
- Quale piatto → どの料理(quale + 名詞)
🎯 Mini-sfida:適切な疑問詞を選ぼう
Mini-sfida: scegli l’interrogativo giusto
空欄に入る疑問詞を選びましょう。選択肢:dove / quando / chi / quanti / perché / quale
1. _____ è la stazione centrale?(中央駅はどこ?)
2. _____ anni hai?(何歳ですか?)
3. _____ viene a cena stasera?(今夜、誰が夕食に来る?)
4. _____ film hai scelto?(どの映画を選んだの?)
5. _____ parte il treno?(電車はいつ出発する?)
6. _____ studi l’italiano?(なぜイタリア語を勉強しているの?)
答えを見る / Vedi tutte le risposte
1. Dov’è la stazione centrale? 場所を聞くので dove。è の前で dov’è と省略する。
2. Quanti anni hai? anni(男性複数)に一致して quanti。「何歳?」の定型表現。
3. Chi viene a cena stasera? 人を聞くので chi。常に単数扱い。
4. Quale film hai scelto? 選択肢の中から「どの」を聞くので quale。film は不変名詞。
5. Quando parte il treno? 時を聞くので quando。
6. Perché studi l’italiano? 理由を聞くので perché。アクセント記号に注意。
イタリア語の疑問詞を使って、毎日一文ずつ質問を作ってみてください。冠詞(articoli)や指示形容詞(questo, quello)と組み合わせると、より自然な質問文が作れます。文法の次のステップとして、前置詞と冠詞の結合も確認してください。
Esercizio
練習問題
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イタリア語の疑問詞 che cosa と cosa と che の違いは何ですか?
3つはすべて「何?」という意味で、どれを使っても間違いではありません。che cosa が最もフォーマル、cosa が口語でよく使われます。che は疑問形容詞として名詞の前に置いて「何の・どんな」という意味にもなります(例:Che giorno è oggi? 今日は何曜日?)。このとき形は変わりません。
quale と che はどう使い分けますか?
quale は選択肢の中から「どれ・どの」を選ぶときに使います(例:Quale giacca preferisci? どのジャケットがいい?)。che は種類や性質を聞くときに使います(例:Che tipo di musica ascolti? どんな音楽を聴くの?)。quale は単複変化あり(quale / quali)、che は変化なしです。
qual è と quale è、どちらが正しいですか?
Qual è が正しい書き方です。quale + è のとき、語末の -e が省略されてアポストロフォなしで qual è と書きます。quale è と書くのは間違いで、試験でよく減点されます。例:Qual è il tuo numero di telefono?(あなたの電話番号は何ですか?)
quanto の語尾変化はどのように決まりますか?
quanto は後ろの名詞の性と数に合わせて変化します。quanto(男性単数)、quanta(女性単数)、quanti(男性複数)、quante(女性複数)の4形があります。例:Quanti studenti ci sono?(生徒は何人いますか?)/ Quanta acqua vuoi?(水はどのくらいほしいですか?)
perché は「なぜ」にも「なぜなら」にも使いますか?
はい、perché は質問(「なぜ?」)でも答え(「なぜなら〜」)でも同じ言葉を使います。Perché studi l’italiano?(なぜイタリア語を勉強しているの?)と Perché voglio andare a Roma.(ローマへ行きたいからです。)のように、文脈で意味が決まります。
前置詞と疑問詞を組み合わせるとき、語順はどうなりますか?
イタリア語では前置詞は必ず疑問詞の前に来ます。Con chi vai?(誰と行くの?)、Di dove sei?(どこ出身ですか?)、Da quando studi italiano?(いつからイタリア語を?)のように使います。英語のように文末に前置詞を置くことはイタリア語ではできません。





It was a good practice for beginners.