冠詞前置詞(preposizioni articolate)完全ガイド|42の結合形をマスター

Vado al cinema」の al って何?そう思ったことがある方、それが冠詞前置詞(preposizioni articolate)です。di・a・da・in・su が定冠詞と結合して dal・della・nel・sulla など42の形になるルール、ネイティブ音声6本・完全一覧表・実践対話・クイズ付きで、冠詞前置詞の全パターンを一度に学びましょう。日本人が迷う「定冠詞あり・なし」の判断基準もしっかりカバーします。


Quando impariamo le preposizioni semplici di/a/da/in/su, tutto sembra chiaro. Poi arriva il momento in cui dobbiamo usarle con un nome preceduto dall’articolo e succede qualcosa di interessante: le due parole si uniscono in una sola.

前置詞(di, a, da, in, su)を学んだ次のステップがこれです。前置詞の後ろに定冠詞(il, lo, la, l’, i, gli, le)が続くとき、この二つは結合して一つの形になります。この結合形が冠詞前置詞(preposizioni articolate)です。

Facciamo subito un esempio:

  • Vado a + il cinema. → Vado al cinema. (映画館へ行く)
  • La penna e su + il tavolo. → La penna e sul tavolo. (ペンはテーブルの上にある)

二つの単語をわざわざ結合するのは、音の流れをスムーズにして文をシンプルにするためです。イタリア語では、文法的に正確な形と耳に心地よい音が一致することが多く、この結合規則もその典型です。


La tabella completa delle preposizioni articolate
冠詞前置詞の完全一覧表

Le preposizioni articolate si formano a partire da sei preposizioni principali: di, a, da, in, con, su. Ognuna si combina con i sette articoli determinativi (il, lo, l’, la, i, gli, le) per formare 42 forme totali.

前置詞と定冠詞の結合形は6種類の主要な前置詞(di, a, da, in, con, su)から作られます。それぞれが7つの定冠詞と組み合わさり、合計42の形が生まれます。まずこの表を見てください。

前置詞illol’laiglile
dideldellodell’delladeideglidelle
aalalloall’allaaiaglialle
dadaldallodall’dalladaidaglidalle
innelnellonell’nellaneineglinelle
concolcoi
susulsullosull’sullasuisuglisulle
※ スマートフォンで表が全て表示されない場合は横向きにしてみてください。

Osserva i pattern:

この表には二つの注目ポイントがあります。まず、di は結合すると de- に変わり(del, dello, della…)、inne- になります(nel, nello, nella…)。この音の変化が最初に戸惑うところです。次に、con(一緒に)のパターンは col と coi の二形のみ。他の組み合わせは「con lo」「con la」のように別々のまま書きます。

また、per・tra・fra はこの表にありません。これらは後ろに定冠詞が来ても結合しないためです。
例:Mi piace camminare tra la gente.(人混みの中を歩くのが好きだ)


Con o senza articolo?
定冠詞あり・なし の判断基準

前置詞と定冠詞の結合を使いこなすには、「定冠詞がつく名詞かどうか」の判断が先です。定冠詞がつけば結合形、つかなければ前置詞単体になります。

Vediamo i due casi:

Con articolo → 結合形を使う

  • Devi telefonare al dentista.(歯医者に電話しなければならない)
  • C’e la neve sulle montagne.(山に雪がある)
  • Ogni mattina vado al bar.(毎朝バールへ行く)
  • Sono nata negli anni ’70.(私は70年代生まれです)

Senza articolo → 前置詞のみ

個人の名前、町の名前、または所有形容詞を伴う親族の単数名詞には定冠詞がつかないため、前置詞はそのまま残ります。

  • Vado da Francesca.(フランチェスカのところへ行く)
  • Ho prestato la macchina a mio fratello.(弟に車を貸した)
  • La prossima settimana andiamo a Venezia.(来週ヴェネツィアへ行く)

この「定冠詞あり・なし」の感覚は最初は難しいですが、例文を何度も声に出して読むことで自然に身についていきます。それでは各前置詞の用例を見ていきましょう。


Preposizione DI: il possesso e non solo
前置詞 DI の用例(音声付き)

前置詞 di は所有(~の)、出身(~出身)、材料(~でできた)などを表します。定冠詞と結合すると de- の形になります。di + il = deldi + la = della、という具合です。

また、di + 定冠詞の形は部分冠詞としても使います。「Vorrei della pizza」(ピザをください)のように、「少しの~」という意味で使われます。

  • DI + IL = DEL
    Il Milan e la mia squadra del cuore.(ミランは私のお気に入りのチームだ)
  • DI + LO = DELLO
    La macchina dello zio e una Alfa Romeo.(叔父の車はアルファロメオだ)
  • DI + LA = DELLA
    Stasera mangero della pizza.(今夜はピザを食べる)
  • DI + I = DEI
    Giulia e Andrea sono amici dei miei figli.(ジュリアとアンドレアは私の子どもたちの友人です)
  • DI + GLI = DEGLI
    Non e educato guardare nel piatto degli altri.(他人のお皿を覗き見るのはマナーが悪い)
  • DI + LE = DELLE
    La mia favola preferita e “Alice nel paese delle meraviglie”.(私のお気に入りの物語は「不思議の国のアリス」です)
前置詞 DI の例文を聴く

Preposizione A: verso dove e verso chi
前置詞 A の用例(音声付き)

前置詞 a は方向(~へ)、場所(~に)、時間(~時に)を表します。都市名には定冠詞がつかないため「Vado a Roma」のままですが、一般名詞には結合形が必要です。

  • A + IL = AL
    Domani mattina vado al mercato a fare la spesa.(明日の朝、買い物に市場へ行く)
  • A + LO = ALLO
    Il piatto tipico di Milano e il risotto allo zafferano.(ミラノの郷土料理はサフランリゾットです)
  • A + LA = ALLA
    Alla fine della cena di solito non bevo mai il caffe.(普段、夕食後にエスプレッソは飲まない)
  • A + I = AI
    Venezia e cara, bisogna stare molto attenti ai prezzi.(ヴェネツィアは物価が高いので価格には十分気をつける必要がある)
  • A + GLI = AGLI
    Agli italiani piace tantissimo il calcio.(イタリア人はサッカーがとても好きだ)
  • A + LE = ALLE
    Io e Laura abbiamo un appuntamento alle sette e mezza.(私とラウラは7時半に待ち合わせしている)
前置詞 A の例文を聴く

A vs IN: 場所の使い分け

日本人がよく間違えるのが都市と国の使い分けです。都市名には a(冠詞なし)、国名・州名には in(通常は冠詞なし)を使います。
Vado a Roma.(ローマへ)/ Vado in Italia.(イタリアへ)
ただし「Vado nel centro di Roma」のように、定冠詞つきの名詞には結合形が必要になります。





冠詞前置詞(preposizioni articolate)とは何ですか?

冠詞前置詞とは、イタリア語の前置詞(di, a, da, in, su, con)が後ろの定冠詞(il, lo, l’, la, i, gli, le)と結合してできる形です。例えば、a + il = al、di + la = della、in + gli = negli のようになります。この結合は文法的に義務であり、話し言葉でも書き言葉でも使われます。per・tra・fra の3つの前置詞は結合しないため、この表には含まれません。

なぜ in がnelになり、di がdelになるのですか?

in と di は定冠詞と結合するとき、語形が変化します。in は ne-(nel, nello, nell’, nella, nei, negli, nelle)になり、di は de-(del, dello, dell’, della, dei, degli, delle)になります。これはイタリア語の音の流れを整えるための歴史的な変化で、何世紀もかけて定着したものです。a, da, su はそのままの形に定冠詞の形が加わるだけなので、変化が分かりやすいです。

都市名の前に「al」を使わないのはなぜですか?

都市名(Roma, Tokyo, Venezia など)には通常、定冠詞をつけません。定冠詞がなければ結合形も不要です。そのため、「Vado a Roma」と書き、「Vado alla Roma」とは言いません。同じ理由で「Vengo da Tokyo」「Arrivo a Firenze」のように、前置詞のみを使います。一方、国名には定冠詞がつくものとつかないものがあり、il Giappone(定冠詞あり)の場合は dal Giappone となります。

「dal dentista」はなぜ「a il dentista」ではないのですか?

「歯医者に行く」をイタリア語で言うとき、「a」ではなく「da」を使います。「da + 職業名(人)」は「その人の診療所・お店・家へ行く」という意味になります。Vado dal dentista = 歯医者(のところ)へ行く。Vado dal medico = お医者さんのところへ行く。日本語では「誰かの所へ行く」をひとつの動詞で表せますが、イタリア語では「da + 人」で表します。

col と con il はどちらが正しいですか?

どちらも正しいです。col(con + il)と coi(con + i)は口語でよく使われる短縮形です。ただし、現代のイタリア語では「con il」「con i」と分けて書く方が一般的で、特に書き言葉ではよく見られます。他の組み合わせ(con lo, con la, con gli, con le)には結合形が存在しないため、必ず分けて書きます。

「della pizza」のdella は所有を表すのですか?

「della pizza」の della は所有(~の)ではなく、部分冠詞として使われています。di + la = della の形が「いくらかの、少しの」という意味を持ちます。「Stasera mangero della pizza」は「今夜ピザ(の一部)を食べる」という意味で、pizzaの一部をいくらか食べることを示します。部分冠詞はイタリア語特有の表現で、数えられない名詞(食べ物、飲み物など)によく使われます。


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