話している人に失礼がないよう上手に会話に割って入り質問したり意見を言うのがマナーというもの。イタリア語でどんな風に言えばいいか早速マスターしましょう!
会話に割り込む- interrompere qualcuno のは難しいこと。しかし話しが曖昧なまま進んでしまうのもよくないこと。そんなとき上手に会話に割って入り質問したり意見を言うことが必要となります。
今回は話しを遮る相手に応じて上手な割り込み方を学びましょう。①丁寧な言い方、②普通の言い方、③くだけた言い方の3通り。イタリア語はあなたにとって外国語とはいえ相手やTPOによって使い分けるとよりスマートな印象が伝わります。
FORMALE-丁寧な言い方
- Le chiedo scusa. Potrei dire solo una cosa?
申し訳ありません。一言だけよろしいでしょうか?
- Mi scusi, posso farle una domanda?
すみません、質問してもよろしいですか?
- Vorrei aggiungere solamente una cosa se non le dispiace. Posso?
もしよろしければ1つ付け加えてもよろしいでしょうか?
- Chiedo scusa, temo di non avere capito. Può ripetere per favore?
申し訳ありません。よくわからなかったのでもう一度言っていただけますか?
NORMALE-普通の言い方
- Scusa, posso dire solo una cosa?
すみません、一言いいですか?
- Un momento, posso chiederti una cosa?
ちょっとすみません、1つ質問をしてもいいですか?
- Voglio aggiungere solo una cosa se non ti dispiace.
もしよかったら1つ付け加えてもいいですか?
- Scusa ma non ho capito, puoi ripetere per piacere?
すみません、よく分からなかったのでもう一度言ってもらえますか?
INFORMALE-くだけた言い方
- Fammi dire una cosa
ちょっと一言いわせて
- Un momento, posso chiedere?
ちょっと待って、聞いてもいい?
- Voglio aggiungere una cosa
付け足したいことがある
- Non ho capito, puoi ripetere?
よく分からなかったからもう一回言ってくれる?
①丁寧な言い方は敬語”あなた Lei” を使ったフレーズ。とても行儀がよく相手を敬いながら会話に入り込むことができます。②の普通の言い方は”君 Tu”という親称のフレーズです。③のくだけた言い方は非常にダイレクトな言い方なので友人同士やよく知っている相手に対して使うのが通常です。
例文に出てくる vorrei, voglio の動詞の原形は volere ( ~したい、~がほしい )という補助動詞です。補助動詞についてのブログはこちらをご参照ください。
またvoglio, vorrei ともに主語は io で『私は』。voglio は直説法現在の活用であり「私は~したい」と少し強い口調になります。一方 vorrei は条件法現在の活用であり「私は~したいのですが。。。」と丁寧に柔らかい口調で要求するときに使います。
条件法現在にはこのように要求や提案を柔らかい口調で表現する以外にも用法があります。条件法現在についての詳しいブログはこちらをご参照ください。
上記の会話に割って入るフレーズはイタリアの政治討論番組でもよく見られます。イタリア人は政治に対する興味が高く、政治家や評論家が討論番組で時には熱すぎるくらいの討論を交わします。上記にあるような会話に割って入る言葉を言えばまだ良い方。ヒートアップしてくると数人が大きな音量で同時に話し始めるので司会者もかなり手を焼いています。
イタリアでテレビを見る機会があったらちょっとチェックしてみるのもいいです。 自分の意見ばかり言って人の話しを聞かないのは良くないですが、自分の意見をきちんと言うというのは大事なコミュニケーションの術。上手に会話に割って入るイタリア語をマスターして会話に積極的に入っていきましょう。
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