イタリア系アメリカ人であるNY市長Bill de Blasio (ビル・デ・ブラシオ)。イタリア系である彼がNY市長になったことに多くのイタリア人達は熱狂した。しかしそんな彼に就任早々ちょっとした騒動があった。それはなんとピザの食べ方!?
ニューヨーク市長として誕生したばかりのビル・デ・ブラシオ市長に災難がふりかかった。政治集会のために訪れた地元のピザ屋でナイフとフォークでピザを食べたところNY市民からは”ピザは手で食べるべきだ”と批判が出ました。フォークとナイフを使ったことに突っ込まれたデ・ブラジオ市長は”イタリアではピザはナイフとフォークを使って食べるもの。イタリア系の私はこの習慣が身についてしまっていたから・・・”と説明するもここはアメリカ。その後彼は手づかみでピザを食べていました。 果たして彼の言ったことは本当なのか?
このニュースを聞いて私はショックを受けました。デ・ブラジオ市長ではなく彼に対するこのナンセンスな批判に対してである。イタリアで生まれイタリアで育った私が答えましょう。彼の言うとおりイタリアではピザはナイフとフォークを使って食べます。何故かって? 偉大なる”マンマ”がそう教えたから。
確かにテイクアウトで食べながら歩くようなピザは手づかみで食べます。しかしピザ屋 pizzeria ならナイフとフォークで食べるのが普通。そしてどのような状況で食べているかというのもポイントです。友人同士でカジュアルにピザ屋で食べるときは手づかみも普通で行儀が悪いということはありません。
しかしビジネス場面やレストランなら多くのイタリア人はフォークとナイフを使ってピザを食べるでしょう。 生粋のイタリア人からするとデ・ブラシオ市長がピザ屋でとったマナーは正しく、さすがイタリア系と拍手をおくりたい。
彼は今回のピザに対するマナーだけでなくイタリアに対する想いは格別でイタリア語もかなり上手といえます。是非とも今回の批判に負けず頑張って欲しいと思います。
イタリアで美味しく食事をするためにも”イタリアのテーブルマナー”のブログをご覧ください。音声テキスト付です。
Riccardo.C (日本語訳 Mariko.W)
✤この記事の投稿時期は2014年であり現在は別の市長
役立つ単語帳
- sindaco 市長
- italoamericano イタリア系アメリカ人
- con le mani 手で
- forchetta フォーク
- coltello ナイフ
- rotella tagliapizza ピザカッター
- tovagliolo ナプキン
- pizzaiolo ピザ職人
- pizzeria ピザ屋
- forno a legna 薪窯
- ordinare 注文する
- mangiare 食べる
- bere 飲む
- abituarsi 慣れる
- pomodoro トマト
- mozzarella モッツァレラチーズ
- basilico バジル
- rucola ルッコラ
- aglio ニンニク
- prosciutto crudo 生ハム
- prosciutto cotto 加熱したハム
- salame サラミ
- salsiccia ソーセージ
- wurstel ウインナー
- cipolla オニオン
- peperone パプリカ
- tonno マグロ
- acciughe (複)アンチョビー
- mais コーン
- funghi (複)キノコ
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