大晦日の夜、イタリアにはとても面白い風習があります。イタリアの町を歩くとショーウインドーにそのヒントが隠れています。それは幸運を招きいれる赤いパンツを穿くこと。言い伝えではただ穿けばいいってもんじゃない。良い年を迎えるためのポイントとは?!
大晦日はイタリア語で ” il giorno di San Silvestro”. 日本もイタリアも新しい年を迎えるというのは希望と期待に満ちたおめでたい瞬間です。日本は大晦日、年越し蕎麦を食べる風習があります。これは蕎麦が長いというところから”長寿”のシンボルであるということと蕎麦が他の麺類よりも切れやすいことから1年の苦労や災いを断ち切るという意味があるため大晦日の風習として根付いたのです。
そして大晦日に多くの日本人は108の煩悩を除く意味を込めて108回つく除夜の鐘を聴き新たな気持ちで新年を迎えます。
イタリアにも幸運を招くために大晦日にする面白い風習があります。それは赤いパンツ。
この時期イタリアのショーウインドーや青空市場の衣料品ブースでは何故か赤いランジェリーや下着がこれでもかと飾られています。かく言う私も以前日本の家族に赤いパンツをプレゼントしたことがあります。赤いパンツの種類は様々。老若男女全てカバーできます。素材もコットンやシルク、ナイロンがあり形も色々。特に個人商店では店員さんがあれこれと話しを交えながら最高の赤いパンツを一緒に選んでくれます。
“赤”は『愛と幸運』のシンボルであると共に不妊症に効くお守りとしての意味もあるそうです。信じるかはあなた次第。
普段はクールに見えるあなたのイタリア人友人も意外とこの日は赤いパンツを身につけているかもしれません。
ただ言い伝えでは身に付けるこのめでたい赤いパンツは人から貰ったものが効力を持っている。そして身につけた翌日には破棄することが『災いを遠ざけ幸運が舞い込む』ポイント。
イタリアンな風習に乗っかって赤いパンツ交換でお友達や家族、恋人と幸せを分かち合うのはいかが?
役立つ単語
- 新年 capodanno
- 大晦日 giorno di San Silvestro
- 12月 dicembre
- 1月 gennaio
- 伝統 tradizione
- 風習 abitudine
- 乾杯・祝杯 brindisi
- パンツ mutande
- 赤い rosso
- 身に付ける indossare
- 幸運 fortuna
- お守り amuleto
- プレゼント regalo
- 捨てる buttare
- プレゼントする regalare
- 祝う festeggiare
- 招待する invitare
- 晩餐 cenone
イタリアの年始年末の様子はこちらのブログでお楽しみください。
干支について紹介しているブログはこちらよりお楽しみください。
皆様の新たな一年が幸せに満ちたものとなりますように。