イタリア語の名詞には性と数があります。性には男性名詞と女性名詞があり性・数の変化にはルールがあります。今回は『 un uovo 1つの卵』単数の時は男性名詞、『 due uova 2つの卵』のように複数の時は女性名詞になる少し特殊な名詞について学習しましょう。
イタリア語の名詞全ては男性名詞と女性名詞に分けられます。
例えば『祖父(イタリア語でnonno)』『祖母(イタリア語でnonna)』など男女の区別があるヒトは分かりやすいでしょう。イタリア語の名詞にはヒト以外にも性があり、例えば”letto ベッド”や”gonna スカート”といった物にも性があります。
男性名詞、女性名詞の区別は基本的に語尾が -o で終わるものは男性名詞、 -a で終わるものは女性名詞になります。語尾が -e で終わる名詞についてはコツコツ覚えていくしかありませんが、見分けるちょっとしたコツがあるのでこちらの “イタリア語の名詞”についてを参照してください。
§ 単数は男性名詞、複数は女性名詞 §
singolare maschile, plurale femminile
特殊な名詞の例として”uovo 卵”
『 un uovo 1つの卵』単数形の時は男性名詞、『 due uova 2つの卵』のように複数形の時は女性名詞になります。
- L’uovo è buono. その卵は美味しい。
- Le uova sono buone. それらの卵は美味しい。
このように単数の時は男性名詞、複数の時は女性名詞になるという特殊な変換をする “uovo – uova” 以外の代表的なもの;
- un paio di scarpe (1対の靴) – due paia di scarpe (2対の靴)
- un centinaio (約100) – centinaia (数百)
- un migliaio (約1000) – migliaia (数千)
- il carcere (刑務所) – le carceri (刑務所)
- un miglio (1マイル) – due miglia (2マイル)
- il corno (角) – le corna (角)
- il lenzuolo (ベッドシーツ) – le lenzuola
※ ”uovo – uova” のような特殊な変換は標準イタリア語でのルールですが方言によっては性別が変わらないままで使われています。
例えばヴェネツィアでは1つの卵を” un ovo ” といい男性名詞・単数として扱い、複数は “do ovi ” と男性名詞・複数として扱います。つまり複数になっても性に変化はないのです。方言での文法ルールの方が標準イタリア語よりも基本に則っているというのは少し変な感じがしますがこれもイタリア語の魅力のひとつ。あなたの大好きな町の方言がどのような特徴があるのか探ってみるのも楽しいと思います。
上記の特殊な名詞の他、体のパーツも単数は男性名詞、複数は女性名詞となるものが多い
- un dito (1本の指): cinque dita (5本の指)
- il braccio (片腕); le braccia (両腕)
- il ciglio (まつ毛); le ciglia (両まつ毛)
- il sopracciglio (眉毛); le sopracciglia (両眉毛)
- il ginocchio (片膝); le ginocchia (両膝)
- il labbro (唇); le labbra (両唇)
- l’osso (骨); le ossa (骨)
- l’orecchio (片耳); le orecchie (両耳)
※ 体のパーツを知っておくと普段の会話、そしてお医者さんにかかったときなどにとても役立ちます。上記以外にも大切なパーツが色々あります。ネイティブスピーカーによる音声付『体のパーツ』についてのブログはこちらをご参照ください。
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イタリア語会話を楽しむためにもやはり語彙力というのはとても大切です。より幅広い内容が話せるように一つ一つ自分のペースで語彙力をアップしていきましょう。
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