2度目以降のイタリア旅行では是非とも時間を忘れてヴェネツィアの町をゆっくりと散策してみませんか。今回のブログでは通なヴェネツィアの話と経験を表現する『~したことがある』というフレーズを紹介。
イタリアには魅力的な町がたくさんありすぎてどの町に行こうか困ってしまうくらい。ミラノ、ヴェネツィア、フィレンツェ、ナポリ、ローマ…とまずはツアーで大都市を駆け足で周遊してイタリアを満喫した人も多いのでは。
2度目以降は幻想的で独特な美しさがあるヴェネツィアを時間を忘れてゆっくり散歩してみましょう。
ラビリンスのような細道がたくさんあるこの町は時に地図は役立たず。この際あてもない道を気のゆくまま楽しむのが一番。初めての訪問では気付かなかったことがたくさんあるはず。
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ヴェネツィアの町を歩くのに役立つのが標識。”PER RIALTO”はリアルト橋へ、 “PER S.MARCO”はサンマルコ広場へということなので標識を辿っていけば目的地に到着できます。
よく見ると標識の中にはヴェネツィアだからこその表記があります。本来は《 PONTE DEL PARRUCCHIETTA 》 ですがヴェネツィア方言表記であえて《 PONTE DEL PARRUCCHIETTA 》 と書き直されています。
その他イタリア語で広場は”piazza”といい、ヴェネツィアで一番有名なサンマルコ広場は “Piazza San Marco” といいます。しかしこれ以外の広場は ” campo “、ちょっと小さめの広場は ” campiello ” と呼ばれます。ヴェネツィアのだからこその”広場”で時間を過ごすのもいいものです。
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町の玄関口、FS鉄道のSanta Lucia駅から近いところにあるカンナレージョ地区。旅行者で賑わう通りを少しそれるだけで静寂な場所へ着きます。そこは世界で最初にユダヤ人居住区として”Ghetto ゲット―”と呼ばれるようになった場所。今から500年ほど前ユダヤ人は強制的にこの場所に集められ、夜は外出できないように鍵がかけられたそうです。ゲットーの建物は限られた空間を有効に生かすため建物はできる限り高く、そして各階は低めに建てられていきました。今までになかった印象を受けるヴェネツィアの一角です。
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ヴェネト州といえばポレンタ。トウモロコシの粉の練り物でグリルやシチューに添えられて食べます。ヴェネツィアのレストランは若干高く、旅行者を狙った悪質なところもありますがせっかくの食事は安心して美味しく食べたいものです。
レストランの場合にはきちんとメニューに価格が表示されていること(料理によってはグラム単位の価格となっているので要注意)を確認して入店することをお勧めします。
またレストランだけでなくテイクアウトやバールなどの軽食も上手に利用するのも良いと思います。
甘いもの好きの人はバールやお菓子屋さん(pasticceria)でドルチェでお好みのドルチェをどうぞ。ヴェネト州らしいお菓子を探している場合には zaeti veneziani というビスケットがお勧め。材料にはポレンタの粉が使われておりオリジナルは干しブドウが入りビスケット。”al cioccolato”はチョコチップ、どちらも香ばしく美味しいのでお土産にもお勧め。
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中心地からゆっくりブラブラしPonte dell’Accademia を渡りドルソドゥーロ DORSODUROという地区に向かって歩くと Santa Maria della Salute という教会が見えてきます。この教会は17世紀に脅威的な猛威をふるったペストを終息させた聖母マリアに捧げたもの。ヴェネツィアの人々を救った教会周辺の岬からいつもと違う鐘楼を眺めるのもいいものです。目の前には大運河 カナル・グランデ Canal Grandeが悠々と流れゆったりした時間を楽しめます。
もう一日滞在するなら水上バス Vaporettoに乗ってヴェネツィアングラスで有名なムラーノ島もお勧め。
✤ 『~したことがある』という経験を表現 ✤
- Sono già stato tre volte a Venezia. ヴェネツィアには3回行ったことがある。
- Non sono mai stato a Venezia. ヴェネツィアはまだ行ったことがない。
- Sei mai entrato nella Basilica di San Marco? サンマルコ寺院に入場したことはありますか?
- Si, ci sono entrato una volta. はい、一度だけ入場したことがあります。
- Hai mai mangiato la polenta? ポレンタを食べたことがありますか?
- No, non l’ho mai mangiata. いいえ、まだ食べたことがありません。
「~行ったことがある」、「~を食べたことがない」という経験を表現するときは近過去を用います。 近過去は【助動詞avere またはessere 】+【過去分詞】 で構成され助動詞がessere の時は過去分詞の語尾変化に注意。例えば最初の例文、女性・単数の場合は;Sono già stata tre volte a Venezia. / Non sono mai stata a Venezia. となります。
このように経験を表現する文では ” gìa (既に)”、”non~ancora まだ~ない” “mai 今までに” といった副詞が使われます。