イタリア語文法 ≫ -条件法過去-
条件法には条件法現在(condizionale presente)と条件法過去(condizionale passato)があります。今回は条件法過去についてどのような用法があるのか、また文法構成はどのような形になるのか学びましょう。
条件法過去-condizionale passato-を始める前にまず条件法現在のブログを先に見ることをお勧めします。
それでは今回の条件法過去の文章を作るにはどのような形にするのか早速見てみましょう。
◆条件法過去の活用表◆
【avere又はessereの条件法現在+過去分詞】という形です。どちらの助動詞をとるかはいつも通りです。助動詞にavereかessereかどちらをとるかの詳しい説明はブログ〈近過去~その1〉をご参照ください。
◆条件法過去の用法◆
基本的に条件法現在の時制が過去に移り変わった・・・という感覚ですが条件法過去としての用法と例文をみていきましょう。
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過去の行動について言及しているが現実にならなかった、または不可能だったこと
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仮定(接続法と共に用いて仮定文を作る) ※ これはまた別のブログで詳しく学びます。
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過去において未確認の事柄の推測・推定
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過去の中の未来
例文を見ましょう。
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– Al ristorante avrei mangiato volentieri del pesce. レストランに行ったなら魚料理を喜んで食べただろう。→実際は食べなかった。
– L’avrei chiamato, ma non so il suo numero di telefono. 電話をかけただろうけれども彼の電話番号を知らない。→実際は電話をかけなかった。
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– Al ristorante avrei mangiato volentieri del pesce se lo avessero avuto. もしレストランに魚料理があったならば喜んで食べただろう。→実際にはないので魚料理は食べなかった。
– Se avessimo finito di lavorare presto, ti avremmo aiutato. もし早く仕事が終わったならば私達は君を助けただろう。 →過去において実現しなかった仮定において現実にならなかった帰結。
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Durante la rapina di ieri, i ladri avrebbero rubato 100.000 euro. 昨日の強盗について泥棒はどうやら10万ユーロを強奪したらしい。
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Anna ha detto che avrebbe chiamato alle 9, ma sono già le 10. アンナは9時に電話すると言っていたけれども、もう10時だ。
どうでしたか、今回の条件法過去。復習のためにも条件法現在のブログにもアクセスしてください。色々な叙法があって大変かと思いますが大好きなイタリア語力をアップさせるためにも気長に根気よく続けてください。dante-learningではイタリア人の経験豊かな先生がライブレッスンを行っています。イタリア語をもっと知るためにも、そして忘れないためにもぜひメンバーになって魅力ある活きたイタリア語を始めてください。