北イタリア・ロンバルディア州、ミラノの北東約50キロメートルのところにある町ベルガモ。ベルガモの町は丘の上にあるベルガモ・アルタ(またはcittà alta チッタ・アルタ)とその麓にある新市街のベルガモ・バッサ(またはcittà bassa)の二つの顔を持ちます。中世に迷い込んだような錯覚さえする素敵な旧市街を散歩しましょう。
見どころは中世・ルネサンスの町並みが素晴らしい城壁に囲まれたベルガモ・アルタ。ベルガモはロンバルディア州であり、また一時はミラノのViscontiヴィスコンティ家の支配下にありましたが、15~18世紀の長い間ヴェネツィア共和国の支配下にあったためヴェネツィア色がとても色濃く残る町となっています。 その証に町の至る所にヴェネツィアのシンボルであるサンマルコの翼のあるライオンが見られます。
旧市街の中心にあるPiazza Vecchia(ヴェッキア広場)に面したPalazzo della Ragione(ラジョーネ宮殿)は16世紀に改築されていますがオリジナルは12世紀に建てられたものでイタリアでも古い建築物の一つとなっています。このラジョーネ宮殿の石畳には1798年に作られた太陽を利用したカレンダーがあります。
ラジョーネ宮殿の奥にChiesa di Santa Maria Maggiore(サンタ・マリア・マッジョーレ教会)とCappella Colleoni(コッレオーニ礼拝堂)が並んであります。サンタ・マリア・マッジョーレ教会は1137年に着工され、外観は少し風化してしまっていますが教会内は素晴らしく外からは想像できない豪華なものになっています。この教会にはオペラの作曲家で19世紀に活躍したベルガモ出身のGaetano Donizetti(ガエターノ・ドニゼッティ)が埋葬されています。
サンタ・マリア・マッジョーレ教会の横にあるルネサンス様式のコッレオーニ礼拝堂はヴェネツィア共和国傭兵隊であったBartolomeo Colleoni(バルトロメオ・コッレオーニ)に捧げられたもので彼自身ここに埋葬されています。この礼拝堂の柵にはコッレオーニの家紋がいつくか刻まれています。家紋の模様については説があり、その一つにこのバルトロメオ・コッレオーニは精力が強くそれを家紋のシンボルとしたといわれています。そのためこの3つの模様を撫でると子宝に恵まれる、幸運が訪れるという伝えがありこの部分だけピカピカに輝いています。
この素晴らしい教会と礼拝堂の直ぐ近くには八角形の洗礼堂とベルガモの守護神であるSant’Alessandroに捧げられたDuomo(大聖堂)があります。直ぐ近くにあるコッレオーニ礼拝堂の外観と異なりとてもシンプルなので見逃してしまいそうですがベルガモの住人にとっては信仰の中心である教会となっています。 これらの建築物以外にも坂のある中世の街並みはまるで絵本の中に迷い込んだかのよう。ゆっくり散策するのにちょうどよい町です。 Bergamo-parte2もありますのでお楽しみに★
役立つ単語帳
- 町 città
- 広場 piazza
- 教会 chiesa
- 噴水 fontana
- 宮殿 palazzo
- 美術館 museo
- 劇場 teatro
- 塔 torre
- 礼拝堂 cappella
- 鐘 campana
- 公園 parco
- 映画館 cinema
- ホテル albergo
- 駅 stazione
- 橋 ponte
- 運河 canale
- 郵便局 ufficio postale
- 墓地 cimitero
- 病院 ospedale
- 警察署 questura
ベルガモの旧市街はコンパクトなのでまず道に迷うということはないくらいです。それでも初めて行く場所はどこへいけば目的地にたどりつくのかわからないものです。そんな時には地元の人に道を聞くのが一番!どのように尋ねればよいのか、こちらのブログをご参照ください。音声付のダイアログもあります。