北イタリア・ヴェネト州とトレンティーノ=アルト・アディジェ州にまたがるドロミテ渓谷 (Dolomiti)は、ユネスコ世界自然遺産にも登録されている山岳地帯。3000m級の Tre Cime di Lavaredo をはじめ、コルティナ・ダンペッツォ (Cortina d’Ampezzo) や Lago di Misurina など見どころが満載です。この記事では、トレッキングや旅行に役立つイタリア語 ドロミテ関連の単語・フレーズをネイティブ音声付きで紹介します。レベルは A2 (伊検4級) 相当。
- トレッキング イタリア語の必須単語:scarpe da montagna(登山靴), zaino(リュック), borraccia(水筒), bastoncini da trekking(ストック)など装備系から覚えるのが近道。
- ドロミテ 観光の中心地は Cortina d’Ampezzo(2026年冬季五輪開催地)。funivia(ロープウェイ)と seggiovia(チェアリフト)を使い分けると効率よく回れます。
- 山小屋 rifugio での郷土料理(casunziei, canederli)注文に使える A2 フレーズと、道に迷ったとき・バス時刻を聞くときの定型表現を音声付きで収録。
- レベル A2 (伊検4級) 向け。動詞の現在形+命令形+ ci vuole / si può など旅行で頻出の構文を中心に解説します。
もくじ / Indice
- ドロミテ渓谷とは、Dolomiti, paesaggio e città
- 日本人がつまずくポイント
- 登山装備の単語、Equipaggiamento da trekking
- 移動・交通の単語、Mezzi di trasporto
- 旅行で使えるフレーズ、Frasi utili
- 山の郷土料理、Cucina di montagna
Dolomiti, paesaggio e città
ドロミテ渓谷の風景と街

イタリア旅行ガイドで強烈なインパクトを残すのがドロミテ渓谷です。山好きでなくても一度は訪れたいと思った人は多いはず。3000m級の3つの山が連なる Tre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ・ディ・ラヴァレード)は人気のスポット。圧倒的な存在感を持つトレ・チーメを含む北イタリアの山岳地帯はユネスコ世界遺産に登録されています。トレ・チーメは多くのガイド本でも紹介されているので、今回はあまり紹介されていないこの地域の別のエキサイティングなスポットと、山歩きやバスでの移動に役立つ単語・フレーズをネイティブ音声付きで紹介します。
トレ・チーメを訪れる際に拠点となるのが「ドロミテの女王」または「ドロミテの真珠」と呼ばれる町 Cortina d’Ampezzo(コルティナ・ダンペッツォ)です。スキーなどのウィンタースポーツが盛んなコルティナは1956年に続き 2026年の冬季オリンピック開催地でもあります(2026年はミラノとの共催)。「女王」という異名を持つだけあり、コルティナの街はエレガントで風光明媚な印象を受けます。ここからトレ・チーメへ行く途中で寄る Lago di Misurina(ミズリーナ湖)も観光地として有名です。湖畔を1時間ほどで散歩でき、周囲の山々を眺めながらゆったりした時間を過ごせます。
少しエキサイティングな体験をしたい人は、ミズリーナ湖のバス停のちょうど対岸側にあるチェアリフト Col de Varda に乗って山からの景色を楽しむのがおすすめ(※リフトやロープウェイなどは時期により運休あり)。湖(標高1756m)から標高2300mまで大自然を間近に感じながら上り下りするリフトは想像以上にスリリングです。リフト山頂の Col de Varda 小屋では郷土料理も楽しめます。
もうひとつコルティナから簡単に行ける Monte Faloria(ファローリア山)もおすすめ。ロープウェイ(コルティナのバスターミナルのすぐ近くに乗り場)で標高2123mまで到着、その先には徒歩やマウンテンバイクでの様々なコースが用意されています。中でも一押しが小径コースB Sentiero Naturalistico。30分ほどの自然あふれる山道で、コースの先にはあのシルベスター・スタローンが1993年に出演した Cliffhanger の撮影地跡があります。険しい断崖絶壁とドロミテの山々、そして眼下に広がる優雅なコルティナの街並みに期待以上の感動が体中を走ります。
日本人がつまずくポイント
Punti difficili per i giapponesi
1. montagna と monte の違い:montagna は「山岳地帯」一般、monte は固有名詞の「○○山」によく付きます (例: Monte Faloria)。日本語の「山」は両方カバーしますが、イタリア語では il Monte Bianco(モンブラン)のように il monte + 名前 で覚えましょう。
2. scarpe は複数形がデフォルト:靴は左右で2つあるので、イタリア語では基本 le scarpe と複数。「登山靴」も scarpe da montagna と複数形です。la scarpa(単数)と言うと片方だけのイメージになります。
3. da + 名詞 = 用途:scarpe da montagna(登山用の靴), calze da trekking(トレッキング用の靴下), bastoncini da trekking(トレッキング用のストック)。日本語の「○○用」が da + 名詞(無冠詞)になるパターンを押さえると一気に語彙が広がります。
4. ci vuole / ci vogliono は「時間がかかる」:Quanto tempo ci vuole?(どのくらいかかりますか)は山小屋やバス停で必ず使うフレーズ。後ろが単数なら ci vuole、複数なら ci vogliono due ore(2時間かかる)と動詞も変化します。
Equipaggiamento da trekking
登山装備の単語
では、トレッキング イタリア語、旅行に関連した単語とフレーズを見ていきましょう。まずは登山装備から。
- bussola コンパス
- abbigliamento da montagna 登山服
- scarpe da montagna 登山靴
- calze da trekking トレッキング用靴下
- zaino リュック
- coltello milleusi 多目的ナイフ
- giacca a vento ウインドブレーカー
- giacca impermeabile 防水ジャケット
- kit di pronto soccorso 救急キット
- occhiali da sole サングラス
- bastoncini da trekking トレッキングポール
Mezzi di trasporto e abbigliamento
移動・交通と服装の単語
- pantaloni da trekking トレッキング用ズボン
- pantaloni lunghi 長ズボン
- borraccia 水筒
- crema solare 日焼け止めクリーム
- cappello 帽子
- sentiero 細道、小道
- escursione 遠足、小旅行
- rifugio 避難小屋、山小屋
- funivia ロープウェイ
- seggiovia チェアリフト
- fuori servizio(バスなど)回送中
- partenza 出発
Frasi utili in viaggio
旅行で使えるフレーズ
道に迷ったとき、バスの時刻を聞くとき、チケットを買うとき。A2 レベルで覚えておきたい山と旅の定型表現です。
- Cortina d’Ampezzo e Milano ospiteranno le Olimpiadi invernali nel 2026.
2026年の冬季オリンピックはコルティナ・ダンペッツォとミラノで行われる。 - Viaggiare da Venezia per Cortina è più comodo in autobus che in treno.
ヴェネツィアからコルティナへの旅は電車よりバスの方が快適だ。 - Il lago di Dobbiaco è più grande del lago di Misurina.
ドッビアーコ湖はミズリーナ湖より大きい。 - Le cime delle montagne sono coperte di neve.
山々の頂は雪で覆われている。 - È meglio scegliere le scarpe giuste se andate in montagna.
(君たちは)山に行くならそれに合った靴を選んだ方がよい。 - Se andate per boschi, mettetevi i pantaloni lunghi per non graffiarvi le gambe.
(君たちは)もし森へ行くなら足を引っかいたりしないよう長ズボンを履いた方がいいよ。 - Una crema solare è molto utile in montagna per evitare il rischio di scottature.
日焼け止めクリームは山での日焼けのリスクを防ぐためにとても役立つ。 - I bastoncini da trekking aiutano a diminuire la fatica della camminata.
トレッキングポールはウォーキングの疲労軽減の助けとなる。 - Visto che la strada è scivolosa, andate piano.
道は滑りやすいので(君たち)ゆっくり行きな。 - Ci siamo persi (perse).
私たちは道に迷いました。(persi は複数で男性がいる場合、perse は女性のみの複数) - Potete indicare dove siamo sulla mappa per favore?
(君たち)私たちがどこにいるのか地図上で指し示してくれませんか? - Quest’autobus va alle Tre Cime di Lavaredo?
このバスはトレ・チーメに行きますか? - Quanto tempo ci vuole per arrivare al prossimo rifugio?
次の小屋まであとどのくらいかかりますか? - Si possono comprare dei biglietti qui?
ここで切符は買えますか? - Un biglietto andata e ritorno per due persone, grazie.
往復の切符、二人分お願いします。 - Fino a che ora è in servizio l’autobus?
何時までバスはありますか? - L’orario del servizio degli autobus cambia dal 23 settembre.
バスの運行ダイヤは9月23日から変更になる。
Cucina di montagna
山の郷土料理
旅行で楽しみのひとつが食事。ドロミテ地方での郷土料理は Casunziei di rape rosse カスンツィエイ・ディ・ラーペ・ロッセ(赤カブの入った半月型ラビオリ)や Canederli in brodo カネーデルリ・イン・ブロード(燻製ハムやチーズを丸めたパン団子のスープ)、フェンネル入りのパンなどがあります。al ragù ラグーも豚肉などのおなじみのお肉以外に、山岳地方ならではの鹿肉がメニューに載っていることがあります。美味しい郷土料理を食べて素敵な旅ができますように。
- formaggio チーズ
- burro fuso 溶かしたバター
- brodo スープ
- affumicato 燻製した
- fritto 揚げた
- uovo 卵
- orzo 大麦
- cipolla 玉ねぎ
- spinaci ほうれん草
- funghi キノコ類
- porcini ポルチーニ茸
- tartufo トリュフ
- anatra 鴨
- cervo 鹿
- cinghiale イノシシ
- lamponi ラズベリー
- mele リンゴ
- torta (タルト)ケーキ
Al rifugio in Dolomiti
山小屋での会話
Ryo (日本人留学生) と Francesca (コルティナの友人) が Monte Faloria のロープウェイで山小屋に向かう途中の会話。
👨🏻 Ryo: Francesca, quanto tempo ci vuole per arrivare al rifugio dalla funivia?
フランチェスカ、ロープウェイから山小屋までどれくらいかかる?
👩🏻 Francesca: Trenta minuti circa, sul Sentiero Naturalistico. Hai le scarpe da montagna, vero?
30分くらいかな、Sentiero Naturalistico の道よ。登山靴は履いてるよね?
👨🏻 Ryo: Sì, e ho anche i bastoncini da trekking. Però ho dimenticato la borraccia in albergo.
うん、トレッキングポールも持ってる。でも水筒をホテルに忘れちゃった。
👩🏻 Francesca: Tranquillo, al rifugio si può comprare l’acqua. Mettiti la crema solare, qui a 2000 metri il sole è forte.
大丈夫、山小屋で水は買えるよ。日焼け止めを塗って、ここ2000mでは日差しが強いから。
👨🏻 Ryo: Guarda, là c’è la location di Cliffhanger! Posso fare una foto?
見て、あそこに『クリフハンガー』のロケ地があるよ!写真撮ってもいい?
👩🏻 Francesca: Certo. Ma stai attento al bordo, è scivoloso. Andate piano, mi raccomando.
もちろん。でも端には気をつけて、滑りやすいから。ゆっくり行ってね。
👨🏻 Ryo: Per pranzo, cosa mi consigli al rifugio? Vorrei provare qualcosa di tipico.
お昼は、山小屋で何がおすすめ?郷土料理を試してみたいな。
👩🏻 Francesca: Prendi i casunziei di rape rosse o i canederli in brodo. Sono i piatti tipici delle Dolomiti.
赤カブのカスンツィエイか、ブロードに入ったカネーデルリを頼んで。ドロミテの郷土料理だよ。
会話のポイント
- Quanto tempo ci vuole per…?「〜にどのくらい時間がかかる?」、A2 旅行で最頻出フレーズ。per + 不定詞 をつけて目的を表します。
- si può comprare「買える」、si + 動詞3人称で「〜できる」一般的な可能を表現。看板の Si parla italiano(イタリア語通じます)と同じ構文。
- Mettiti la crema solare「日焼け止めを塗って」、命令形 tu + 再帰代名詞 ti。Stai attento(気をつけて)も命令形です。
- Andate piano「ゆっくり行きな」、voi 命令形。複数人や敬称で使います。山では仲間にもガイドにも頻出。
Mini-sfida
ミニチャレンジ 🎯
次の5問をイタリア語に訳してみましょう。山やバス停で実際に使う表現です。
1. 「次の山小屋までどれくらい時間がかかりますか?」
2. 「往復切符を二人分お願いします。」
3. 「私たちは道に迷いました。」(男女混合グループ)
4. 「このバスはトレ・チーメに行きますか?」
5. 「日焼け止めは山でとても役立つよ。」
答えを見る / Vedi tutte le risposte
1. Quanto tempo ci vuole per arrivare al prossimo rifugio?、ci vuole(単数)が決まり文句。
2. Un biglietto andata e ritorno per due persone, grazie.、切符は1枚でも per due persone「二人分」と言えば通じます。
3. Ci siamo persi.、perdersi は再帰動詞。男性または男女混合では persi、女性のみだと perse。
4. Quest’autobus va alle Tre Cime di Lavaredo?、andare a + 場所。複数の山なので alle。
5. La crema solare è molto utile in montagna.、in montagna は冠詞なし、「山では」の決まり表現。
Domande frequenti
よくある質問
<!– wp:rank-math/faq-block {"questions":[{"id":"faq-jp-18401-1","title":"ドロミテへ行くベストシーズンはいつですか?","content":"トレッキング目的なら6月下旬から9月中旬がベスト。リフトや山小屋(rifugio)の多くがこの期間に営業します。冬は12月から3月のスキーシーズンで、Cortina d’Ampezzo は2026年冬季五輪の開催地として注目されています。5月と10月はリフト運休(fuori servizio)が多いので避けた方が無難です。”,”visible”:true},{“id”:”faq-jp-18401-2″,”title”:”トレ・チーメ・ディ・ラヴァレードへの行き方は?”,”content”:”
コルティナ・ダンペッツォから夏季限定の路線バスで Rifugio Auronzo まで直行できます。バス停で Quest’autobus va alle Tre Cime di Lavaredo?(このバスはトレ・チーメに行きますか?)と聞けば確認できます。Rifugio Auronzo から3つの山を一周する sentiero(小道)は約3時間。scarpe da montagna(登山靴)必須です。”,”visible”:true},{“id”:”faq-jp-18401-3″,”title”:”イタリア語が話せなくても山岳地帯は旅行できますか?”,”content”:”
コルティナや観光地の rifugio では英語も通じることが多いですが、バス運転手や地元の人はイタリア語のみ話す場合が多いです。Quanto tempo ci vuole…?(どれくらいかかりますか)や Un biglietto andata e ritorno(往復切符)など、A2 レベルのフレーズを10個ほど覚えておくと旅が格段にスムーズになります。”,”visible”:true},{“id”:”faq-jp-18401-4″,”title”:”山小屋(rifugio)では何が食べられますか?”,”content”:”
ドロミテ地方の rifugio では casunziei di rape rosse(赤カブの半月型ラビオリ)、canederli in brodo(パン団子のスープ)、polenta、鹿肉のラグー(cervo al ragù)など、本格的な郷土料理が楽しめます。フェンネル入りのパン、ポルチーニ茸、ラズベリーのタルトもこの地域の名物です。”,”visible”:true},{“id”:”faq-jp-18401-5″,”title”:”funivia と seggiovia の違いは何ですか?”,”content”:”
funivia(フニヴィーア)は箱型のロープウェイ、seggiovia(セッジョヴィーア)は屋根のないチェアリフトを指します。ドロミテでは両方が混在しているので、切符を買うときに看板の表記を確認しましょう。Col de Varda は seggiovia、Monte Faloria は funivia です。”,”visible”:true},{“id”:”faq-jp-18401-6″,”title”:”ドロミテで日本語ガイドはありますか?”,”content”:”
個人ガイドは限られますが、コルティナ観光案内所(ufficio turistico)で英語のマップが手に入ります。日本人学習者向けには Dante Learning の A2-B1 オンラインコースで「山と旅行のイタリア語」を実践会話で扱っています。出発前にトレッキング イタリア語の基本フレーズを身につけておくと現地で安心です。”,”visible”:true}]} /–>











