Trieste-トリエステ~その2~

トリエステ-Trieste

スロベニアとの国境にあるイタリア最北東の町、トリエステ。アドリア海に面したイタリア統一広場はヨーロッパ最大の大きさを誇る。この広場から丘のへ向かうとカテドラルが、そして海沿いを行くとミラマーレ城がある。

Trieste-2-miramare-600x275-up今回のブログはトリエステの散策~第二弾!。第一弾はこちらをご覧ください。

スロベニアとの国境近くにあるアドリア海に面したトリエステ。東ヨーロッパに近いこの町はオーストリア=ハンガリー帝国やナポレオン率いるフランス軍、ユーゴスラビアなどの国々の支配下に置かれたため独特な町になった。
トリエステの最大の見どころのひとつとも言える海に面したヨーロッパ最大の広場、イタリア統一広場(Piazza Unità d’Italia)で一息入れたら坂道を上がり丘の上へ行こう。

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途中突然現れる紀元前に建設が始まったローマ劇場。周囲が普通の建物なのであまり趣がないがないよりかはいい。古代遺跡はローマ劇場の他にも狭い通りに突如現れる紀元前に建てられたリッカルドのアーチがある。

結構な勾配を一歩一歩上がるとサン・ジュスト聖堂が現れる。サン・ジュスト聖堂はトリエステのカテドラルであり町にとって最も重要な教会だ。6世紀にローマ時代からあった建物を利用して聖堂が立てられた。その後9~11世紀に2つの聖堂になり14世紀にはこの2つの聖堂が融合され1つになり現在の形になった。
教会外部には美しいバラ窓とトリエステの守護聖人である聖ジュストの像がある。内部にある祭壇と後陣の天井にあるビサンチン風のモザイクは必見だ。床にも一部6世紀のモザイクが残されている。この町を象徴するかのように再建、融合を重ね今に至るサン・ジュスト聖堂は是非訪れてほしい。丘の上から眺めるトリエステの町並みとアドリア海の景色は素晴らしい。

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サン・ジュスト聖堂の直ぐ横にはローマ遺跡がありその先にサン・ジュスト城(Castello di San Giusto)がある。現在は武器博物館となっているがもともとは侵略が続いたトリエステの町を守るための要塞として使用されていた。武器博物館の入り口前には市庁舎の鐘を鳴らすムーア人のオリジナルが迎えてくれ、壁には様々な紋章が飾られており、ハプスブルグ家の双頭の鷲やトリエステの紋章も見られる。

徒歩で回れる見どころの他に忘れてならないのがミラマーレ城(Castello di Miramare)。旧市街からもバスが出ているのでアクセスはしやすい。駐車場を過ぎ、アドリア海を横に眺めながら木のアーチに囲まれた道を行くと岬にミラマーレ城が現れる。城に辿り着くまでの崖に面した壁にはこの城の主人であったマクシミリアン大公の“M”の刻印が見られる。

ミラマーレ城はハプスブルグ家のマクシミリアン大公(イタリア語ではマッシミリアーノ)と妻であるシャルロッテ王女(カルロッタ)のために1856~1860年に立てられた白亜の城。豪華な生活を垣間見ることができるがマクシミリアン大公とシャルロッテがミラマーレ城で過ごした時間は僅かであり幸せな生活ではなかったそうだ。公開されている城内の豪華な生活もなんだか悲しく感じる。
またミラマーレ城は第二次世界大戦後、トリエステが国連連合軍管理下に置かれていた際にはアメリカ軍本部が置かれていた場所でもあり庭に記念碑がある。
ミラマーレ城の正面には立派な庭とひな壇式の庭園がある。アドリア海はとても澄んでいて魚やアヒル達が気持ちよさそうに過ごしている。庭園内は入場無料だが城内入場は有料である。

独特な歴史背景をもつトリエステは魅力的だ。町並みも食べ物もいつもと違ったイタリアを楽しめる町だ。旧市街でのスポットの他にトリエステ周辺にはグロッタ・ジガンテなどの大きな洞窟が沢山ある。このグロッタ・ジカンテ(Grotta Gigante)は観光洞窟では世界最大のもの。まだ実現していないが一度は訪れてみたい。

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Mariko & Riccardo
留学経験や豊富なイタリア語教授経験を活かし、小さなスクールならではのアットホームで個々のニーズに対応したサービス提供をモットーとする。 無類の猫好き、そして美味しいものが大好きでイタリアや日本の食文化をこよなく愛する。最近は食への探求心から家庭菜園でズッキーニやちょっと珍しいトマトを栽培中

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