イタリア語文法 ≫ –大過去-trapassato prossimo-
大過去は直説法・複合時制の一つです。この大過去はある時点の過去よりも更に遡って完了した過去の出来事を述べるときに使われます。
近過去、半過去、遠過去・・・などに続きまだ”過去”という文字がつく時制があるのかと一瞬引いた人もいるかもしれません。でも心配することはありません。例文を見てみると”あ~、そうね、過去を表現するときにこういう時間表現もあるか。”と納得すると思います。それでは早速”大過去”の解説を始めましょう。
◆大過去-trapassato prossimo-の用法◆
大過去はある時点の過去を基準とした時よりも更に遡って起こった過去について述べるときに使います。ある時点の過去は近過去(passato prossimo) や半過去で示されたり、過去を表す語句(例えば;ieri 昨日/ la settimana scorsa 先週 など)等が使われます。 例として
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Avevo studiato ma non ho superato gli esami universitari
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Avevo lavorato tanto ed ero stanco.
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Quando i soldati americani arrivarono, la guerra era già finita.
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Non avevo mai assaggiato un pescie crudo prima di ieri.
上記の例文は;
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近過去(Passato Prossimo)と;勉強したが、大学の試験に通らなかった。(「勉強した」行為は大学に通らなかった行為よりも更に過去のこと)
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半過去(Imperfetto)と;たくさん働いたので私は疲れていた。(「働いた」行為は疲れていた状態よりも更に過去のこと)
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遠過去(Passato Remoto)と;アメリカ兵達が到着したときには戦争は終わっていた。(「到着」の行為よりも更に過去の時点で戦争は終わっていた。)
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過去を示す語句と;昨日まで生魚を食べたことがなかった。
◆大過去の作り方◆
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【avere 半過去+ 過去分詞】 (例; Ho finalmente visto il film che tu mi avevi consigliato di vedere. 君が勧めてくれた映画をようやく見ました。)
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【essere半過去 + 過去分詞】 (例; Quando sono arrivata all stazione, il treno era già partito. 私が駅に着いたときにはもう既に電車は出発していた。)
※どちらの助動詞(avere, essere)を使うかは動詞の種類によって異なります。どちらを使うかは近過去のときと同じルールです。詳細は近過去のブログ(助動詞としてのavereとessere)を見てください。
◆大過去の活用表◆
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