ゴツゴツとして奇妙でありながら美しい形のロマネスコという野菜。色は黄緑色で日本では形がサンゴに似ていることから“黄緑サンゴ”とも呼ばれています。 見た目が個性的なこの野菜についての美味しいブログをお楽しみください。
ゴツゴツしたその姿はサンゴというより個人的には恐竜の角に見えてしまうロマネスコ。イタリア語ではbroccolo romanesco(ブロッコロ・ロマネスコ) またはbroccolo romano(ブロッコロ・ロマーノ)という名前。名前にブロッコリーという文字がある通りブロッコリーとカリフラワーを掛け合わせて作られたものです。名前と味はブロッコリー寄りですが植物学分類はカリフラワーに属します。
2つの野菜を掛けあわせてできたこの野菜はかなり昔からあり文献にもその証拠が残っています。
1834年にGiuseppe Gioachino Belliというローマの有名な詩人が彼の作品の中でこの『ロマネスクは昔ローマの田舎町を中心に栽培・販売されていた』と記しています。
食するところは未熟な花蕾と茎の部分。低カロリーで栄養価もとても高く特にビタミンC、カルシウム、繊維を含み整腸作用の他、消化器系の癌を遠ざける効能があります。ただしお腹の具合が悪く炎症を起こしているときはお腹の膨張や下痢を助長する可能性があるので控えた方がよし。
調理するときに気をつける点としてはビタミンCを始めとしたその他のビタミン群は加熱に弱く30分以上加熱するとせっかくのビタミン群がかなり減少するので加熱時間に要注意。
調理方法は大体ブロッコリーと同じ感覚ですれば美味しい一品ができます。ブロッコリー同様、茹でたり蒸したりするときの独特のにおいが気になるという場合はレモン汁や食酢(リンゴ酢もお勧め)を少し加えると独特な臭みが軽減されます。
保存としては購入後、切ったりせずそのままの冷蔵庫の野菜室にいれること。茹でた後は痛みやすいので早めに消費してください。
旬は10月から3月下旬なのでこの時期に食べるのがより美味しさを楽しめます。
日本でも販売している八百屋さんやスーパーがあります。お試しください。
🥦 役立つ単語 🧄
野菜編
- verdura 野菜
- asparago アスパラガス
- aglio ニンニク
- carota 人参
- cavolo キャベツ
- cavolfiore カリフラワー
- carciofo アーティチョーク
- fagiolo インゲン豆
- fava そら豆
- pisello エンドウ豆
- melanzana 茄子
- patata じゃがいも
- cipolla 玉葱
- peperone パプリカ
- porro 長ネギ
- zucca カボチャ
- zucchina ズッキーニ
- cetriolo キュウリ
- finocchio フェンネル
- lattuga レタス
- rucola ルッコラ
- sedano セロリ
🍒 役立つ単語 🥝
フルーツ編
- frutta 果物
- ciliegia サクランボ
- kiwi キウイ
- ananas パイナップル
- albicocca あんず
- anguria スイカ
- arancia オレンジ
- banana バナナ
- mela リンゴ
- pera なし
- pesca 桃
- mango マンゴー
- fragola イチゴ
- fico イチジク
- melone メロン
- pompelmo グレープフルーツ
- limone レモン
- mandarino みかん
- melagrana ザクロ
- lampone ラズベリー
- mirtillo ブルーベリー
- prugna プルーン
- uva 葡萄
- cachi 柿
イタリアへ行く機会があれば現地のスーパーに行ってみてください。イタリアの、そしてイタリアの日常生活を感じられることでしょう。
日本ではあまり馴染みがない野菜やフルーツを目にすることがあります。イタリアでは青果やパンなどは計り売りが殆どです。そのためセロリや茄子などのお野菜などはビニール手袋を使い必要な分だけを小分けのビニール袋に入れて購入します。ビニール手袋をつけて商品を触るので衛生面でもきちんとしています。
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