直接補語の非強勢形と強勢形 – Pronomi diretti (atoni e tonici)

直接補語には非強勢形と強勢形 があります。直接補語は動詞の目的語になる代名詞ですがその代名詞を強調したい場合に強勢形を使います。例文と音声テキストで理解を深めていきましょう。


直接補語(Pronomi diretti)は動詞の目的語となる代名詞で ”誰を?”/”何を?”という疑問文に対しての答えに相当します。

非強勢形強勢形
iomime
tutite
lui/leilo / lalui / lei
Lei(敬語)LaLei
noicinoi
voivivoi
loroli / leloro
2つのタイプの直接補語

まずは直接補語を理解するためこちらの例文を見てください。

  1. Mangio un gelato. 
    私はジェラートを食べる。
  2. Porto mia madre al  cinema. 
    私の母を映画に連れて行く。

日本語でも目的語が何なのかわかっている場合は名詞を繰り返していうのではなく省略します。上記の文章の目的語、つまり gelato 又は mia madre を直接補語(=直接補語人称代名詞 pronome diretto 又は pronome complemento direttoという)で言い換えると;

  1. Lo mangio. 
    私はそれを食べる。
  2. La porto al cinema. 
    彼女を映画に連れて行く。

直接補語がどれになるかは(代)名詞の性と数によって異なります。
例文の ジェラート gelato は男性名詞・単数であるため直接補語 lo に置き換わり、私の母 mia madre は女性名詞・単数であるため直接補語 la に置き換えることができます。


直接補語は「人」だけでなく「物」も含まれているます。よって三人称の直接補語 lo,la, li, le が必ずしも人とは限らないので注意してください。

それでは直接補語である強勢形と非強勢形はどのように異なるのか違いをみていきましょう。

1. 直接補語の強勢形 (pronomi diretti tonici): 

直接補語つまり文章中の目的語を強調するときに使う形。強勢形の直接補語は動詞の後に置かれます。
この強勢形は人である直接補語である場合には使えますが、物には使えないということを押さえておきましょう。

  1. Mangio il gelato. ⇒  Mangio lui.  
    ジェラートは人ではないので強勢形は使えない
  2. La porto al cinema. ⇒  Porto LEI al cinema.
    私は(他の誰でもなく)彼女を映画に連れて行く。

2. 非強勢形 (pronomi diretti atoni):

通常の文で直接補語を使う場合は上記の例文にあるように直接補語は動詞の前に置かれます。強勢形よりもフレーズ音の流れがスムーズな非強勢形の方がよく使われる。

  • La porto al cinema.
    私は彼女を映画に連れていく。(この場合、”彼女”はだれなのか既に会話で明らかであり特に強調する必要がないので代名詞である直接補語の非強勢形で置き換えている)

直接補語の非強勢形の例文と音声テキスト


  1. Guardi spesso la tivù? – Sì, la guardo tutti i giorni.
    よくテレビを見る?-うん、毎日見るよ。
  2. Stai cercando un lavoro? – Sì, lo sto cercando.
    仕事を探しているの?- はい、探しています。
  3. Mi chiami stasera? – No, ti chiamo domani.
    今晩私に電話をしてくれる?-いや、明日電話する。
  4. Ci invitate alla festa? – Sì, vi invitiamo.
    私達をパーティーに呼びますか?-はい、招待します。
  5. Hai comprato le fragole?  – No, non le ho comprate.
    苺を買った?-いや、買わなかった。
  6. Avete visto i miei figli? – Sì. Li abbiamo visti in piazza.
    私の子供達を見ましたか?-えぇ、広場で彼らを見ました。

※代名詞を直接補語に置き換える以外に日本語ではその直接補語すらも省略していう傾向がある。イタリア語では直接補語を忘れずに。

※直接補語人称代名詞は近過去の場合は助動詞のavereの前に置かれます。注意すべき点として近過去などと組み合わせて使う時、avere+[過去分詞]の部分の過去分詞がlo,la,li,leといった三人称の直接補語人称代名詞の影響を受けるということです。

例えば上記例文でいうと

5)Hai comprato le fragole?  – No, non le ho comprate.

6)Avete visto i miei figli? – Sì. Li abbiamo visti in piazza.


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    Mariko & Riccardo
    留学経験や豊富なイタリア語教授経験を活かし、小さなスクールならではのアットホームで個々のニーズに対応したサービス提供をモットーとする。 無類の猫好き、そして美味しいものが大好きでイタリアや日本の食文化をこよなく愛する。最近は食への探求心から家庭菜園でズッキーニやちょっと珍しいトマトを栽培中

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