イタリアには夏時間があり毎年3月最終日曜日に時計の針を一時間進ませる。夏時間中はイタリアと日本の時差は7時間。日本には導入されていないシステムだがどのような背景があるのか・・・
日本では導入されていない夏時間(ora legale)。イタリアをはじめとする欧米では3月になると時計の針を1時間進める。イタリアを含む欧州では3月最終日曜日に夏時間に入る。
2015年3月25日現在、イタリアと日本の時差は8時間あるが3月29日・日曜日の午前2時(イタリア現地時間)に午前3時に時計の針を進めるため時差は7時間となる。イタリアでの夏時間は3月最終日曜日に始まり、10月最終日曜日に終了する、つまり夏時間は7ヶ月あるわけだ。
では一体いつからこの夏時間があるのだろうか。
イタリアで初めて夏時間 ora legale が導入されたのは第一次世界大戦中だった1916年。その後一時廃止時期が度々あったものの1966年に正式に夏時間制度が導入された。
正式に導入されたこの年から1980年までは5月~9月の4ヶ月間だった。1981~1995年には3月最終日曜日から9月最終日曜日の6ヶ月間へと変更された。そして1996年より現在の夏時間期間へと移行したのだ。
日本人には馴染みのない夏時間。でも実は日本でも敗戦後1950年前後の数年間夏時間が導入されていたというからちょっと驚き。日本ではほぼ無かった夏時間がなぜイタリアをはじめとする各国で導入されているのか。
日照時間が長くなる3月~10月の間に時計の針を1時間進めることにより自然の光を利用し、節電になるのが大きな理由。イタリアでは60~70年代エネルギー危機の不安があったため1966年には正式に夏時間を取り入れたのだ。
その他の理由として日照時間が長いことにより活動も盛んになり経済が活発化するから。確かに夏場ヨーロッパを訪れるといつまでも明るい日中が続くので夜になっていたことを忘れてしまうことがよくある。
夏時間導入には長所だけではない。短所として公共機関の時刻表の混乱やITシステムのアップデートなど厄介なこともある。夏時間又は冬時間導入時期にイタリアに行くときには注意が必要だ。
慣れない ora legale とはいえ1時間でも時差が縮まることで何となくイタリアがより身近に感じるのは私だけだろうか。春の訪れを知らせる復活祭 Pasqua と共に暖かい春、そして気持ちのよいカラッとした太陽が照る夏を満喫できる夏時間開始!
- ora legale 夏時間
- lancetta (時計や計りの)針
- orologio 時計
- abolire 廃止する
- stabilire 制定する
- vantaggio 長所
- svantaggio 短所
- energia elettrica 電気エネルギー
- risparmiare 節約する
- attività 活気、活動
L’ora legale nel 2015 comincia il 29 marzo domenica, e finisce il 25 ottobre. La differenza di orario tra Italia e Giappone sarà di 7 ore.
2015年3月29日の日曜日に夏時間に入り、10月25日に終了する。夏時間期間、イタリアと日本の時差は7時間になる。
更新情報;2020年夏時間は3月29日に開始 domenica 29 marzo alle ore 02:00 (notte tra sabato e domenica), 10月25日に終了(domenica 25 ottobre alle ore 03:00)
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