イタリア語で体調・健康を伝えよう|La Salute 語彙&フレーズ完全ガイド
旅先で体調を崩したとき、薬局や病院で正確に症状を伝えられれば、それだけで不安がずっと和らぎます。イタリア語 体調表現の核となる名詞・形容詞・動詞60語と、「Ho mal di testa(頭が痛い)」「Mi sento male(気分が悪い)」などのフレーズを音声付きで学んでいきます。この記事でイタリア語 体調表現の基本を一気にマスターできます。
📋 Cosa impareremo oggi / 今日学ぶこと
まず、この記事のテーマ「salute(サルーテ)」という言葉について少しだけ。「健康」という意味のこの単語は、イタリアでは「乾杯!」としても使います。グラスを持ち上げて Salute!、くしゃみをした人に向かって Salute! と言えば「お大事に」。同じ言葉が場面によって意味を変えるのは、いかにもイタリア語らしいですね。
イタリア語の「salute」の定義については、Treccani(トレッカーニ)の語彙辞典にも丁寧な解説が載っています。語源はラテン語の salus(安全・幸福)で、健康と福祉の両方の概念を含む言葉です。
さて、本題に入りましょう。体の不調をイタリア人に伝えるとき、最低限覚えておきたいことがあります。イタリアで救急車を呼ぶ番号は 118。道を歩いている人に「Mi può chiamare un’ambulanza?(救急車を呼んでいただけますか?)」と頼むことも一つの方法です。言葉の準備があるだけで、いざというときに大きな違いが生まれます。体の部位の名前についてはこちらのレッスンも参考にしてください。
Vocabolario base: i nomi
基本語彙:健康に関する名詞
健康・病気・治療に関するイタリア語の名詞を20語まとめました。「salute(健康)」「malattia(病気)」「cura(治療)」の3語が会話の柱です。音声を聞いてから声に出してリピートすると発音が定着します。
健康に関する語彙を学ぶ際、まず押さえておきたいのは 名詞の性(男性・女性) です。例えば「la salute(女性名詞)」「il dolore(男性名詞)」のように定冠詞とセットで覚えると、後々の活用が楽になります。
- salute (f.) = 健康
- malattia (f.) = 病気・疾患
- cura (f.) = 治療
- dolore (m.) = 痛み・苦痛
- paziente (m./f.) = 患者
- febbre (f.) = 熱
- medicina (f.) = 薬・医学
- male (m.) = 苦痛・病気
- vomito (m.) = 嘔吐
- visita (f.) = 診察・訪問
- medico (m.) = 医師
- raffreddore (m.) = 風邪
- allergia (f.) = アレルギー
- frattura (f.) = 骨折
- infermiera (f.) = 看護師
- farmacia (f.) = 薬局
- tosse (f.) = 咳
- ferita (f.) = 傷・怪我
- terapia (f.) = 治療・療法
- ospedale (m.) = 病院
ひとつ補足しておくと、「medicina」は「薬」と「医学」の両方の意味で使います。「Hai una medicina per il mal di testa?(頭痛の薬はありますか?)」のように薬局でよく使う場面があります。また「male」は「痛み」を表す名詞でもあり、「Che male!(痛い!)」という感嘆の表現でも使います。
Aggettivi per la salute
体調を表す形容詞
「腫れている」「青白い」「慢性の」など、状態を正確に伝えるためには形容詞が欠かせません。イタリア語の形容詞は名詞の性・数に合わせて語尾が変化します。例えば「stanco(疲れた)」は男性形で、女性なら「stanca」になります。まずは以下の20語をそのまま覚えてください。
- gonfio = 腫れた
- rotto = 折れた・壊れた
- malato = 病気の
- sano = 健康な
- pallido = 青白い・血色の悪い
- debole = 弱い
- stanco = 疲労した
- stressato = ストレスが溜まった
- esausto = 疲弊した
- liquido = 液状の
- acuto = 鋭い・急性の
- infettivo = 感染性の
- doloroso = 苦痛を伴う
- grave = 深刻な・重篤な
- resistente = 抵抗力のある
- cronico = 慢性の
- recidivo = 再発の
- anemico = 貧血の
- attivo = 活発な
- contagioso = 伝染性の
覚えておこう:acuto と cronico
医者に症状を説明するとき、この2語はよく聞かれます。
- un dolore acuto = 急性の激しい痛み(突然始まった痛み)
- un dolore cronico = 慢性的な痛み(長期間続く痛み)
「È un dolore acuto o cronico?(急性ですか慢性ですか?)」と聞かれたら、答えられるようにしておきましょう。
Verbi: dal medico all’ambulanza
動詞:医療現場で使う言葉
医療関連の動詞には専門的なものも含まれますが、「guarire(回復する)」「ammalarsi(病気になる)」「riposare(休む)」など日常でも使う動詞も多くあります。特に「prevenire(予防する)」はイタリアのことわざ「Prevenire è meglio che curare.(予防は治療に勝る)」の中にも登場します。
- curare = 治療する
- bendare = 包帯で巻く
- suturare = 縫合する
- disinfettare = 消毒する
- guarire = 回復する・治る
- sedare = 鎮静させる
- ricoverare = 入院させる
- soccorrere = 救う・助ける
- prescrivere = 処方する
- amputare = 切断する
- dimettere = 退院させる
- drenare = 膿を出す
- ingessare = ギプスをつける
- peggiorare = 悪化する
- svenire = 気絶する
- soffrire = 患う・苦しむ
- ammalarsi = 病気になる
- riposare = 休む
- prevenire = 予防する
- vomitare = 吐く
“Ho mal di…” / 「〜が痛い」の2通りの言い方
イタリア語で「〜が痛い」を表現するには主に2つのパターンがあります。どちらも正しいので、両方を知っておくと便利です。
パターン1:avere + mal di + 体の部位
日常会話でよく使う言い方です。定冠詞は省略することもできます。
- Ho mal di testa. = 頭が痛い。
- Ho il mal di testa. = 頭が痛い。(定冠詞あり。どちらも正しい)
パターン2:mi fa male + 定冠詞 + 体の部位(単数)
mi fanno male + 定冠詞 + 体の部位(複数)
こちらは「〜が私を痛めている」というニュアンスです。部位が単数か複数かで動詞が変わります。
- Mi fa male la mano destra. = 右手が痛い。(単数)
- Mi fanno male gli occhi. = 両目が痛い。(複数)
次に「Ho mal di…」の形で使える体の部位の一覧です。全部音声付きなので、声に出して練習してみてください。
- 頭痛 = mal di testa
- 腰痛 = mal di schiena
- 咽頭痛 = mal di gola
- 歯痛 = mal di denti
- 胃痛 = mal di stomaco
- 船酔い = mal di mare
- 耳痛 = mal d’orecchie
- 心疾患 = mal di cuore
- 肝疾患 = mal di fegato
- 腎疾患 = mal di reni
- 頚部痛 = mal di collo
- 下肢痛 = mal di gambe
Come descrivere i sintomi
イタリア語 体調表現:症状の伝え方
「〜が痛い」以外にも、体調の変化を伝えるイタリア語 体調表現はたくさんあります。以下のフレーズは薬局や診察室で特に役に立つものです。覚えておくと、緊急時に落ち着いて説明できます。
- Mi sento male. = 気分が悪いです。
- Mi sento stanco/a. = 疲れを感じます。
- Ho la febbre. = 熱があります。
- Ho il raffreddore. = 風邪をひいています。
- Ho la nausea. = 吐き気がします。
- Ho la tosse. = 咳が出ます。
- Ho il naso che cola. = 鼻水が出ます。
- Ho un dolore qui. = ここが痛いです。(指で指しながら)
- Ho un’allergia a… = 〜にアレルギーがあります。
- Non riesco a dormire. = 眠れません。
不安なとき、外国語はなかなかすんなり出てきません。でも「Mi sento male(気分が悪い)」と「Ho un dolore qui(ここが痛い)」の2フレーズさえ言えれば、まず伝わります。そこから医師が詳しく聞いてくれます。

体の各部位についてはイタリア語で体の部位を学ぶレッスンも合わせて読むと、症状をより正確に伝えられるようになります。また、花粉症など特定のアレルギーについてはアレルギーに関するイタリア語のレッスンも参考にしてください。
Gli specialisti italiani
イタリアの専門医の種類
イタリアでは「medico di base(かかりつけ医)」に最初に相談するのが一般的です。必要があれば専門医への紹介状(impegnativa)を出してもらえます。以下が主な専門医の名前です。
- ospedale = 病院
- pronto soccorso = 救急救命室
- ambulanza = 救急車
- analisi = 検査
- internista = 内科医
- chirurgo = 外科医
- ginecologo = 婦人科医
- pediatra = 小児科医
- cardiologo = 心臓専門医
- ortopedico = 整形外科医
- otorinolaringoiatra = 耳鼻咽喉科医
- oculista = 眼科医
- dermatologo = 皮膚科医
- radiologo = 放射線専門医
💡 otorinolaringoiatra(耳鼻咽喉科医)の発音は【オトリノラリンゴイアートラ】。長い単語ですが、イタリアでは普通に日常会話で使われます。略して「otorinolaringoiatra」が標準ですが、会話では「otoiatra」や「otorino」と短縮することもあります。
イタリアの薬局(farmacia)では薬剤師(farmacista)が症状を聞いて適切な薬を勧めてくれます。街のお店の種類についてはイタリアのお店・negozi のレッスンも参考にしてください。
Attenzione: errori da evitare
日本人がよくする間違い
❌ 間違い 1:「febbre alta」の形容詞の性
「高熱」を言いたいとき、「Ho la febbre alta.」が正しい表現です。febbre は女性名詞なので形容詞も女性形 alta を使います。「Ho la febbre alto」は間違いです。
❌ 間違い 2:「Mi fa male」の動詞の数一致
「目が痛い」を「Mi fa male gli occhi」と言うのは間違いです。gli occhi(両目)は複数なので「Mi fanno male gli occhi」が正しい表現です。単数・複数に合わせて fa / fanno を変えましょう。
❌ 間違い 3:「Ho dolore alla testa」と「Ho mal di testa」の使い分け
どちらも「頭が痛い」ですが、「Ho mal di testa」のほうが日常会話では自然です。「Ho dolore alla testa」は医師が使う少し改まった言い回しです。薬局やカジュアルな会話では「Ho mal di testa」を選んでください。
Dialogo: in farmacia
会話:薬局で
体調不良でイタリアの薬局を訪れた場面です。
👨🏻 Kenji: Buongiorno. Mi sento male. Ho mal di testa e un po’ di febbre.
👩🏻 Giulia: Mi dispiace. Da quando ha questi sintomi?
👨🏻 Kenji: Da stamattina. Ho anche il naso che cola.
👩🏻 Giulia: Sembra un raffreddore. Ha allergie a qualche medicinale?
👨🏻 Kenji: No, non ho allergie. Cosa mi consiglia?
👩🏻 Giulia: Le do un antipiretico per la febbre e uno sciroppo per il naso. Se la febbre non passa in 48 ore, vada dal medico.
👨🏻 Kenji: Grazie mille. Quanto costa?
👩🏻 Giulia: In tutto dodici euro.
📝 ポイント解説
- Da stamattina = 今朝から(いつから続いているかを伝える表現)
- antipiretico = 解熱剤
- sciroppo = シロップ(液体の薬)
- vada dal medico = 医者に行ってください(congiuntivo形で丁寧な命令表現)
- In tutto = 合計で
🎯 Mini-sfida: 次の文をイタリア語に訳してみてください。
- 1. 私は背中が痛いです。(「avere + mal di」を使って)
- 2. 彼女は熱があります。
- 3. 「外科医」をイタリア語で言ってみよう。
- 4. 「両足が痛い」を「mi fanno male」を使って表現してみよう。
Risposte: 1. Ho mal di schiena. / 2. Lei ha la febbre. / 3. chirurgo / 4. Mi fanno male le gambe.
今日学んだイタリア語 体調表現を使えば、薬局での会話や医師への症状説明がぐっとスムーズになります。「Mi sento male」「Ho mal di testa」「Ho la febbre」の3フレーズを声に出して繰り返し練習してみてください。道に迷ったときのイタリア語表現についてはこちらのレッスンも参考になります。
Dante-Learning
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イタリア語で「頭が痛い」はどう言いますか?
「頭が痛い」は2通りの言い方があります。日常会話でよく使うのは「Ho mal di testa.」です。もう一つ「Mi fa male la testa.」も正しい表現で、少しフォーマルなニュアンスがあります。どちらも薬局や病院で通じます。
「Ho mal di testa」と「Mi fa male la testa」の違いは何ですか?
「Ho mal di testa」は決まり文句のような日常表現で、特定の痛みを指すのに使います。「Mi fa male la testa」はより直訳的で「頭が私を痛めている」という構造です。どちらも正しく意味は同じですが、「Ho mal di…」のほうが話し言葉でよく使われます。
イタリアで救急車を呼ぶ番号は?
イタリアの救急車の番号は118です。EU共通番号の112でも呼べます。近くのイタリア人に「Mi può chiamare un’ambulanza?(救急車を呼んでいただけますか?)」と頼む方法も覚えておくと便利です。
イタリア語で「熱があります」はどう言いますか?
「熱があります」は「Ho la febbre.」です。高熱なら「Ho la febbre alta.」、微熱なら「Ho la febbre bassa.」と言います。febbre(熱)は女性名詞なので、形容詞は女性形(alta / bassa)を使うことに注意してください。
イタリアの薬局(farmacia)ではどんなことが聞かれますか?
薬局(farmacia)では「Quali sintomi ha?(どんな症状ですか?)」「Ha allergie a qualche medicinale?(薬にアレルギーはありますか?)」「Ha la ricetta?(処方箋はありますか?)」などを聞かれることが多いです。処方箋なしで買える薬(farmaci da banco)も多く、薬剤師が症状に合った薬を勧めてくれます。
イタリア語 体調表現で最初に覚えるべきフレーズは?
イタリア語 体調表現として最初に覚えておきたいのは「Mi sento male.(気分が悪い)」「Ho mal di testa.(頭が痛い)」「Ho la febbre.(熱がある)」「Ho un dolore qui.(ここが痛い)」の4フレーズです。これだけで薬局や医師に最低限の症状を伝えることができます。



