la notte di San Lorenzo-8月10日 サン・ロレンツォの夜
毎年8月10日はサン・ロレンツォ(San Lorenzo)の日。
日本同様、イタリアでもサン・ロレンツォの日前後には年間三大流星群のひとつであるペルセウス座流星群が出現する。そのため沢山の流れ星が見られる。
イタリアの夏の空は澄んでいるため多くの場所で綺麗な星空を眺めることができる。
la notte di San Lorenzo(サン・ロレンツォの夜)やその前後の夜には多くのイタリア人が夜空を見上げ流れ星を見て願い事をする。見た流れ星の数だけ願い事ができるという。
イタリアではこの願い事を聞いてくれる流れ星はサン・ロレンツォの涙(Lacrime di San Lorenzo)とも言われている。
彼は3世紀中頃に実在し、258年8月10日にローマで殉教した聖人である。
サン・ロレンツォはイタリア・トスカーナ州にあるGrosseto(グロッセート)の守護聖人であり、また図書館員、本屋、料理人、お菓子屋、消防士、ガラス工、ステンドグラス職人の守護聖人として崇められている。
お気づきの方はいるだろうか・・・サン・ロレンツォが見守る職業には”火”に関する職業が多いことを!
これは彼がローマで火あぶりの刑にされたことに関係がある。また火あぶりの際、真っ黒い炭が使われた。暗黒の中、時々炭から飛び散る火の粉の光は流れ星になぞられているともいわれている。彼の苦しみ、そして人々への想いが涙となり彼の命日、夏の夜に輝き人々を今尚も見守るという。
たまには夜空を見上げ、自分のためにそして愛する家族のために願い事をしてみては★
- 星 stella
- 流れ星 stella cadente
- 流星群 Sciame meteorico
- 月 luna
- 新月 luna nuova
- 満月 luna piena
トスカーナ州のGrossetoからほど近い海岸Marina di Grosseto。夏場はたくさんの人で賑わう。海沿いには松林が多くみられ日陰に入るとホッとする。松の香は清々しく暑さを和らげてくれる。