関係代名詞は2つの文章をつなぐ役割を果たします。関係代名詞は前にある先行詞(名詞・代名詞)を受けて補足説明します。今回は関係代名詞の中の “chi” ” che”を比較して学習していきましょう。
◆ 関係代名詞 CHI vs CHE ◆
💬 Non so chi sia la persona che ha telefonato oggi.
今日電話してきた人が誰なのかわからない。
この例文には”chi” と “che” という2つの関係代名詞が使われています。関係代名詞”chi” と “che”、どちらを選ぶのか迷うことがあります。どのような違いがあるのでしょうか。まずは関係代名詞 chi の用法から見ていきましょう。
Chi
“chi” は関係代名詞でこれ自体に先行詞を含みます。特定の誰かを指し示すのではなく一般的に『~する人』『~である人』という意味で人について補足説明します。”chi”は男性単数の形で扱われ関係節の主語又は直接目的語にあたる場合に使用します。
1 -一般的に意味する 『~する人』 (“colui che””colei che””la persona che”の意味を表す)
- Chi ha cucinato stasera è un ottimo cuoco.
今晩料理をした人は最高のシェフだ。 - C’è chi non mangia la carne.
肉類を食べない人がいる。
2 不特定な人を指し示す『~である人』 ( ” uno che ” に置き換えられる)
- Conosco chi potrebbe aiutarti.
君を助けてくれそうな人を知っている。
3 『誰が』
- Chi vuole un po’ di pane?
もっとパン欲しい人? - Non so chi ha telefonato.
誰が電話してきたか分からない。
Che
“che” は先行詞が関係節の主語又は直接目的語の場合に使用する関係代名詞です。『~である人/もの』という意味で先行詞が人である場合と物である場合の両方に使えます。
先程説明した関係代名詞 “chi”との違いが少し難しいので例文をみて理解を深めましょう。
● 2つの文章を関係代名詞 chi を使って一つの文章にする
1. La signora parla con il nostro professore.
2. La signora è una scrittrice.
⇒ La signora che parla con il nostro professore è una scrittrice
.先行詞 signora が関係代名詞 che 以下の ” parla con il nostro professore” の主語になっており『私達の教授と話しているご婦人は作家です。』 と訳せる。
● 関係代名詞cheは人または物を先行詞にとります。例文を見てみましょう。
先行詞が人;
Non avevo mai visto una persona che mangia così tanto!
こんなに沢山食べる人は初めて見たよ!
先行詞が物;
Conosco un ristorante che ti piacerà sicuramente.
君が絶対気に入るレストランを知っているよ。
Chi VS Che
- Non conosco la persona che ha telefonato oggi. (正しい文)
- Non conosco la persona chi ha telefonato oggi. (誤りの文)
…上記の例文で正しいのは(1)の文です。関係代名詞 ” chi ” はそれ自体に先行詞としての意味を含みます。関係代名詞 “chi ” は ” la persona che “又は ” uno che ” と置き換えられるため先行詞である” la persona “は不要。意味は『今日電話してしてきた人を私は知らない。』
それでは復習を兼ねてこのブログのクイズに挑戦!
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Caravaggio – Il suonatore di liuto – 1596