今回のブログはイタリアの美味しいお菓子、アマレッティについて。お土産にも喜ばれる美味しいアマレッティの魅力を紹介します。
Amarettiアマレッティとはアーモンドをベースとしたほろ苦甘い伝統的なお菓子のこと。外見は大福のような形のメレンゲといったところでしょうか。表面はひび割れがありなんとも素朴な感じがします。杏仁豆腐がスキな人はこの味にハマることでしょう。
基本原料はアーモンドペースト、卵の白身、砂糖、杏仁、スイート種(甘扁桃)とビター種(苦扁桃)ですが、蜂蜜や牛乳、香料などを加えた様々なアマレッティがあります。
アマレッティの元祖は13世紀終わり頃にアラビア地方からシチリアを介してヨーロッパに伝わったといわれています。そのためイタリアの他、スペインやフランスにも同様のお菓子があります。イタリアの各地で特産アマレッティがありますが特に有名なのがピエモンテ州、ロンバルディア州そしてエミリア-ロマーニャ州。
まずピエモンテ州ではAsti(アスティ)やCuneo(クーネオ)といった南部地方での生産が盛んです。この地方はヘーゼルナッツ(nocciola)の産地であるためアーモンドの変わりにヘーゼルナッツを使った柔らかいアマレッティが主流です。今回のアマレッティとは関係ありませんがこのアスティという町はspumante(スプマンテ;発泡性ワイン)で有名な町。
その他柔らかいアマレッティで有名なのはエミリア-ロマーニャ州のModena(モデナ)。モデナはバルサミコ酢でも有名な町です。
そして忘れてはならない柔らかいアマレッティといえば1800年から生産している歴史ある生産地がリグーリア州のSassello(サッセッロ)という町。可愛いデザインの缶入りや箱入り、簡単袋包装などがあるので用途に合わせて購入できるのも便利です。
柔らかくて少し大きめのアマレッティとは対照的に固めでカリカリっとした歯ごたえがある小ぶりのアマレッティもあります。固めアマレッティの代表格がロンバルディア州Saronno(サロンノ)という町のもの。
この固めのアマレッティは他のお菓子の材料やラビオリのようなパスタの具としても利用されています。アマレッティが入ったラビオリは“tortelli di zucca”と呼ばれバターとセージのシンプルなソースで作る北イタリアの郷土料理です。いつもとは違ったラビオリを食べたい方には是非お勧め。
バールで1個ずつ購入できるところもあり、カフェ味、バニラ味、チョコレート味などスタンダードな味以外も楽しめます。美味しいアマレッティは是非ともお菓子屋で購入したいところですがスーパーでも購入可。また空港やサービスエリアなどでもイタリアのお土産としても置いてあるところがあります。夏場にドロドロに溶けてしまうという残念なことが起こらず、軽いのでお土産としても便利です。
Amaretti アマレッティ-役立つ単語
- mandorla アーモンド
- nocciola ヘーゼルナッツ
- zucchero 砂糖
- biscotto クッキー
- miele 蜂蜜
- latte 牛乳
- produzione 生産
- morbido 柔らかい
- duro 堅い
- croccante カリカリした
- amaro 苦い
- dolce 甘い
ブログ購読ありがとうございました。イタリアには美味しいドルチェが色々あります。日本でもお馴染みのティラミスやパンナコッタ、ジェラート。。。そして最近ではマリトッツォがブームになりました。まだまだ日本では知られていない美味しいお菓子を求めてイタリアへ行くのもいいかもしれません。
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