世界遺産が最も多い国であるイタリアには訪れてみたい町がたくさんあります。その中の一つがボローニャ。初めてのイタリア旅行ではなかなかチョイスされない町ですが胃袋を満足させるのにこの町なしでイタリア料理を語ることはできません。
ボローニャはフィレンツェ(トスカーナ州)からのアクセスもよく、見どころである旧市街はFS鉄道のボローニャ中央駅から歩いて簡単にアクセスできます。とはいえボローニャを1度目の旅行で行ったことのある人は少ないのでは…。
美食の町として有名なボローニャ。お馴染みの美味しいタリアテッレやトルテッリーニ、ラザーニャなどが生まれた食の町。ボローニャはエミリア・ロマーニャ州にあり様々な美味しい食材だけでなくヨーロッパ最古のボローニャ大学があり学術の町としても有名です。歴史ある大学があるということで町のバールでは学生たちが楽しそうに、時には何かについて熱く語り合っている姿をよく見かけます。
他の町からのアクセスが良い割にはあまり話題にのぼることのないボローニャ。実はゆっくり散歩してみると味わい深い町の姿が見えてきます。
ボローニャの町並みの大きな特徴はポルティコ portico という柱廊。突然の雨や雹、または真夏の強い日差しを避けるに適したポルティコはこの町を象徴するひとつでもあります。
観光スポットはマッジョーレ広場とネプチューンの噴水。そして少し傾いたアシネッリの棟。
これらの観光スポットから歩いて5分ほどの場所にアルキジンナージオ館があります。現在は図書館が入っていますが昔は大学棟として使われていた建物で1563年に建てられた歴史あるところです。
この建物の柱廊の壁、そして建物内の壁や天井にはおびただしい数の紋章があります。これらの紋章はボローニャ大学で教鞭をとった歴代の教授、そして大学開校当初から18世紀までここで学んだ学生たちのもの。よく見るとシンプルすぎるくらい何もない柄の紋章や圧倒されるデザインの紋章…様々なものがあり絵画としても楽しめる空間です。
立派な紋章を見ながら2階へ上がるともうひとつの見どころ、『解剖学教室』があります。解剖台を囲むように作られた階段式座席や教壇、そして壁や天井は全て木製。1637年設計されたもので壁面には有名な医学者や解剖学をテーマにした彫刻が施されています。
圧倒されるこの解剖学教室の空間、実は第二次世界大戦時に爆撃の被害にあってしまいました。しかし見つかった断片を使って元の形へと修復しました。係の方は「木材を見てみると少し茶色が濃いところがあります。実は茶色の濃い部分がオリジナルの木材です。爆撃で焼けてしまいこのような色になったのですが使える部分は再利用しよう・・・ということで色の違いがあります」と説明してくれました。
独特な雰囲気があるこの解剖学教室。暗い部屋ではなく未来に学問の光を当てている学術の町としてふさわしい威厳ある空間・・・といった印象を受けました。
2度目以降のボローニャ、タリアテッレを楽しむのはもちろん学術を感じながらゆっくり過ごし少し傾いたアシネッリの棟から町を眺める…お勧めです。
人体に関する単語
CORPO UMANO
- cervello 脳
- trachea 気管
- esofago 食道
- polmoni (p.) > polmone 肺
- cuore 心臓
- fegato 肝臓
- cistifellea 胆嚢
- stomaco 胃
- pancreas 膵臓
- intestino tenue 小腸
- intestino crasso 大腸
- reni (p.) > rene 腎臓
- vescica 膀胱
- palpebra 瞼
- pupilla 瞳孔
- cornea 角膜
- mento 顎
- addome 腹部
- ombelico へそ
- caviglie (p.) > caviglia くるぶし
- spalle (p.) > spalla 肩
- scapole (p.) > scapola 肩甲骨
- gomiti (p.) > gomito 肘
- polsi (p.) > polso 手首
- polpacci (p.) > polpaccio ふくらはぎ
- talloni (p.) > tallone 踵
イタリアには訪れたい町がたくさんあります。どんな町があるのか、そしてその町にはどんな歴史がありどんな習慣があるのかイタリア語で話してみませんか。
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